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「グレーゾーンに生きる」

2013年04月04日(木)

4月のシリーズは「発達障害の子どもとともに」。
番組を進行する中で、感じていることとは?


東京では、先月20日すぎに咲いた桜。
以降、気温が上がらない日もあり、比較的長く愛でることができましたが、
きのうの強風でとうとう花びらも我慢できず、舞い散ってしまいました。


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路面を埋める花びら。これから季節は「初夏」へと移ろいゆく


 

さて、今月は6回に渡って、シリーズ「発達障害の子どもとともに」。
みなさん、どうご覧になっていますか。


当然ながら、私も子どもの頃がありました。
例として挙げた発達障害の子どもの“こだわり”を見て、
「自分にもあったな~」と。
他の子どもとうまくコミュニケーションが取れないときも多々。
みなさんにも、程度の差はあるにせよ、
思い当たることがあるのではないでしょうか。


「発達障害」は、本当に「障害」なのだろうか。
もしかしたら、私たちが「障害」に押しやっているのではないか。

発達障害のある子どもを持つ親御さんから、
日々もがき、悩んでいる現状が番組ホームページに寄せられ、
その思いを強くしています。


『多くの人にとって、発達障害を持つ人が生きる文化は、
自分とは異なった文化である。
(中略)だがその文化は、実は僕たちの中にもある。
僕らの中にある薄められた発達障害を知り、それを通して理解しようとした時、
初めてその文化がいくらか見えてくる

人は、皆、グレーゾーンに生きる。
それが僕たちの共有する考え方、文化になればと思う

青木省三 著 「ぼくらの中の発達障害」ちくまプリマ-新書


他人事ではない、大人の「想像力」が問われています。


子どもたちの「自尊感情」を守りたい。親や教育現場だけに任せてはいけない。
その気持ちで、シリーズ残りの放送に臨んでいきます。
みなさんの感想も聞かせてください。


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クライミング初体験!童心に返って無我夢中!
翌日、当然ながら筋肉痛。「痛さ」も「喜び」(笑)



『シリーズ 発達障害の子どもとともに』
第1回「親を支える」
 [再放送]  2013年4月8日(月) 13時5分から13時34分 Eテレ

第2回「"育ち"を支える」
 [再放送]  2013年4月9日(火) 13時5分から13時34分 Eテレ

第3回「大人になった私たち」
 [再放送]  2013年4月10日(水) 13時5分から13時34分 Eテレ

第4回第4回「Q&A」
2013年4月8日(月) 20時00分から20時29分 Eテレ
 [再放送] 4月15日(月) 13時5分から13時34分 Eテレ

第5回「きみが教えてくれた大切なこと ―シンガー・ソングライター うすいまさと―」
2013年4月15日(月) 20時00分から20時29分 Eテレ
 [再放送] 4月22日(月) 13時5分から13時34分 Eテレ

第6回「みなさんの声に答えて」
2013年4月25日(木) 20時00分から20時29分 Eテレ
 [再放送] 5月2日(木) 13時5分から13時34分 Eテレ

 

コメント

コメント、ありがとうございます!

そうですね、子どもへの価値観の押しつけになってはいけないし、行動だけを見てその人の人間性を決めてもいけないと思います。価値観や考え方ってそもそも人によって違いますしね。

一方で、相手の内面を知ることって本当に難しいですね。言葉や行動の奥にある、心の部分をどう理解するのか。トライアンドエラーを繰り返しながら向かい合うしかないかも知れません。

発達障害とは関係なく、私たち一人一人にあてはまる問題です。

投稿:山田賢治 2013年04月11日(木曜日) 12時57分

お母さんが階段に一人でいた子供を見て、先生に配慮をもとめたシーンですが、

はたして…と思いました。

私は幼稚園のとき、人と遊びたいと感じていませんでした。
誰かと遊ぶことに違和感がありました。
「ままごとが苦手」とよく言われますが、それに似たように
「誰かと遊ぶ」こと事態が苦手だったり、違和感があるのです。


はたして逃げ出したのは、「一人ぼっちが嫌だった」からでしょうか?


今私が思うのは、「人と一緒に」「人とおなじように」という時に
プレッシャーを感じて逃げ出したくなりますが…


その子の本当の幸せ聞いたことあるんですか?
その上での配慮なんでしょうか?


今となっては、人と価値観が違うことがよくあるので、
親切が煩わしかったり、
逆にされたくないことをされて辛くなることもあるのです。


相手の価値観に目を向けてほしいなとか、
配慮の前にこちらの都合を尋ねてからにしてほしいと思います。


そうでないと、断りづらいし、されたくないことをされて
苦笑いで誤魔化したり、ありがたくもないのに、「ありがとうと」と
うそをつくのも辛いものです。

価値観を押し付けていませんか?


幸せの形ってひとそれぞれだと思うようになったのは、発達障害を知ってからです。

投稿:あかぶぅ 2013年04月09日(火曜日) 12時15分

発達障害を知らずに観ていたのですが、当事者の方たち子供達の言っていることがよく分かります。
教室で皆は普通にしているのに一人だけ腹を立てて授業中に色鉛筆のケースを投げたことを思い出しました。
些細なことに固執する面があるんですね。今でも。

普段は協調性があるのに突然豹変して社長に噛み付いたり(笑)もしました。当然辞めざるを得なかったですが・・・

今でもそれは変わらない。
だから多くの人と関らないようになってしまっています。

本意が伝わらないジレンマの中で縁が切れていく辛さは耐え難いですね。
基本は全ての人が好きなのですが、スイッチがへんなところに入ってしまうのです。

みんな程度の違いの中で生きているんでしょうね。

投稿:S。N 2013年04月07日(日曜日) 00時03分