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介護のテクニック
21. ベッドの選び方は?
ベッドは、安心して寝返りや起き上がり、立ち上がりができることが大切です。
まずはベッドを立ち上がりやすい高さにしましょう。ベッドに座り、ひざを直角に曲げてかかとが床に着く高さが目安です。
安心して寝返りや起き上がりができるよう、幅は1メートル以上あるとよいでしょう。幅が狭い場合は、ベッドの高さに合わせたイスを横に置くことで幅を補うとよいでしょう。手をついたときなどにイスが動かないよう、ひもで縛っておきます。
床ずれを防ぐためには、ベッドでゴソゴソ動くことが大切です。ただし、マットが柔らかすぎるとゴソゴソ動いたり、寝返りしたりすることが難しくなります。
最近は新しい素材でできたマットが注目されています。
その新素材は反発力が高く、体が沈み込まない利点があります。寝たときにマットにかかる体の圧力が分散され、血流が阻害されにくいので、床ずれの防止にも効果的です。
また、寝返りなどがしやすいだけでなく、水洗いもできて早く乾くという利点もあり、清潔さを保つこともできます。
2008年1月30日放送より
22. 車イスの選び方を教えて!
ベッドを利用するのは寝るときだけで、昼間は座って生活すると、床ずれもできず、筋肉も内臓も活発化させることができます。その第一歩が車イスの使用です。そのためにも、ベッドからの乗り移りが簡単な車イスを選ぶのが重要です。
ベッドなどから車イスに乗り移るときに、じゃまになるのが車イスのひじあてです。ひじあてを真上に引っ張るだけで外せるものがあるので、おすすめします。乗っているだけで自然に外れてしまうことはないので安心です。
車イスの足のせが倒れたり、足に引っかかったりして、乗り移りの妨げになることがあります。足のせも簡単に外せるものを選びましょう。
車イスは症状や体格によって調整できることが大切です。
車輪を外して位置を上下に動かせ、足の長さに合わせてシートの高さを調整できる車イスを選びましょう。
また、車軸は自力駆動の場合は前に、乗り移り介助の場合は後ろにあると楽なので、車輪が前後にも調整できる車イスがおすすめです。
2008年1月30日放送より
23. 立ち上がるときのための手すりはどの位置につけたらよい?
人がイスなどから自然に立ち上がるときは、大きく前かがみになり、頭が一番下に来たときにおしりが浮いてきます。おしりを上げるためには、頭が足より前に出て、前後のバランスが取れていることが大切です。
この立ち上がりの自然な動作を助ける位置に手すりを取りつけるのがポイントです。イスの足から50~60cm離れた位置で、50~60cmの高さに取り付けるとよいでしょう。
また、立ち上がるときは、手すりを引っ張るのではなく、軽く押すとバランスがとれて楽に立ち上がれます。
手すりを取りつけられない場合は、台を利用しましょう。手すりの場合と同様に、イスの足から50~60cm離れた位置に50~60cmの高さの安定した台を置きます。台の上に両手をつくと、前かがみの姿勢になり、おしりが浮いてきます。また、台を使うと押すという正しい動作がしやすくなるのでおすすめです。
2008年1月31日放送より
24. 入浴時、洗い台に座ってから楽に横へ移動するには?
洗い台に座って体を洗うとき、浴槽にせっけんが入らないよう、浴槽から離れて座ります。洗い終わった後、浴槽に入るときは、台を活用すると横移動が楽にできます。
イスから立ち上がるときのように、高さ50~60cmの台を、50~60cm前に置きます。台に両手をつくと、自然とおしりが浮いて、楽に移動できます。
力が弱くておしりがうまく上がらず介助が必要な場合は、介助者も並んで座れる横に長い洗い台を用意します。介助者は相手に体をぴったりくっつけ、後ろから手を回し、相手のおしりを手と体ではさみます。
25. 片マヒの人の食事介助は、左右どちらから行うのがよい?
食事の介助をするときは、視野を妨げないように横に並んで行います。片マヒの場合、マヒした側とマヒのない側、どちらから介助を行うかは、介助される人の症状に合わせましょう。
マヒがあり座位バランスが悪いと、マヒした側に倒れそうになることがあります。介助者は支えになるよう、マヒした側に体をつけて座って食事介助しましょう。
また、マヒした側の口は、かんだり飲んだりしにくいのでマヒした側に座って介助すると、よいほうの口に食べ物を入れやすいということもあります。
脳卒中の片マヒに伴う症状に、「同名半盲」と「左空間失認」があります。同名半盲はマヒした側の視野が狭くなる症状です(右画像参照)。マヒした側から食事介助すると、スプーンなどが見えにくいので、マヒのない側から介助するとよいでしょう。
左空間失認は左片マヒ特有の症状で、見えているのに左半分を認知しないというもので、自覚症状もありません。この場合もマヒのない右側から食事介助を行いましょう。
2008年1月31日放送より

台に両手をついてもらい、おしりが上がったら、介助者は自分のおしりで横に押してあげましょう。簡単に横移動ができます。