法律の力
2013年06月11日（火）
こんにちは。キャスターの山田です。元気ですか？
去年10月に施行された「障害者虐待防止法」。
これにより、今どんな変化が生まれているのか、
その現状を13日に（再放送は20日）放送します。
先日、その収録をしました。
この法律の大きな特徴は、
「障害者に対する虐待が疑われる場合、
誰でも自治体に通報する義務がある」ということ。
つまり、私たちも“見て見ぬ振り”はできないのです。
虐待が起こる場所は家庭や施設、職場など様々ですが、
“密室性”があり、見えにくい場合が多々あります。
そして、そうした場所は
そもそも社会の無関心や偏見から孤立しやすい状態にあり、
どんどん虐待がエスカレートするケースが多いのです。
また、実際に虐待を受けているにもかかわらず、
「自分は障害があるから暴力や暴言を受けても仕方ない」
と受け止めてしまう人や、
そもそも虐待と認識していない（できない）人も多いという実情。
スタジオでのやりとりの中で、
「弱い立場につけこんで虐待をした人や施設を罰するべきだ！」
と感情的になったのですが、
この法律はそこを強調するものではない、
というゲストの先生の言葉にハッとさせられました。
苦しんでいる人をどう救うのか。
自治体は、彼らの安全を確かめて、調査し、必要ならば保護する。
警察への援助要請もあり得る。
そして、家庭ならば関係機関と連携してヘルパーを派遣したり、
成年後見人をつけたりする。
施設であれば改善勧告を出すといった対応を取る。
そのような、孤立していた場所や障害者を見つけ出し、
支援の手をしっかりと伸ばして立て直すことを目的としています。
自治体の窓口は原則24時間、365日開設。自治体の担当者は日々奮闘している
法律の施行は、間違いなく大きなきっかけです。
虐待を受けている障害者の皆さんを救い出したい。
この“法律の力”をどう活用していくか。
番組を見ながら、一緒に考えていただけるとうれしいです。
◎どう防ぐか？ 障害者虐待
放送日：2013年6月13日（木）夜8時、再放送6月20日（木）午後1時5分。
「障害者虐待防止法」が施行され、障害者虐待の通報が義務づけられたことで、
これまで埋もれがちだった虐待の実態が次々と明らかになっています。
番組では障害者虐待の知られざる実態に迫り、今後の支援について考えます。
コメント
私は統合失調症を患わされてしまった主婦です。元々は、軽めの鬱病程度だったのですが、物を平気で盗んでいったりする達の悪い防犯連絡と対立してしまい、行く先々に関係者を付け回させ、夜は家族の者を私の住んでいた家の周りを徘徊させて何日も何日も安眠妨害をされました。精神的にかなり追い詰められてしまった私は、焦点が合わない虚ろな目でヨダレを垂らすじょうたいになり、心配した家族が精神病患者に適切な対応をしてくださる、都内の有名な病院に連れて行かれました。その時に、統合失調症だと言われました。やむ無く引っ越す事をその防犯連絡員にも伝えた処、満面の笑みで対応して頂きました。嫌がらせをされていた際、「何だまだまだか、結構しぶといな！」とだけ言われました（怒）！！
…幻滅してしまいました…。
投稿：ミの字 2013年07月18日（木曜日） 23時45分
障害者虐待防止法について
障害者の入所施設に勤めているものです。私の施設では防止法施行以前にある職員が虐待を目撃し全体に報告しました。しかし報告した職員が「報告の仕方が悪かった」という理由で降格になってしまいました。
施設には虐待を隠蔽してしまう深い闇があるようです。
虐待防止法に基づいて市の調査も入りましたが、状況はなかなか好転しません。
虐待の第一の被害者は利用者であるし、また虐待をした職員もうやむやのうちに反省の機会を奪われてしまっています。
投稿：しろみず 2013年06月11日（火曜日） 23時56分
私は発達障がい３級の女性ですが、結婚当初から夫のDVに苦しんできました。夫は、私の障がい特性の短所にスポットをあて、精神的な虐待や、経済的な虐待をし、その対策で私が近所のコンビニでアルバイトを始めると、更に生活費を減らされ、何とこの先私が障がい者雇用で就職をすると生活費を渡さないと、一方的に宣言されています。そんな中、番組予約のため今回の番組概要を拝読し、わずか二行の文章に涙が止まらなくなり、また勇気も頂き、明日法務局で調停にて必要最低限の生活費を保証して貰う手続きをする事になりました。
夫は私だけでなく、結婚依頼、NHKの受信料も未払いのままで、民法は音や証明が駄目で、NHKしか視聴できない私は随分良心の呵責に長らく悩んできましたが、具体的な解決法が見えてきました。心ならずも今まで本当にすみませんでした。
投稿：ジェニファー 2013年06月11日（火曜日） 20時48分