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タブレットが学習障害児の未来を変える

  • 2013年6月19日(水曜)再放送2013年6月26日(水曜)

放送内容

タブレットが学習障害児の未来を変える の番組まるごとテキストはこちら

教科書を読む。黒板に書かれた文字をノートに写す・・・。こうしたことが難しく、授業になかなかついていけない子どもたちがいます。「学習障害(LD)」という障害です。知能の遅れはなく、学校の教師も見逃しがちな学習障害のある子どもたちを、タブレット端末など最新の情報通信機器で支援しようという取り組みが、いま注目されています。

読み書きが苦手で、学習障害と見られている小学5年生の太一くん。障害児を支援する東京大学のプロジェクトを通じてタブレット端末に出会い、生活が大きく変わりました。教科書の内容は、音声読み上げ機能を使って耳から理解。苦手だった板書はカメラ機能で記録することで補い、授業の復習をすることが出来るようになりました。

タブレット端末を使って、授業のあり方を変えていこうという取り組みも始まっています。大分県佐伯市の小学校では、クラスの児童全員にタブレット端末を配布。タブレットのどのような機能を使っているかを解析し、読み書きが苦手な子どもたちの学習支援に役立てようとしています。

タブレットなどの情報通信機器で大きく変わろうとしている、学習障害児の教育現場を追います。

関連情報

DO-IT Japanプログラム

さまざまな障害を抱えながらも大学など高等教育を目指す子どもを対象に、東京大学先端科学技術研究センターが企業と連携して行っているプログラムです。毎年夏に開かれるセミナーを中心に、タブレットやスマートフォンなどさまざまな情報機器を使って学習を行う方法を学んでいます。

タブレット教科書について

学習障害や視覚障害など、文字の読みに困難を感じる人のために、電子図書アプリ「VOICE OF DAISY」が作られ、さまざまな支援に役立てられています。文字の拡大・縮小や、読んでいる箇所に印がつくだけでなく、音声で読み上げることができます。
現在、日本障害者リハビリテーション協会や伊藤忠記念財団などさまざまな団体がDAISY教科書を製作し、障害者個人や小学校・図書館などに提供しています。

大分県佐伯市の全校児童にタブレットを配布するプロジェクトについて

大分県佐伯市の2つの小学校で、昨年からタブレット端末が1人1台配布され、個々の困難や特性に合った学習方法を支援しようという実証研究が行われています。東京大学と、大分県、佐伯市、企業による共同プロジェクトの一環です。児童がタブレットをどのように使ったかというデータは分析され、今後、教育現場の実際の指導や支援に役立てられることになっています。

出演者情報

出演者インタビューあります!

  • 中邑 賢龍さん(東京大学先端科学技術研究センター教授)
  • ブレットやスマートフォンなど、最新の技術による障害児の教育支援を研究。
    障害児支援プログラム「DO-IT Japan」のディレクターとして100人以上の障害児支援に携わる。
    著書に「発達障害の子どものユニークさを伸ばすテクノロジー」。

  • 「機器の利用は、その子にとっての必要な配慮」
  • 井上 智さん(大工)
  • 学習障害と診断され、文字の読み書きに難しさを抱える。大工の本業の傍ら、さまざまな情報端末を使って、学習障害当事者としての体験を本に書いたり、働けない若者の就労支援を行っている。著書に「読めなくても、書けなくても、勉強したい―ディスレクシアのオレなりの読み書き」。

  • 「羨ましい。あの環境が、僕のときにもあったなら」
  • ナレーター:河野 多紀さん

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