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福祉コラム

2007年8月8日

「発達障害と就労」座談会 (1/2)

文/編集部

ホームページから募集した「発達障害と就労」アンケートについて、「ハートをつなごう」番組に出演されている発達障害の当事者や専門家の方たちと座談会を行いました。

周囲からの理解


「ハートをつなごう」出演者のみなさん
オバカゴンさん(アスペルガー症候群)からのメール
『自分では周囲の人と同じくらいできるようにと一生懸命仕事に取り組んでいるのですが、手を抜いている、甘えている、怠けていると思われるのが何より辛いです。決して怠けているわけでも、やる気がないわけでもないし、真剣に取り組んでいる』

――この方、「自分なりの工夫」の欄には、『毎日日記をつけ、今日何をやり、どんな失敗をしたか、1日どんな仕事内容だったか振り返って必ず書くようにしている』と書いています。


宮崎哲治さん
「自分専用のマニュアルをつくり、忘れても自分で絶対分かるように心がけている。素晴らしいですね」

「どんな失敗をして、どんな仕事内容だったか振り返れるだけの冷静な能力がある人なのだから、そんなに怒られたり、何度やっても注意されるみたいな、こういう状態になるまで無理してその会社にいる必要はないんじゃないかな。体の震えやうつ状態の症状が書かれていて、二次障害が起きてしまっているように思えます」

「真面目すぎちゃって、ちゃんとやらなきゃ、やらな きゃってなっちゃっているんですね」

「私はがんばろうと思ってはダメと友達に言われました。それ以来、がんばっているなって思うと、がんばらない、がんばらないって言い聞かせていますね」


村上真雄さん(左)と民田森夫さん(右)
ひとばさん(アスペルガー症候群)からのメール
『新しい職場で仕事を覚える時、私はアスペルガーのため手取り足取り解説してもらわなければ理解できない。しかし職場の方針で、見て覚えなさいと言われた通り、直立不動で突っ立ったまま見ていると、なぜか次第に私に対する従業員の態度が冷たくなる。今思えば、手が足りない時は、気をきかせて簡単なことは手伝ってほしかったのだろう。しかし、その時はどうしたらいいか分からなかった。指示してくれないと分からない』

「そうそう。職場の方針で見て覚えなさいって言われても、できないよね。指示してくれないと分からない」


前川千尋さん(左)と村上由美さん(右)
「障害名を出す必要まではないかもしれませんが、苦手なのでこういうふうに教えてくださいって言っても、職場の方針だからダメだと言われてしまうのかな」

「『仕事が理解できないまま数ヶ月過ぎ、いじめられ、結局転職せざるを得ない』とあります。でも、確かにこういう職場に長くいてもしょうがないですよね」

「今は障害者雇用率のこともありますし、場合によっては障害者であることをカミングアウトして働いた方が、就業条件もあまり変わらないままでいろんなサポートを得られやすくなるということもあります。手帳を持っていなくても使える制度もありますし」

「場合によっては障害者で雇ってもらった方が、会社側のメリットがあるから、社員の登用の可能性があるっていうことですよね」

「企業に対してカミングアウトするべきか、しないべきか」

るなさん(ADHD)からのメール
『上司にはカミングアウトしてあるので、現在は集中力や気配りがかなり必要な業務にはつかないように調節してもらっている』

「ナースをされている方です。他の同僚には言っていないけど、自分の直接の上司には話してあるから、たぶん分からないようにサポートしてもらっているんでしょうね。こういうことは必要ですよね」

「限定的カミングアウトっていう選択もありですね」

「信頼できる上司が分かってくれるっていうのは、ひとつの理想形」