本文へジャンプ

岩井俊二さんへのインタビュー

2012年06月05日(火)

iwai01.jpg


こんにちは、キャスターの山田賢治です。
元気ですか。体調を崩していませんか。


ハートネットTVでは初めて、先日、スタジオの外で収録をしました(たまには新鮮でいいものです)。
6日に放送する、映画監督の岩井俊二さんへのインタビューです。


仙台市出身の岩井さんは、NHKの震災復興支援ソング「花は咲く」の作詞、そしてミュージックビデオの制作を手掛けました(この歌がテレビから聞こえると、つい画面の前に行き、見入ってしまいます!)。
1本のガーベラを握り歌う、被災地出身やゆかりの深い出演者の声や表情。見ている私たちを通り越して、もっと先にいる人たちに語りかけているように感じます。
さらに岩井さんは、3.11後につながった人たちとの対話をまとめたドキュメンタリー映画「friends after 3.11」も作られました。


金曜の夜。
収録場所は、東京渋谷のスクランブル交差点が眼下に見える一室。
夜の渋谷のにぎやかな声が、厚いガラスを通り抜けて、うっすらと聞こえてきます。
歩行者の信号が青になった瞬間、堰を切ったように人が路上にあふれ出す光景は、外見的には変わっていないように見えます。
まるで、3.11など無かったかのように。
その夜景を背景にして、作品についての思いを伺いました。



私たちは、3.11のことを決して忘れない。


でも時間が経つに連れ、見えない力で、意識の奥に追いやられてしまう。
それを、また意識できるところまで引き戻すことを、私たちは怠ってはいけない。
震災で命を落とした多くの人たちのためにも、そしてこれからの自分たちのためにも。


岩井さんの魂が込められた「花は咲く」や「friends after 3.11」は、その一助になると思う。
歌というメッセージから伝えられること。そして映像として、証言として、記録することの大切さ。


岩井さんは、自身の内なる声に耳を傾けて、一つ一つの言葉を大事に話してくださいました。ぜひご覧ください!



放送のお知らせ
「花は咲く ―映画監督・岩井俊二が語る3.11―」 
(Eテレ) 2012年6月6日(水) 午後8時~8時29分/再放送6月13日(水)午後1時5分~1時34分