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Road to Pyeongchang 勝って兜の緒を締めよ ~テスト大会取材記②~

2017年03月15日(水)

冬のパラリンピック開幕まであと1年!その会場となる韓国のピョンチャンで、テスト大会となるワールドカップが開かれています。今回はアルペンスキーとスノーボード会場での様子を報告します(3月14日現在)。


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ノルディックの会場から車で40分。オリンピック・パラリンピックのために作られた。

早速、アルペン初戦の滑降(座って滑るクラス)で優勝したのが、森井大輝選手。

「きょうはフルアタックでどういう結果になるかを試した。流れを切らさず滑れた。過去のテスト大会で優勝したことがない。自信になったし良いスタートが切れた。ただ危機感は変わらずある。今回速い選手がコースアウトしてゴールできていない。悔しくて練習積んでくるだろうし、楽観視できない。」

勝ったことはうれしいが、あくまで来年のための通過点ととらえる森井選手。それは、パラリンピック本番での金メダルが、誰よりも手にしたいからです。

写真・笑顔の森井大輝選手14日のスーパーGでは3位。課題を力に変えていく、森井選手。


16歳のときの交通事故で入院していたとき、テレビで見た長野パラリンピックが、チェアスキーを始めたきっかけです。2002年ソルトレーク大会から4大会連続で出場しているパラリンピック。しかし、銀メダル3つ、銅メダル1つと、あと一歩のところで金メダルを逃してきました。

すべての種目でメダルが狙える森井選手。昨シーズンを含め過去2回、ワールドカップ総合優勝を果たし、世界選手権でもこれまで5つの金メダルを獲得してきました。パラリンピックの頂点に立つ力を十分に持っている選手です。

そして、森井選手は惜しみなく、自分の経験や技術などを日本だけでなく海外の選手にも伝えてきました。“みんなで世界のチェアスキーのレベルを上げていく。その上で、頂点を取りたい”。その姿に、私自身、いつも心打たれています。
 

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優勝した「滑降」での滑り


森井選手は、冬のパラリンピックを特集する生放送に出演します。ぜひご覧ください。

3月30日放送『ハートネットTV』
【生放送】「ピョンチャンパラリンピックまで1年 冬のパラスポーツ 知られざる魅力」 

同じくテスト大会、スノーボード・バンクドスラローム(コース上の斜面を決められたとおりに通過してゴールまでのタイムを競う)、足に障害があるクラスで優勝した成田緑夢(ぐりむ)選手。今季から国際大会に出場し、この種目でワールドカップ初優勝です。ただ、森井選手同様、「自分より力のある選手が多いので、満足はしていない」と気を引き締めていました。


写真・成田緑夢(ぐりむ)選手取材陣の質問に成田選手。礼儀正しく真摯に対応する姿は好感度が高い。


4年前、トランポリンの練習中に大けがをし、左膝から下に麻痺が残りました。そのため、かかと側に重心がかかるとバランスが取りにくいですが、ピョンチャンのコースはつま先側に重心を乗せての激しいターンがいくつもあり、こういうコースは好きですと笑顔。1本でも多く滑って改善点が見つかったら、と思っていたので、よい大会になった。と振り返っています。

20170315_005_nhklogo.JPG 2人で同時にコースを滑って勝ち負けを決めるスノーボードクロスでは3位


今回勝ったからと言って、来年の成績を保証するものではありません。でも結果を出したことで、来年、自信を持って臨めるはずです。いかに、本番のスタートを迎えるまでに準備ができるか。その道筋は、今から始まっています。


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コメント

お疲れ様です。ハートネットTV、山田さんの取材報告のお陰で障害者の方たちの大会が拝見出来ることが多くなりましたね、これからもパラリンピックに向けて頑張っている選手の皆様を応援しています。山田さんもお忙しくなりますがお身体に気をつけて、私達を楽しませて下さい。よろしくお願い致します!

投稿:清満 2017年03月15日(水曜日) 21時33分