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Road to Rio vol.17 「世界を見据える"新成人" ~男子ゴールボール 」

2015年01月15日(木)

ハートネットTVキャスターの山田賢治です。
 

視覚障害の選手のチーム競技「ゴールボール」。前回、ロンドンパラリンピックでは女子が金メダルを獲得しましたが、男子は残念ながら出場できませんでした。来年のリオパラリンピック出場に向けて意気込む男子チームの強化合宿を、先日取材しました。

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1月10日から3日間行われた強化合宿(埼玉県所沢市の国立障害者リハビリテーションセンター)。今年初めての合宿で、選手たちは心新たに練習に取り組んでいた

ゴールボールとは・・・
視覚障害選手が行う対戦型スポーツで、1チーム 3名の選手が鈴の入ったボールを投球して攻撃したり、鈴の音を頼りに身体全体を使ってセービングをするなどの攻防を行い得点を競い合います。視力の程度に関わらずアイシェードを装着してプレーします。

決意を胸に

2015年01月07日(水)

いよいよ2015年が始まりました。
今年もどうぞよろしくお願いします。

私にとっての仕事始めは今月5日。職場に行くために渋谷駅を降りると、冬の冷たい空気の中で、背筋を伸ばし、雑誌の元日号を高々と上げて販売している男性が目に飛び込んできました。


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この取り組みについて詳しくは、
2014年4月21日放送「ブレイクスルー 路上でみつけた“幸せ”」
 

Road to Rio vol.16 「練習環境が選手を育てる ~シッティングバレーボール~」

2014年12月24日(水)

ハートネットTVキャスターの山田賢治です。
 

先日、東京で開かれた「日本シッティングバレーボール選手権大会」に行ってきました。

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男子16チーム、女子8チームが参加しました


シッティングバレーとは、床に尻をつけて、座ってプレーするバレーボール。パラリンピックでは、足に障害のある選手が出場しますが、普段は全国で健常者も一緒にチームでプレーしています。
私も実際に、日本代表合宿をロケしたときにプレーしました。立ってプレーするバレーボールよりさらに、シッティングバレーは声の掛け合いが大事だと感じました。楽しかった~!

さて、チームは健常者と障害者の混合メンバーですが、コートに必ず1人は障害のある選手が出場していなければなりません。「女子」はすべて女子選手ですが、「男子」には女子選手がプレーしても構いません。およそ3分の2の男子チームで、女子選手がメンバーに入り活躍していました。
 

"経験知"を"専門知"に Vol.2 患者専門家

2014年12月17日(水)

“エキスパートペイシェント”
日本語に訳すと「患者専門家」
「疾患のことは、その患者さん自身の立場でないとわからないことがある。」
そうした患者さんの経験“知”を尊重して、医療に役立てていこうというプログラムが、2002年からイギリスで行われています。当時のブレア政権が「患者中心の医療」を重視し、保健省の主導でスタートしました。これまでに、プログラムには7万人が参加し、今後全国展開が計画されているそうです。

対象は慢性疾患の患者さんです。病気と長くつき合っていく中で、その対応方法は患者さんでなければわからないことも多くあります。そのスキルを集め、同じ疾患の患者さんどうしで共有することで、ともにQOL(=生活の質)を上げていこうというのがプログラムの目的です。イギリスの公益法人の調査では、1人当たり年平均1,800ポンド(2010年。当時のレートで約23万円)の節約につながったと推計されています。

"経験知"を"専門知"に Vol.1 当事者研究

2014年12月15日(月)

生きづらさを共感しよう!

患者さんや障害のある人たちが、自分のつらい経験や苦しみをさらけ出し、その対象法を皆で考え、ともに回復を目指していくプログラムが全国に広がっています。そのプログラムを「当事者研究」と言い、北海道浦河町にある、精神障害などの当事者の地域活動拠点「べてるの家」で始まりました。
それから13年。精神障害だけでなく様々な“当事者”が自分たちを研究しています。あくまでも“個人的な”経験の研究成果を発表することで、他の人はそれを参考に、自分なりにまた研究を始めていきます。

そうした“当事者研究をしている当事者”が集まった全国交流集会が、先月東京で開かれました。分科会での発表は「精神障害」だけでなく、「依存症」や「発達障害」、「ホームレス」や「家族」など幅広いテーマでした


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当事者研究の有効性を感じた集会でした。参加したみなさん、テーマを越えてホールの外でも語り合うほど、熱がこもっていました。
 

ここまで来た!脳科学を活かした日常生活支援

2014年12月10日(水)

“日進月歩”
今回の取材で、まず思い浮かんだ言葉です。

10月、「リハビリ・ケア新時代 脳からの挑戦」と題し、「脳科学×福祉」の可能性と課題について特集しました。今、「脳科学」の進歩で、医療や福祉の現場に大きな変化が訪れようとしています。第1回では、脳の情報を読み取って機械につなぎ、難病患者さんの意思伝達を支援しようという技術を紹介しました。その技術が、「ブレイン・マシン・インタフェース(略してBMI)」です。

9月30日放送 第1回「心の声を届けたい」

私は、BMIの取材を5年前から続けています。当時はまだ研究室レベルでした。実用化にはまだ時間がかかると感じていましたが、今や一般の生活環境で使うことを目的とした実験施設も作られ、この技術が世に出る、まさに“タマゴの殻に少しひびが入ってきた”ように思えます。今回、新しく開発された機器や技術が公開されると聞き、取材してきました。

この研究開発は、ATR=国際電気通信基礎技術研究所、NTT、島津製作所、積水ハウス、慶應義塾大学の研究グループが、総務省の委託で行っているものです。高齢者や身体に障害のある人を対象にしていて、日常的な動作やコミュニケーションの支援を目指しています。

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ATRの敷地内に2年前に建てられた実環境実験設備「BMIハウス」
 

① 脳活動を分析し、スイッチオン!

電動車いすでの生活で、上半身がある程度動く人を想定しています。例えば、テレビの電源を入れたいという意思を持ったとき、右腕をテレビの方向に差し出します。すると、その動きによる脳の血流変化を読み取り、約17秒後にスイッチがつくのです。

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日常生活を考えた時、いくつもある電気機器のリモコンを使わなくても、またリモコンの小さいボタンを押さなくても、腕をその機器に向けるだけでスイッチが入れられます(棒を持っているのは、報道用にわかりやすくするためです)

自分らしく働きたい ~働くLGBTの声を聞く~

2014年11月28日(金)

先日、“LGBTの人たちが日本の企業で自分らしく働けるためには何が必要か”を考えるイベントがありました。会場は、主に企業の人事担当者で満員。働いている当事者の人たちも参加し、実際に職場でどんなことに困っているか、日頃感じている生の声を聞く機会もありました。

毎年1回開かれているこのイベント。1回目はおよそ50人だった参加者が、3回目の今回はおよそ250人と、LGBTに対する企業の意識も急速に高まってきたことがうかがえます。背景には、これまで“見えない”“いない”とされがちだったLGBTの人たちが、5.2%(電通総研調べ 2012年)いるというデータが示され、さらに若い世代を中心にライフスタイルを発信していることなどで「見える化」が進んできたことがあると思います。「少しずつではあるが社会が変わりつつある」と話す当事者の声を、私もよく聞きます。

Road to Rio vol.15 「全身全霊で立ち向かう ~視覚障害者柔道~」

2014年11月27日(木)

ハートネットTVキャスターの山田賢治です。
 

日本のお家芸、柔道。パラリンピックでは、視覚障害者柔道が行われます。アジアパラでは、男女ともに金メダル0という結果に終わりました。アジアのレベルアップもありますが、日本の柔道界はどんな状況か?来年の国際大会出場権もかかった全日本視覚障害者柔道大会を取材しました!

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今月24日、東京の講道館で開かれた大会。今回で29回目。51人の選手が参加しました。
 

Road to Rio vol.14 「音をうまく"利用"せよ! ~ブラインドサッカー世界選手権~」

2014年11月19日(水)

ハートネットTVキャスターの山田賢治です。
 

ブラインドサッカー世界選手権が始まりました。連日、盛り上がっています!
実は会場がNHKの職場のすぐ近く!歩いて数分です。個人的に、大変助かる取材現場です(笑)。

さて、16日の初戦パラグアイ戦と18日のモロッコ戦を観戦しました。
パラグアイ戦は、黒田選手の左足から放たれたシュートの1点を守り切り、1-0で勝利。
世界ランキング16位の日本。グループリーグ突破に向けて、8位のパラグアイを破る幸先よいスタートを切りました。


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ディフェンス陣の踏ん張り。ゴールキーパーの佐藤選手のスーパーセーブも。


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チケットは完売!満員の声援の中での初戦、ホームの地の利を活かしての勝利!


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ブラサカJAPANのTシャツとマフラータオルで応援!いや取材!

Road to Rio vol.13 「"信頼力"がチームを変える ~ブラインドサッカー日本代表~」

2014年11月14日(金)

ハートネットTVキャスターの山田賢治です。
 

世界選手権が東京で開催!
4年に1度のブラインドサッカー(視覚障害者5人制サッカー)世界選手権が、今月16日から東京代々木で開かれます。優勝国は、リオパラリンピックへの出場権を獲得できます。
アジアパラ大会で銀メダルに輝いた日本代表、“ブラサカJAPAN”。
世界の強豪12チームを東京に迎え、目標はベスト4以上。パラグアイ、モロッコ、フランスが相手のグループリーグを抜けて、決勝トーナメントに突き進んでほしい!


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9日のフレンドリーマッチ、ブラジルに4-0で敗れ、戦術面で細かい調整をしていました


その大舞台を前に、今月13日の事前練習を取材してきました。
この競技、とにかく奥が深い!
特に、チーム内におけるコミュニケーション力が必要だと感じました。サッカーは、複数の選手が組織的に動かなくてはなりません。でもブラインドサッカーでは、選手たちは目が見えないのです。

ブラインドサッカーは、4人のフィールドプレーヤーがアイマスクをつけて、ボールの音とまわりの声を聞き、プレーします。ゴールキーパーは目が見える選手。さらに、攻撃する側のゴールネットの裏に、動きを指示するコーラ-がいます。

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コーラ-やゴールキーパー、選手と様々な声が飛び交う。声を“聞き分け”、どう判断するのか。迷いはスキになり、相手にすぐに突かれる