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スタジオ収録 こぼれ話PART2

2012年08月25日(土)

<家族からの被害>

カキコミでも多く寄せられたのが、
実の父親や祖父そして兄など「家族」から性暴力を受けたという声でした。

番組の中では、カキコミを紹介させていただくのみに留まっていますが、
子どもの性暴力被害について考える上で、
とても大きな問題であると捉えています。

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小島さん :
これは、(家族からの被害というのは)小さい子どもに
性欲を感じる、ある種の特性を持った人が
そこ(家庭の中)に居た、と。
それが原因で起きることなのでしょうか。


藤森さん:  
よく「小児性愛」とかって言われたりしますけれど、
私たち(臨床心理士)は、基本的にこの性暴力加害というのは、
加害者が幼い子でも大人でも、
基本的には性欲にコントロールされてというよりは、
むしろパワーゲーム、
 「人間関係で自分が上位に立ちたい、相手を支配したい」
っていうことが、すごく強いと考えています。

ストレスがたまってくると、イライラしますよね。
そういう時は、大きな声で歌を歌ったり、楽器をしたり、
スポーツをしたり、通常の、ストレスの対処法を
取ることが出来ればいいのですが。
これが、「他者を支配する」こと、そして、そこに
「性的なもの」が入り込んだ時に、バシッと合ってしまって。
「性暴力」の形になってしまう、ということだと思います。


小島さん:  
身近にいて弱くて、状況も理解出来ていない人が
すごく支配しやすい?


藤森さん:  

しやすいし…、そこで学習してしまう。
「一度うまくいくなら、二度・三度と継続的に…」
ということに。


加藤さん:  
何かこう…
一番の味方であってほしい人たちが裏切る…って…何だろう。
そういうことをしてくるっていうのは、
あり得ない話だと思うんですね。
だけど、じゃあ、どうしたらいいんだろう?って…。難しい…。


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山田アナ:
カキコミの中でたくさんあったのは、
例えばお父さんやおじいちゃんから
そういう被害を受けて、お母さんにはなかなか言えない。
言ってしまったら、
「大切にしている家族が壊れてしまうから言えない」と。
大切にしているわけですよ、家族を。だから余計に言えない。
それで、余計に苦しんでしまう。
そういうケースは多いのでしょうか。


藤森さん:
子どもがそう思っているケースがありますよね。
中にはお母さんに告白しても、
 「あなた黙っていなさい」って言われてしまったりとか、
それで親戚関係とかが壊れてしまうので言わない、
というケースもあります。
でも、本当に大切にしている家族だったんだろうか?
っていうところに、もう一度振り返ると、
あなたの人権や人としてのありようを
侵害しているわけですから、
やっぱりそこは声を上げるべきなのだと思います。
ちょっと残酷な言い方かもしれませんが、
もう壊れてしまった方がいい、と。


小島さん: 
そうですよね。その形を維持するために、
誰かが踏みにじられるのは、
その構造は間違っていますよね。


藤森さん:  
戦いになっちゃうとまたエネルギーがいるから、
黙っていた方がいいという選択をされている方も、
おそらくたくさんいらっしゃると思うんですけど…。
でも、あなたが黙っていることで、 
もしかしたら平和そうに見える家庭って、
本当に平和なのか?安全なのか?って、
ちょっと立ち止まって
考えてみる時間が必要かもしれないですね。



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8月27日(月)、9月19日(水) 夜8時00分 [Eテレ]

コメント

星くずより、まりあさんへ
 まず、前回のコメントがまりあさんの2回目のコメントを見ないで送ったもので、行き違いになっていて大変申し訳ありません。なにしろこの頁をみつけるのに少し時間がかかりました。今回のコメントも遅くなり申し訳ありません。
 私こそ、前回のコメントがまりあさんを傷つけてしまったかも知れないと思いました。私は、NHKで今年春頃放映された3人の血縁者からの性被害者の特集を知人が録画してくれて番組を見たのです。NHKがこの問題を取り上げてくださる事に本当にうれしい気持ちで、「ハートネット」を検索してまりあさんのコメントを見つけ、心いさんでコメントをしました。
 まりあさんのおっしゃる通り、血縁者からの被害者が被害を告白する事は親戚全員を敵にまわすほどの事ですから、今まで多くの被害者がいたにもかかわらず黙殺され社会問題化されて来なかったのだと思います。なぜ、娘や妹や孫やいとこに性暴力をはたらくのでしょうか?それは番組でも話題になっていましたが、要するに自分より弱いのではけ口にし易く、手っ取り早く、他人より数段ばれにくいからに違いありません。私達は、加害者の思う壺にはもうなりません。思い通りにもなりません。だから、匿名でもいいので声をあげていきましょう。
 私もNHKさんに、ゆっくりと多くの当事者の気持ちを拾っていって頂きたいと思っています。血縁者や家族からの性暴力被害者は、成人して「性暴力だったんだ」と認識できるようになり、やっと事実を訴えても結局は加害者のように扱われる人が大部分だと思うのです。もっと早い時期に、被害が深刻になる前に誰かに助けを求められ、加害者と引き離され、本人だけでなく加害者やその他の家族に対するカウンセリングや教育も必要です。そのような体制が整ってから、初めて電話相談支援が出来るのだと思います。
 先日、ある助産師さんが出産の場面を人形を使ってリアルな演劇にし、命の教育をして回られている番組を見ました。すばらしい事だと思います。
 私は、結局子どもには恵まれませんでしたが、性暴力や犯罪を減らすには、父子を出産に立ち合わせたり、妊娠中にも周りの大人が胎児に名前で呼びかけたりよいコミュニケーションをとる事が大切であるというドキュメンタリー番組を見ました。また、家庭や学校で極端な比較や競争はしない、という事ですかね。学校で、病院で、妊婦教室で、医師や看護師、教師や保健師たちが「義務教育」として取り入れられたとしたら、今まで幾千年と続いてきた性暴力や犯罪が減ると信じています。
 少し夢が大きくなり過ぎましたが、この子どもを軽視する弱肉強食、男尊女卑の社会を少しでも変えていきましょう
 

投稿:星くず 2012年09月16日(日曜日) 20時29分

星くずより追記です。あれからいろいろと考えました。
 私も、CAPの活動は効果的だと思います。私自身トレーナーをめざそうと思っていたくらいですから。でも、CAPの活動が全国展開しているとは言え、まだまだ取り入れている学校は一部ですし、任意です。「義務」になれば、最近話題になっている学校内のいじめも、教師からの性暴力も多少は減るのではないかと思います。
 
 児童虐待のホットラインとは別に、~家族や親族からの性暴力、性被害の通報電話~を開設してほしいです。もちろん、被害者支援研修を受けた相談員が相談にあたってほしいです。そして、本人に尋ねてほしい。「加害者がいる家から出たいか?それとも、加害者を引き離してほしい?」加害者がたとえ未成年であっても、DV防止法のような接近禁止令を出してほしいです。これは、加害者に対する抑止力にもなるのではないかと思うのです。「家族や親族から性暴力、性被害を受けたら家族には相談しない方がいい」のです。そうしなければ、何年もたってやっと助けを求めても「(性暴力の加害者と)仲良くしなさい。なぜ許せないのか?いつまでもひつこい」と言われるのがおちです。性暴力は殺人の次に重い犯罪だと思います。被害者に一生、生き地獄を味合わせるのですから。加害者を憎んでもいい、許さなくてもいい、仲良くなんかしなくてもいいんです。一生縁を切ってもいいんです。経済的な心配は、生活保護制度もあります。
 性暴力の被害者にも、就労支援が必要です。福祉の世界で使われている「ノーマライゼーション」の本当の意味は、障がい者や高齢者など社会的に不利を受けやすい人々(弱者)が、社会の中で他の人々と同じように生活し、活動することができる社会なのです。犯罪を犯した人にも就労支援制度は整備しつつあるのに、なぜ犯罪の被害者に対する就労支援制度がないのでしょうか?精神疾患に陥るほど傷つかなければ、支援が受けられないのでしょうか???私は、今まで職場でセクハラや男尊女卑の被害にあうたびに、同僚と人間関係をうまく築けず退職を余技なくされて来ました。
 現在、東京を中心に性暴力禁止法を立法化しようとする動きがありますが、この機会に家族や親族からの性暴力について真剣に議論して法律に入れてほしいと思っています。隣国の韓国では、既にこの法律は成立しています。しかも、家族からの性暴力の方が罪が重いはずなのです。

投稿:星くず 2012年09月03日(月曜日) 01時06分

こちらの番組サイトの掲示板で私信をいいただいております。思うところもあって返信は控えておりましたが、私の発言で星くずさんを傷つけたかもしれないと思い、返信することに致しました。私はこれから番組擁護の発言をしますが、マスメディアに一人も知り合いはおりませんので、誤解なさらないようにお願い致します。

まず、30分の番組で色々と盛り込むのは難しいと思いました。貴方様もよくご存じの通り、性虐待の加害者は多様です。また、「子どもの性暴力被害」という非常に大きなカテゴリーのテーマで制作を始めている以上、子どもの世界の共通項である「学校」に絞ったのもやむを得ないと思います。まずは、そんなところからはじめていくのではないでしょうか。子どもだけでなく、昔は子どもだった大人にとっても共通項なのです。「視聴者の共通項は学校である」というのも絞った理由かな…と感じました。もちろん、学校が現場という事件が多いのも理由でしょうけれどね。

また、掲示板の発言を紹介するばかりでは、被害とは無縁である多くの視聴者は強い関心を持てません。私たち被害者はこの最悪な世界を各々体験を通してよく知っています。全く同じではありませんが、これらは非常に似通っております。ですから、掲示板の匿名の発言でも信憑性はあると感じることでしょう。しかし、被害とは無縁の方はどうでしょうか。彼らは掲示板の発言ばかりでは心が動かされないのです。残念ながら、そういうものだと思います。となると、NHKさんは被害者に取材して番組で使わせてもらうように許可を取らねばなりません。しかし、誰が恥ずかしい経験を話せるでしょうか。話せる方は非常に僅かだと思います。まして血縁関係者による被害者でオープンにできている人は非常に少ないのです。

私は性被害者としてNHKさんにはとても期待しており、信頼しています。理由は前身の「ハートをつなごう」でもしっかり取り組んでくださったからです。取材者側も被害者側も非常に神経を使います。だから、NHKさんがこの問題に取り組むのもゆっくり、ゆっくりになると思います。私は近いうちに「血縁関係者による性的虐待」も何らかの形で取り上げてくださることと思っています。

こちらの番組であまり取り上げてくださらなかったとしても、血縁関係者による虐待被害者へのアプローチは多様です。たとえば、「追跡AtoZ」では児童養護施設出身者を取り上げていました。そのことで家庭内虐待(性虐待被害者がいたかどうかははっきりとはおぼえていませんが…)が見えてくるわけです。児童養護施設から辿るだけが全てではありません。家庭内の性的虐待被害者へのアプローチは多様です。なぜなら、多くの被害者が何らかの精神的な病を患い、それぞれの患者にアクセスすると血縁関係者による性被害というバックグラウンドが見えてくる事は少なくないからです。このように点在した形かもしれませんが、NHKさんはもちろんいろんなメディアも血縁関係者による性的虐待被害者を取り上げてくださっておりますよ。

最後になりましたが、私たちがこうしてネット上で匿名でも良いから何か発言をすることによって、きっと血縁関係者による被害者は「ひとりじゃない」と気づくでしょう。こうして広めていきましょう。大事なのは被害者が「性的虐待だと認識すること」と「一人じゃない。意外と多いんだと知ること」です。そうすることで外部に助けを求めやすくなります。しかし、その受け入れ先である外部、要するに「社会」の「子どもの性暴力被害」に対する認知度が高くなければ、何もかもがうまくいかなくなります。シェルターづくりでも、既存の被害者支援団体の活動資金を集めることもなんでもそうです(現実問題としてこのような支援にはお金が必要です)。そういった意味で「学校」をメインに取り上げたのは良かったと申し上げました。

投稿:まりあ 2012年09月02日(日曜日) 20時59分

まりあさんへ
 私は、実の兄から小学高学年から高校卒業くらいまで性的被害を受け続け両親に訴えても我慢を強要され、本人からはうそつき呼ばわりされて、結局すべての家族を失う事になりました。そもそも母親が実の兄から性暴力を受けた事実を放置していた(相談する機関もなかった時代だった?)事で、子どもたちに病的なかかわりしか出来なかったのです。しかも父は、「家族に対する性的暴力は遺伝するもの」との偏見を持ち続けて、子どもたちを白い目で見ていました。父の本心に気付いた時は、あまりの衝撃に何日も眠れず体を壊すほどの日々を経験しました。家庭内の性的加害者は、自分の非を認める事が特に困難な様です。もちろんこのテーマに絞って番組を構成するのは困難でしょうが、「思ったより家庭内の性的加害者は多いのだ」という事実を明るみにしてほしいのです。そして、被害者が恥ずかしいのではなく、「加害者こそが恥ずべき行為をしているのであり、違う人格なのだ」という事を多くの人に知ってほしいです。そして、一人で沈黙の苦悩の底にいる人に一人でも這い上がる勇気をもってほしいです。この被害は家庭内だからこそ長期化するために、被害者が成人した後に後遺症が出てきて人生を狂わすことは確かな様です。被害者は何年もたった後に気付くのです。もっと早く加害者を引き離してほしかった、もっと早く気付いてほしかった思いは拭いきれません。
 私は、児童擁護施設に何日かボランテイア等でかかわった事があります。施設職員は足りない状態で、さらに暴力を受けやすくなる危険性があると感じました。私は、性被害者たちのシェルターが必要だと考えています。家庭内暴力(DV)を受けた人たちのシェルターと同じ施設でもいいと思います。さらに将来的には、性的暴力の加害者になった人たちの厚生施設が必要だと考えています。
 「家庭から引き離されるべき者は、被害者ではなく加害者なのです」

投稿:星くず 2012年09月01日(土曜日) 14時03分

実父による性被害者で、1回目放送前に書き込みしました。機会をくださり、ありがとうございました。

家庭内の性的虐待に「対策」というものは自分自身もなかなか思いつきません。行政なども「他人様の家庭に立ち入る」のは非常に難しく、どうしても発覚しづらいケースだからです。結局の所、本人が「これは性的虐待だ」と認識し、相談機関や信頼できる人に打ち明ける以外ないと思います。だから、家庭内性的虐待被害者に絞って番組を作るのは難しいと思います。作ってみても「どうしたらいいかな?う~ん…」で終わると思います。今回は学校での性被害をメインにしたようですが、それでいいと思いました。なぜなら、まず学校の被害者をなくすためにCAPなどの指導を子どもに受けさせれば、家庭内性被害者は家庭内の異常さにも気づくからです。

この記事に関しては藤森さんのおっしゃるとおりだと思います。私も「こんな家庭は壊れてしまえば良い」と思いました。腐った家庭の維持に何の意味があろうかと非常に疑問に思ったからです。ただし、私のように父親が加害者の場合、彼と戦うことは経済力を失い、戦う時期によっては進路変更を余儀なくされるので、被害者も色々と考えることと思います。だから、一概にすぐに「戦え!」とも言えません。私はまだ気が触れていない頃、家出を考えたこともありますが、家出しても体を売る商売についてしまう可能性も考え、結局それでは同じ事だと思って耐えてきた部分もあります。

また、早く父や母(性被害を黙認)から引き離されれば幸せだったかもしれないとも思い、4年ほど前児童養護施設のことも調べてみましたが(もちろん施設にもよるのでしょうが)、子どもたちが「施設で保護されている」とは思えない惨状が待ち受けているのも知り、八方塞がりだと感じました。児童養護施設でも虐待が行われているケースもあります。

結局家庭内被害者のための対策とは、まずは「生き延びた家庭内被害者が声をあげること」なのかな…と思っています。血の繋がった家族・親類にいやらしいことをされたなんて、とても言いづらいでしょう。自分でも認めたくなくなるでしょう。記憶も気持ちも封じ込めたくなるでしょう。しかし、一人で耐えられるほど人間は強くありません。だから、私を含めた家庭内性被害者が「あなたは一人じゃない」というメッセージを送り、打ち明けやすい環境を整えていくしかないのかもしれません。

投稿:まりあ 2012年08月27日(月曜日) 23時30分