本文へジャンプ

男性不妊症 患者たちはいま

  • 2012年10月24日(水曜)再放送2012年10月31日(水曜)
  • アンコール放送2013年1月23日(水曜)再放送2013年1月30日(水曜)

放送内容

日本の6組に1組の夫婦が悩んでいると言われる不妊症。WHO・世界保健機構の調査では、不妊の半数近くが男性に原因があるとしています。今回の番組では、不妊に悩む男性たちの声に耳を傾けます。
長年、日本では、不妊症の原因は女性にあると考えられ、男性不妊症は見逃されてきました。そのため、不妊に悩む男性の数が多いにも関わらず、なかなか適切な治療を受けられていないのが現状です。
その背景にあるのが、男性の意識の問題です。「子どもを作れない男」として見られることを恐れ、診察を受けたがらない男性が少なくないのです。そのため、治療を受ければ治る可能性があるにも関わらず、放置されているケースが多いといいます。
さらに、専門医の数が少ないことも要因の1つです。日本生殖医学会によると、男性不妊症の専門医は全国でわずか41人。しかも、大都市に集中し、地方では数えるほどしかいません。そのため、男性の治療がされないまま、成功率の低い女性の治療だけが繰り返されるという事態も起きています。

こうした中、10年以上にわたって男性不妊症の治療を続けてきた医師が、山口県宇部市にいます。山口大学医学部附属病院泌尿器科の白石晃司医師です。1人でも多くの患者を救いたいと、大学だけにとどまらず、県内外の病院をまわり、診察にあたっています。
番組では、白石医師の診察に密着。男性の不妊症に社会がどう向き合うべきか考えます。

関連情報

男性不妊について

6組に1組の夫婦が悩んでいると言われる、不妊症。WHOによると、その原因のおよそ半分が男性にあると言われている。
男性不妊症の主な原因は、精子の数が少ない「乏精子症」、精子が全く出ない「無精子症」などがある。
(1)乏精子症
原因で一番多いのが「精策静脈瘤(りゅう)」。精巣の静脈の血液が逆流し、こぶのようなものができる病気。不妊の男性の3~4割程度に見られると言う。
白石医師によると、治療によって6割の確率で改善するという。
(2)無精子症
男性100人のうち1人の割合でいるという。無精子症のうち、15~20パーセントが「閉塞(へいそく)性無精子症」、80~85パーセントが「非閉塞性無精子症」となっている。
「閉塞性無精子症」は、精子自体は作られているが精子の通る管がつまっている病気で、白石医師によると、改善率は60~70パーセントだという。
一方、「非性無精子症」は、精子を作る機能に問題がある病気で、その多くは原因が分かっていない。しかし、精巣中にわずかに精子が作られている可能性もあり、「micro-TESE」(顕微鏡下精巣内精子採取術)によって、直接精巣から精子を取り出すことができる場合がある。白石医師によると、精子を取り出せる確率は、およそ30~40パーセントほどだという。

白石医師について

日本生殖医学会の認定を受けた、日本でも数少ない男性不妊症専門医。
ふだんは山口県宇部市にある山口大学で診察・治療を行っている。診察日は毎週火曜日の午前中。

山口大学医学部附属病院

住所:山口県宇部市南小串1-1-1
電話:0836-22-2111
また、全国の専門医については、日本生殖医学会まで。

日本生殖医学会

電話:03-3288-7266

不妊治療における国内の取り組みについて

各県に不妊相談窓口を設けるほか、都道府県別に不妊治療に対して助成金を出している。
詳しいことは、厚生労働省の窓口まで。
「厚生労働省雇用均等・児童家庭局」
電話:03-5253-1111(代表)

出演者情報

  • ナレーション:松田 洋治さん(俳優)

カレンダーにもどる