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【出演者感想】くわばたりえさん(3)「性的虐待。信じられないけど、これはホンマなんや」

2013年05月05日(日)

5月の特集「子どもの虐待 どう救うのか」にご出演の
くわばたりえさんに感想をお聞きしました。

第3回「埋もれた“性的虐待”」の感想です。

 

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――第3回では、虐待相談件数のうち3パーセント、ただ一見少ないように見えてその実、 “数値は氷山の一角、実態はその数倍”と専門家が指摘する性的虐待の問題を取り上げました。どういう印象を持ちましたか?

最初に、子どもの頃に性的虐待を受けたという女性のVTRを見たときは、正直、感情移入がまったくできませんでした。
なぜなら、本当にそんなことがあるということがどうにも理解できなかったからです。でも最後まで番組に出演して今思うことは、ホンマにこれは嘘じゃないんや、と。番組の間じゅう、ずっとそればかりを思っていました。もし最初に見たVTRを、番組の一番最後で見せられていたら、とても平静ではいられなかったはずです。


《くわばた りえさんプロフィール》
タレント。2010年10月に長男が誕生し、子育ての様子をつづったブログが好評。


 

 

――番組中、「これは“見ようとしないと見えない問題”である」
という話が出ていましたが、それについてはどう思いましたか。


VTRを見ている側の立場から言えば、
「母親守れよ、なんで守らへんねん!」って思いましたけど、
でも真剣に自分だったらどうだろうと考えたときに、
フタをする気持ちもわからんでもないなと。
自分の子が女の子で、お父さんにこんなことをされたって言われたとしたら、
「何言ってんの!そんなのするわけないやん」、
この番組を見る前だったらそう言ってしまっていた気がする。
でも、この番組でこういうことを知ったので、
まず「言ってくれてありがとう」ということを
ひと言目に用意できるのかな。そんな風に感じました。

今回の「子どもの虐待 どう救うのか」については、
3日間を通じて、フーン、そうなんや、という感じでは
かたときも見れませんでした。
「どうしたらホンマに変わるかな」と考える時間をいただいたと思います。
視聴者のみなさんにもそうした気持ちでぜひ見ていただきたいです。

 



◎番組の詳細は
 →2013年5月6日(月曜)再放送5月13日(月曜)
  第1回 深刻化する虐待 児童相談所はいま

 →2013年5月7日(火曜)再放送5月14日(火曜)
  第2回 “ハイリスク妊婦”からのSOS

 →2013年5月8日(水曜)再放送5月15日(水曜)
  第3回 埋もれた“性的虐待”

 →2013年5月13日(月曜)再放送5月20日(月曜)
  第4回 虐待の傷と向き合う(生放送)

 →2013年5月20日(月曜)再放送5月27日(月曜)
  第5回 言葉が持つ力―育児漫画家・高野優さん―

 →2013年5月30日(木曜)再放送6月6日(木曜)
  第6回 みなさんの声にこたえて


 

コメント

小学校高学年の時、親戚のおじさんの家が汚部屋で、部屋に散らかった色々な物の中に小銭も沢山あって、拾った小銭は貰えるから、良く遊びに行ってた。

家の中で転んじゃって、痛いって騒いでたら、
かわいそうに…目をつむって…って言われて、素直につむったらキスをされた。

それで怖くなって遊びに行かなくなったけど、それでももし行ってたらエスカレートしてたかもしれないです。

これは誰にも言ってはいけない事。って子供ながらに思って、親にもおばあちゃんにも誰にも未だに話していないです。

投稿:ぽち 2015年01月10日(土曜日) 05時39分

64才です。就学前後に性暴力を受けました。加害者は親族のお兄さんでした。彼が大学生のころだと思います。
誰にも相談できず、そのうちこのおぞましい体験はセピア色になっていき、消えていくだろうと期待していました。
思春期のころから四六時中、この体験が頭から離れない日が続きました。また、このことを誰にも話さなかった話せなかった私自身を責め続けました。
二十歳のときに信頼できる友人に出会いました。
大学が違っている彼女だったから、もあったと思うのですが、生まれて初めて苦しい体験を語ることができました。
黙って聞き続けててくれ、最後に「辛かったね」としか言わなかった彼女のおかげで私の重く苦しい気持ちがどれだけ救われたことでしょう。
でも、時折会うことのある加害者に対して何事もなかったように、善人面をしている彼の顔に思い切りビンタを張ってしまいたい衝動に刈られる私がいます。もし彼の葬儀の時には焼香の灰を思い切りぶちまいてやりたいと思う私です。
数年前から親しい友人との話題の中でこの体験を口にできるようになってきました。たいていの場合、どう話を続けていいのか悩んで言葉を無くしてしまう人がほとんどです。
でも、話せるようになってきた私にとってこの重い荷物をどんどん捨てていけてるのでは、と思っています。
60年近くもかかるのですね。一人の人間の暗い心の問題の解決にこんなに時間がいるのですね。
振り返りますに、心許せる、話せる人、話せる場がいろんなところに身近に用意されていくことを切に願っています。、

投稿:えみちゃん 2013年08月23日(金曜日) 21時20分

問題は、加害者があまりにも身近な人であり、訴えてもその後の生活や人間関係が壊れてしまうのが目に見えているので、被害者が言いにくいことと、訴えた後、どこまで面倒をみてくれるのか不安だからなのだと思います。

避難できたとして、その後の関係修復に行政でなく、NPOのような民間団体がきめ細やかに面倒を見てくれることが望ましいし、施設だけでなく、里親などとの連携ももっとすべきでしょう。根が深いけれども、一つひとつ実行して行くしかないのです。行政は、避難先などの情報をわかりやすく具体的に周知する努力をもっとすべきです。私はいつも行政機関の中途半端さに歯がゆさを感じています。

行政機関がまず、子どもの権利や基本的人権について学ぶべきではないかな?

投稿:モトネー 2013年05月10日(金曜日) 13時01分

性虐待のテーマを見ました。私も幼児期から小学校にかけて父親といとこから性虐待を受け続けました。今回の放送は実態と対処療法でしたが、元を正さなければ無くなりません‼今、この瞬間も新たな性虐待を受けている子供がいると思うといたたまれません。
子供の頃から性虐待のとこも教えて欲しいです。自分のした事が人の一生をめちゃくちゃにするんです。親ならとくに。今の子にそう言う親になって欲しく無い。
また、母親の事も言われていましたが、納得です。50才過ぎて母親に打ち明けさせられ話したところ、女を出して来ました。あの時助けてくれなかったのに、今また自分が大事なのか!と、あきれてしまい、母親にわかってもらうのは諦めました。一生親は嫌いです。私の一番苦しい時に、突き放されました。
子育て中は忘れていましたが、子供が中学になった頃、トラウマが出ました。今、呆けてしまった父親に触られるのも気持ち悪いのを施設ではがまんして面会します。

投稿:ウメ 2013年05月08日(水曜日) 20時47分