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山田賢治アナウンサーからのメッセージ

2012年04月04日(水)

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東京では嵐が去って、麗らかな春の日。開き始めた桜の花も飛ばされないよう必死にしがみつき、きょうは輝きを増しているように見えます。今年の開花は少し遅め。私も、毎日桜の木を見上げて、今か今かと待っていました。今年の入社式、そしてこれからの入学式は、桜の祝福を受けながら、心弾ませて会場に向かう人が多いのでしょうね。

私も、いわば“新人”。アナウンサーになって14年目ですが、初めての福祉番組担当です。この3月まで科学番組を4年間務めていました。これまでの「割り切れる」世界から「割り切れない」世界へ。いくら考えても、結論が出ないこと多々。いくら想像しても想像しきれないことも多々。でも、問題意識や当事者意識を持って、懸命に言葉を紡ぐ努力をしていきたい。今、決意を新たにしています。

まずは、そもそも「福祉」とは何? 辞書で調べてみました(お決まりのパターンですが)。

「幸福。公的扶助やサービスによる生活の安定、充足。」

「福」も「祉」も「さいわい」という意味。もともと「幸せ」や「豊かさ」を意味する言葉だそうです。それを、今、生きているみんなが享受できるように――。国が、企業が、家族が、個人ができることは何か、みんなで考える社会にしたい。それは理想論だと言う人がいるかも知れませんが、近づこうとして前に進む努力を怠ってはいけない。その気持ちを多くの人と共有したいという思いを、「ハートネットTV」に込めていきます。

さて、すでに収録が次々と始まっています。緊張の中で、でも新鮮な気持ちでカメラの前に向かっています。
4月2日、3日の放送、ご覧いただけましたか?東京立川の孤立死から見えてくる、障害のある子を持つひとり親の問題を取り上げました。番組キャスターとして初めての収録。正直、難しかったです。VTRやカキコミのメールを読んだ後、スタジオの全員が沈黙。言葉が出ない、出てこない。もう一人の自分が、「言葉を生業とする仕事だろう、出せよ」と促す。でも、出てこない。なぜか。当事者の立場を想像し、一方で見ている様々な立場を想像し、自分というフィルターを通して言葉を出そうとする。でも、もう一人の自分がまた出てくる。「それは正しいのか? 大丈夫か?」と質す。「正しいかなんてわからない。今の自分しか信じられないだろう!」。そんなやりとりが、短い沈黙の中で何度も起こっていました。そうした葛藤をこれからも繰り返していくことでしょう。

自分の中での“もがき”。今夜の放送で登場する、世界で活躍する若手アーティスト「トーチカ」の2人のお話でも感じました。被災地で活動する中で、自分がこれまで手掛けてきたアートは何だったのか。自分たちができること、求められていることが本当は何なのか。自問自答する“もがき”を赤裸々に語っていただきました。前に進むためには、立ち止まったり、後ろに戻ったりすることも必要なのかも知れない。共感する部分が多かったです。きょうの放送では、タイトル映像のメイキングも紹介します。テーマ曲のライブもありますよ! ぜひ、ご覧ください。

来週以降も、見応えのある番組が続きます。どうぞ、積極的に番組への意見、カキコミをお願いします。「ハートネットTV」は、私たちみんなの番組です。心と心とがつながる「ハートネット」を大きく丈夫に作っていけるよう、微力ながら私も命の根をここに下ろしていきます。いろいろ教えてください。

これから、どうぞよろしくお願いします。

コメント

7/8ハートネット拝見 渡辺君だっけ  ゆずりは の皆さんに感謝 ですね!  頑張れ!
ゆずりは の皆さん の行動 実践 を見習って 今後の生き方に組み込んでゆきたい。

投稿:皇太子 2014年07月08日(火曜日) 14時28分

全部納得

投稿:パイナップル 2012年10月05日(金曜日) 12時10分

合唱部です。
Nコンの都大会で山田アナウンサーに
アナウンスしてもらいたかったです(><*)ノ~~~~~

応援してま~すヘ(≧▽≦ヘ)♪

投稿:中3女子 2012年08月12日(日曜日) 19時46分