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"子どもクライシス"は"大人クライシス"

2014年04月03日(木)

4月の特集は「子どもクライシス」。初日は、子どもの貧困を取り上げた。
社会の中でなかなか見えない現実。でも“危機”は、実際に広がっている。
経済的困難が、家族の社会的孤立を生み出す。その経路を何とか遮断したい。

『「助けて!」って言ってもええねんで』
こう書かれた紙を、大阪の支援団体が道行く親子らに配っている。多くの人に伝わってほしい。


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地道に、一人一人に届くように。


一方でこの言葉は、“自ら声を出してください”と当事者の意思に委ねている、とも捉えかねない。

そこで、自分自身に問いたい。
『この社会は、「助けて」って言わせない社会』ではないだろうか。
当事者への、多様で有効なアウトリーチはできているのか。


番組でも紹介したように、
ワーキングプアの親、さらには小さい頃からDVを受けてきたという親もいる。
ストレスフルな「生きづらさ」の矛先が、子どもに向かってしまっている。

そうした子どもたちは、“あきらめの思考回路”が常態化している。
貧困ゆえに、将来への希望を見出すのが難しい。子どもたちに非はない。

番組で登場した子どもが発した言葉。
「どうせ、~できないから・・・」
これを、
「きっと、~できる!」
に変えられないか。子どもたちが自らの可能性を笑顔で語れるように。


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皇居の桜。誰もが、「美しい」ものを「美しい」と思える心を常に持てるように。


一朝一夕には解決しない。
この現状に対して、大人たちが今立ち上がらなくてどうする。
まず、自分の地域に住む子どもとのコミュニケーションから始めたい。

 

◆シリーズ「子どもクライシス」放送予定
本放送:夜8時00分~8時29分
再放送:午後1時5分~1時34分

第1回  貧困・追いつめられる母子
本放送4月1日(月)、再放送4月7日(月)

第2回  失われゆく“居場所”
本放送4月2日(火)、再放送4月8日(火)

第3回  ある地域の挑戦
本放送4月3日(水)、再放送4月9日(水)

第4回  反響編
本放送4月30日(水)、再放送5月7日(水)

コメント

メッセージありがとうございます!
斜めの関係作り、本当に大事なことですよね!
様々な年代の人とゆるく繋がっていて、でもいざという時は力になってくれる。そんな関係ができるほど、住んでいる街に安心感が増すのではないかと思います。
子どもたちのために何ができるか、答えは一つでありません。
何かできるはず。私自身も考えていきます。

投稿:山田賢治 2014年04月08日(火曜日) 20時45分

シリーズ、三つとも観ました!

自分、こども好きするので、要チェックな企画でした(`・∀・´)

自身は教会学校で、家庭とも学校とも違う《斜めな関係》を

生徒と築いています(・v・)

MC中のヤマケンさんの眼差しが、慈愛に満ちていて好きです(・∀・)

投稿:藍森翔 2014年04月04日(金曜日) 16時19分

今回も難しい問題ですね、私のような普通の生活を送ってきた者には、少し驚きの事実でした。不幸過ぎる子供達にテレビの前で言葉なく胸が痛くなりました。世の中の仕組みが、どこか間違って来ている今日の社会がこのような子供達を救えない現実と思います。一日も早く子供達が笑顔で過ごせる世の中に成る様に、この番組の力を信じています。

投稿:西口清満 2014年04月04日(金曜日) 07時05分