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介護のテクニック
26. 口から食べさせるための基本と食事介助のポイントを教えて!
高齢や脳卒中によるマヒなどでうまく食べられない場合、胃に穴を開けたり、鼻にチューブを入れるなどで栄養補給することがあります。その場合でも、食べさせ方を工夫すれば、口から食べることができる人もいます。食べることは生きていく喜びであり、食べることによって、内臓は排泄の準備も始めます。
えん下反射(食べ物を飲み込む機能)がなくなっている場合はやむをえませんが、食べにくい、食べられるのに食べないという場合は、工夫次第で食べられるようになることが多くあります。本当に食べることができないのか、簡単に調べる方法があるのでテストしてみましょう。
- つばを飲み込んでもらい、のどぼとけが動いていることを確認します。女性の場合は、のどに軽く手をあてて確認します。
- せきをしてもらい、せきができれば飲み込む力があるということです。

食べる姿勢が悪くてはうまく飲み込めません。前かがみの状態で食べると誤飲を防げるので理想的です。いすはかかとがつく高さに、テーブルはおへその高さにあわせます。介助者は横に座り、食べ物を下から持っていきましょう。介助者も同じものを一緒に食べるとテンポが合い、次に何が食べたいかもわかります。
2008年5月12日放送より
27. えん下食を始めるのに
おすすめなものは?
まずは、えん下食の基準のレベル0にあたる、お茶ゼリーから始めるとよいでしょう。お茶ゼリーは、水分補給、口臭予防、悪臭便を防ぐという3つの効果があります。
- ボウルに水900mlに粉末茶6gを入れてよくかき混ぜ、1/3だけ鍋に移し、火にかける。
- 鍋の周りに泡が立ち始めたら火を止め、ゼラチン15gを入れてよくかき混ぜる。
- これをボウルに戻して、残り2/3のお茶と合わせてかき混ぜる。
※こうすることによってお茶の香りを残すことができます。 - 冷めたら食べやすい大きさの容器に小分けしてふたをする。
- 発泡スチロールの箱に入れて冷蔵庫で一晩冷やして完成。
食べさせる時は山形にすくったり、バラバラに崩したりせず、一口分の大きさに薄くスライスするようにしましょう。
※食事に関しては個人差がありますので、ケアマネージャー、管理栄養士と相談の上、お試しください。
2008年5月12日放送より
28. おかゆの作り方を教えて!
えん下食の基準レベル3にあたる、主食となるおかゆは毎回作るとなると大変です。ポリ袋で作る簡単なおかゆの作り方をご紹介します。袋のまま冷凍保存もでき、毎回同じ柔らかさのおかゆを作ることができます。
- ポリ袋(食品用・クッキング用)にお米50gと水250gを入れて空気を抜き、できるだけ袋の上の方を縛る。
- 沸騰したお湯の中に入れ、弱火で25分加熱し、火を止めて25分蒸らす。
- 食パン1枚は耳を取り除き、1cm角に切って牛乳1カップに2~3分浸す。
- とろ火でコトコト煮て、泡立て器でかき混ぜておかゆ状にする。火を止めて卵黄1コを入れて混ぜる。
※好みで砂糖やハチミツを加えてもよいでしょう。パンがゆは高たんぱく、高カロリーなので少ない量で栄養がとれ、食欲がない方にもおすすめです。
※食事に関しては個人差がありますので、ケアマネージャー、管理栄養士と相談の上、お試しください。
2008年5月12日放送より
29. えん下食のちらしずしを作りたい!
嚥下(えんげ)食のちらしずしは、おかゆで作ります。おかゆは冷めると飲み込みにくくなるので、ゼラチンを加えてのどごしをよくしましょう。
- お米50g、水250g、ゼラチン5g、すし酢大さじ2を食品用のポリ袋に入れ、沸騰したお湯の中に入れて弱火で25分加熱し、火を止めてふたをとらずに25分蒸らす。
卵1コ、だし汁大さじ1、砂糖小さじ2、塩少々をミキサーにかけてよく混ぜる。ポリ袋に入れ、空気を抜いて口を縛る。
鍋に水を入れて沸騰したら火を止める。2のポリ袋を2~3回振って鍋に入れ、2~3分間おく。
ポリ袋に乾燥しいたけと4.5倍量の水を入れ、冷蔵庫でひと晩戻す。石づきを取ってひと口大に切り、砂糖、みりん、しょうゆ各大さじ1とともにポリ袋に入れる。水を入れたボウルにポリ袋を入れて、水の中でしっかり空気を抜き、口を縛る。
にんじんは短冊に切り、だし汁大さじ2.5、しょうゆ小さじ1、塩少々とともにポリ袋に入れ、しいたけと同様に空気を抜く。- 沸騰した鍋の中に4のしいたけと5のにんじんの袋を一緒に入れ、15分加熱する。
- しいたけとにんじんをだし汁と1:1の割合で、それぞれミキサーにかける。丼におかゆを盛り、卵、にんじん、しいたけ、ねぎトロを彩りよく盛り付けて完成。
※食事に関しては個人差がありますので、ケアマネージャー、管理栄養士と相談の上、お試しください。
2008年5月13日放送より
30. えん下食のおすすめデザートは?
おはぎはお年寄りに人気のデザートですが、もちやあんがのどにつまりやすいので危険です。もちの代わりに重湯にゼラチンを入れたものを使います。
鍋に米100g、水1リットルを入れて火にかけ、のり状になったらザルでこし、重湯を取り分ける。
重湯300mlを鍋に入れ、ひと煮立ちさせて火を止め、ゼラチン5gを入れてダマにならないようによくかき混ぜる。- 四角い容器に移し、冷蔵庫でひと晩冷やし固める。
市販のこしあんに、10%相当のサラダオイルを加えて混ぜる。
固まった重湯を切り分け、あんで包んで完成。
※※こしあんに油を加えると、のどごしをよくするとともに、排泄をしやすくする効果があります。
※食事に関しては個人差がありますので、ケアマネージャー、管理栄養士と相談の上、お試しください。
2008年5月13日放送より

