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シリーズ 選ばれる命 第4回 反響編

  • 2014年6月25日(水曜)再放送2014年7月2日(水曜)

放送内容

  • 久保 純子さん(フリーアナウンサー)
    荻上 チキさん(評論家、シノドス編集長)

生まれてこないと分からない、生まれてからもどう育つのか分からない。「命の誕生」は分からないことだらけ。だからこそ、人類は長い間「命は神様からの授かり物」と捉え、誕生を喜び、受け入れてきました。

しかし、出生前検査という技術の誕生とともに、生まれる前の赤ちゃんに何らかの障害があるのかが、より明らかになってきました。人類史上においても、大きな、大きな変化。専門家の間でも意見が分かれ、その現実に向き合う人々の間に、戸惑いや不安が生じています。だからこそ、今、立ち止まって考えます。

「シリーズ 選ばれる命」。4回目は、番組に寄せられたご意見を受けての反響編。今後、日本が進むべき道を、評論家の荻上チキさん、フリーアナウンサーの久保純子さんらと共に考えます。

関連情報

出生前検査とは

胎児の状態を知るための検査。治療が必要な胎児には出生前後から準備ができたり、母体の健康を守ることにつながったりすることもある。通常の妊婦健診などで受ける超音波検査も、出生前検査の一つ。羊水を採取する羊水検査では、胎児の染色体について調べることができる。一方、血液検査は一部の胎児染色体異常などの可能性を確率で示すもので、染色体の確定検査ではない。新型の出生前検査も血液検査で、13.18.21番染色体トリソミーの有無を推定できる。13トリソミー、18トリソミー、ダウン症候群では、染色体の本数が通常よりも一本多いため、内臓の病気や、運動・知的発達障害を伴うことが多い。それぞれの染色体により症状には特徴があるが、同じ染色体異常でも赤ちゃんの状態には個人差がかなりある。1年に8000人近くの女性が検査を受けた。

人工妊娠中絶に関して

日本では、刑法により原則禁止。しかし、母体保護法に定める要件を満たしている場合に限り、中絶手術を受けることができる。「妊娠の継続、または分娩が、身体的または経済的理由により母体の健康を著しく害する恐れのあるもの」など。なお、中絶ができるのは22週未満。

函館の裁判に関して

北海道函館市の産婦人科医院で2011年、胎児の出生前診断結果を誤って伝えられた両親が、産む・産まないの選択する権利を奪われたなどとして医院側に1000万円の損害賠償を求めた訴訟で、函館地裁は5日、1000万円の支払いを命じた。判決によると母親は胎児の染色体異常を調べる羊水検査を受け、ダウン症であることを示す結果が出た。しかし医院の院長は11年5月、母親に「陰性」と誤って伝え、生まれた男児はダウン症と診断され3カ月半後に合併症で死亡した。鈴木尚久裁判長は判決理由で「結果を正確に告知していれば、中絶を選択するか中絶しないことを選択した場合には心の準備や養育環境の準備もできたはず。誤報告により機会を奪われた」と指摘した。

ドイツの妊娠葛藤相談所に関して

妊娠を継続するのかしないのか、選択を迫られた妊婦の相談に応じる公共の機関。専門のカウンセラーが、無料で何度でもカウンセリングを行う。全国に1500カ所設置されている。

出演者情報

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