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星山麻木さんからのメッセージ 『シリーズ 発達障害の子どもとともに』

2013年03月28日(木)

4/1、4/2、4/3放送
シリーズ 発達障害の子どもとともに
第1回「親を支える」
第2回「"
育ち"を支える」
第3回「大人になった私たち」

にご出演の星山麻木さんに収録の感想を聞きました。

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《星山麻木さんプロフィール》
明星大学教育学部教授。
障害のある子どもたちの教育や保育を専門とし、
全国で講演やワークショップを行っている。

 

 
   

Q.収録の感想を聞かせて下さい。

やはり実践に勝る学びはないなと。
実際に乗り越えてきている方たちのお話には、ものすごい学びがあって、
ヒントになることがたくさん発見としてありましたね。

 

Q.たとえば、どのあたりが発見だったのですか。

いくつもありましたが、特に一つ挙げるとすれば、
大切なことというのは誰にとっても一緒なんだということです。
人を大切にするということ、出会いを大事にして生きるということ。
その子だけが特別というのではなくて、
ひとりひとりを丁寧に子育てしていくのが大事なのだということ。
そういうことでは皆共通しているんです。

また、発達障害を入り口として人と出会ったり、学びを深めていったとしても、
そこで最終的に行き着くのも、結局のところ人間としての生き方。
「人間が生きていくためにはどういうことが大事なのか」、
障害云々というより、そこではないかと思います。

 

Q. でも多数派と少数派という違いはありますよね。

大事なのは少数派であることが悪いことではない、
ということを認めてもらえ尊重してくれるような周りの理解
ということでしょうね。
それがなかなか難しいんだけれども。
「普通」と言われている多数派の人たちの中に
いきなり少数派の人が入っていくということは、
実際その人たちにとっては相当な困難を伴うことですから、
そのときに、手助けの方法を知っている人がいて、
サポートしてくれることがやはり大事ですよね。

 

Q. 当事者以外の人の支えが大事になってくる。

ええ。実は発達障害というのは、当事者の問題ではなくて、
周りの人たちの多様で温かな見方のレッスンというところに
ポイントがあるのではないかと思うくらいです。
周りの見方・対応によって、
少数派の人たちが活きるかどうかも決まってくる。
逆に「これは合っていて、あれは間違っている」
そういう接し方をされる社会というのは、
障害のあるなしにかかわらず、すごく息苦しい環境ですよね。

だから重要なのはやはり、人間理解の教育ではないでしょうか。
人間理解っていうのは、自分の見ているものが絶対ではなく、
他者から見てどう存在しているか、それを知るってことですね。

 

Q. 実際子育て中のお父さんお母さんも
たくさんご覧になるかと思うのですが、
発達障害の特性に気付く手がかりというのはあるんですか。


専門的に言うと、発達障害の特性を一応学んで行く必要はあるでしょうね。
それがわかっていれば支援の手だては考えられるわけなので。
でもお母さんたちにとっては、それを自分で学ぶことより、
「誰かそれを知っている人と知り合う」ことの方が
もっと重要なことだと私は思います。
ヘルプを出すってことが大切だと思うのです。

 

Q. ヘルプを求める先というのは、今後の課題なのかもしれませんね。

そうですね。理想論的に地域の子育て支援とか幼稚園とか保育所とか
本当はそういうところで相談できると良いんですけど、
まだそこまで行き届いていないのが現状でしょうね。
自分から専門機関を訪ねるという話になってくると思うのですが、
ちょっとハードルがまだ高いですよね。

 

Q. 先生の言葉で「孤立」「つなぐ」この2つの言葉が
非常に印象的に残ったのですが。何回も言われていましたよね。


やっぱりうまく行っていないケースは、「孤立」しているケースで、
逆に比較的うまく行っているケースは、障害の重さとか種類に関係なく、
周りの人と「つながっている」ケースだと感じています。
子どもが発達障害であるかどうか関係なく、
孤立して子育てはできないでしょう。
今はみな、忙しいとか時間がないとか、いろいろ理由をつけていますが、
他人と答えの無い答えを探す余裕が欠けている気がします。
でも、結局はやっぱり、コミュニケーションなんだと思うのです。
子どもを変えるというより、
人間理解の仕方が深まるとうまく行くようになるのではないでしょうか。
私のところに来るお母さんお父さんが口を揃えて言うのですが、
それは、「子どもを変えようと思っているうちはうまく行かなかったけど、
自分が変わったらうまく行った」ということです。

 

 

『シリーズ 発達障害の子どもとともに』

第1回「親を支える」
2013年4月1日(月) 20時00分から20時29分 Eテレ
  [再放送] 4月8日(月) 13時10分から13時39分 Eテレ

第2回「"育ち"を支える」
2013年4月1日(火) 20時00分から20時29分 Eテレ
 [再放送] 4月9日(火) 13時10分から13時39分 Eテレ

第3回「大人になった私たち」
2013年4月3日(水) 20時00分から20時29分 Eテレ
 [再放送] 4月10日(水) 13時10分から13時39分 Eテレ

コメント

とても参考になりました。

このような企画をこれからも継続してください。

投稿:かねもと 2013年04月10日(水曜日) 11時01分