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福祉Q&A

キラキラ40 子宮にまつわる悩み

2010年4月のキラキラ40に寄せられた皆さまのご質問に、専門家の回答をいただきました。NEW

質問:1. 「ゆる体操」を続けることで子宮筋腫が治ることは考えられるのか?

回答:

体操(ヨーガなども含めて)で子宮筋腫は治りません。産婦人科では、月経がつらい人のために、助産師さんを中心に「マンスリービクス」を勧めています。これは骨盤の血流をよくし、リラックスをすすめて、月経痛を軽くし、月経期間を快適に過ごすために考案されたものです。「ゆる体操」は、それと同様の目的にかなうかもしれません。つらい症状が無くなれば医学的治療は不要ですので、その意味では(ゆる体操で月経随伴症状が軽くなる人は)治る(あるいは軽くなる)と言えるかもしれません。 しかし鎮痛薬や低用量ピルを上手に使って、月経を快適に過ごすことも、選択肢の一つです。

2. 子宮筋腫で経過観察中。主治医からは摘出を提案されているが…。

回答:

根治は摘出、というのは正しいでしょう。しかし根治する必要があるかどうか考える必要があります。
子宮筋腫で子宮摘出手術をすすめるのは、以下のような場合です。

○生理の出血量が多くて、貧血になる場合。
※くらくらする、めまいがする、というのは貧血の症状ではありません。むしろ、今まで平気だった軽い運動や階段の昇りで感じる、息切れや動悸(どうき)が貧血の症状です。いずれにしても、血液検査で初めてわかるものです。

○月経痛がひどくて、痛み止めを使っても楽になれない。毎月の生理がつらい。

◯巨大な子宮筋腫(少なくとも腹部から子宮筋腫を触れるくらいには大きい)で、骨盤を通過する静脈を圧迫し、血栓(けっせん)をつくる心配がある。
※巨大筋腫で本人は苦痛を感じないことも多いが、血栓症はいわゆるエコノミークラス症候群と言われているもので、発症すれば生命の危険があるので、予防の意味で手術をすすめられます。

◯排尿障害があり、それが苦痛で、子宮筋腫がその原因と思われる場合。

いずれにせよ、子宮筋腫は良性腫ようで、通常命の危険はありません(例外は骨盤内の血栓症ですが、頻度は低いといわれています)。手術はあくまでも相対的な健康といわゆる「QOL」(quality of life=生活の質)を良くするために行われます。

3. 自分としては閉経を待ちたい(現在49歳)。生理は順調にあるため、筋腫が大きくなって症状が悪化するのではないか?と不安。今後の方向性についてどのように考えたらよいか?

回答:

生理がある限り、今後悪化する可能性はありますが、子宮筋腫のような良性疾患では、がんのような「手遅れ」という事態はおこりません。「いよいよとなったら手術」、でも大丈夫です。しかし、閉経は遅い人で56~57才のこともあります。つらい症状があるなら、それまでがまんできるかどうかも考えてください。

4. 41歳、3人の子持ち。生理は26日周期で3日で終わってしまう。1日目は多く2日目は少量。早いうちに閉経してしまうのではないか心配。

回答:

40代に入ると周期が短くなり、期間が短く、出血も少なくなることはしばしばです。卵巣機能が低下するためですが、健康にさしつかえるわけではありません。またすぐ閉経するというものでもありません。 妊娠しにくいかもしれませんが、避妊しないで良いわけでもありません。少々やっかいですが、つきあうしかありません。

5. 生理中に排便したくなると痛いがこれは正常か?

回答:

排便時の痛みであれば、子宮と直腸の間に子宮内膜症など疾患があるかもしれません。婦人科を受診して、病気があるかどうか、みてもらってください。 月経中に下痢しやすい人もいます。この痛みはあまり心配ありませんが、それでも婦人科受診のきっかけとしてはいかがでしょうか。

6. 母・妹・私ともども子宮筋腫の手術を受けた。自分の娘に遺伝するか心配。筋腫は遺伝するか?

回答:

遺伝するという証拠(エビデンス)はありません。

7. 子宮脱。3人の子どもを産み3人目は帝王切開。日中、子宮が出ているのも気になりオリモノが多いのも気になって仕方ない。医者には摘出を勧められているが躊躇(ちゅうちょ)してしまう。40歳になったばかりで、この後ずっと毎日気にして過ごすことを考えるものの憂うつ。子宮摘出が一番良いのか。

回答:

日中、子宮が腟外に出ているのは子宮脱です。オリモノが多いのは、外に出ている部分が炎症をおこしているため、ではないかと思います。 性器脱(子宮だけ下がる子宮脱、腟の前壁が垂れるぼうこう脱など、骨盤底の筋力が落ちて下降する)は、生命をおびやかす病気ではなく、日常生活の質(QOL)を下げることが問題です。よく見られる症状は、排尿障害(気持ちよく出ない)、尿漏れ、邪魔なものがあるという不快感、そして出血などです。したがって、手術あるいは補助具を着ける、などの治療は本人の希望によって行います。 手術も、最近は子宮を摘出せずに、メッシュを使って補強する手術法が大分一般的になってきました。