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番組ガイド
がんサポートキャンペーン 第12回 どう受ける?がん検診

 新たな検診機器が次々と登場し、今、がん検診が大きく変わろうとしています。
“がんは早期発見によって高い治療効果が期待出来る”
“そのためにも「検診」は重要”
しかし、よく知らないことが多いのも現実です。
がんサポートキャンペーン第12回は「がん検診」について考えます。

ゲスト:岸本葉子さん(エッセイスト)、渡辺徹さん(俳優)、祖父江 友孝(そぶえともたか)さん(国立がんセンター がん予防・検診研究センター情報研究部 部長)  
PET−CT

 PET-CTというこの機械。
全身を一度に検査でき、ミリ単位の初期のがんも見つけられると期待が高まっています。
PETとは、
Positron Emission Tomographyポジトロン エミッション トモグラフィ」の略です。体内に特殊な薬剤であるFDG(放射性を持たせたブドウ糖)を入れ、全身を撮影します。
がん細胞は大量のブトウ糖を消費する性質をもっているので、ブドウ糖が集中している所にがん細胞がある可能性が考えられます。
これを利用して、がん細胞がどこにあり、どんな活動をしているのかをさぐるための機械です。

PET-CTで初期の肺がんが見つかった男性

 横浜市に住む40代のこの男性は一日4箱吸うヘビースモーカーでしたが、毎年受けている人間ドックではこれまで異常もなく、安心していました。
ところが今年、初めて受けたPET-CTで、大きさ15ミリの初期の肺がんが見つかったのです。

「ちょっと信じられない。なんかの間違いだろうと最初は思いました。」(PET-CTで初期の肺がんが見つかった男性)

 この男性は早期発見だったため、負担の軽い内視鏡手術で治療することができました。

PET-CTで初期の肺がんが見つかった男性

「早期発見が第一です。手術後5日間入院して実際6日目から仕事に復帰できました。今になってみれば受けててよかったと思います。」(PET-CTで初期の肺がんが見つかった男性)

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観光旅行つきがん検診ツアー

 北海道から沖縄まで、今、PETを売り物にした検診ツアーがブームになっています。宿泊費や交通費をあわせても、都会で受ける検診とほぼ同じ価格で受診できることが人気の秘密です。寒い時期、人気があるのは九州・沖縄。宮崎県には去年1年間でおよそ700人が検診のため訪れました。

葦原啓一郎さん、由起子さん夫妻

 大阪から検診ツアーに参加した葦原啓一郎さん、由紀子さん夫妻です。

 啓一郎さんは、検査や結果を聞くのに何度も病院に足を運ぶのが面倒と、50歳の今日までがん検診を受けてきませんでした。今回は妻の由紀子さんの強い誘いを受けて参加しました。宮崎での検診で二人が魅力を感じているのがPET-CTです。

由紀子さん

「前からPETは知ってたんですけど本当に早期発見ができるすごい機械だと聞いてたんですね。今回、いろいろお聞きしたら、さらにそれよりすごい機械で、CTスキャンが一緒になった機械だからミリ単位でわかると聞いたんで。私は関西なんですが、関西で受けるお値段で旅行がひっついている、これはちょっと魅力だったんですね」(由紀子さん)

啓一郎さん

「その日のうちに帰れるくらいの感じなんで、普通の検診と変わらんなと思って。だったらまあビビってる時間もみじかくてすむし、病人気分で少なくてすむんで。」(啓一郎さん)


 泊まるのは豪華リゾートホテル。二人とも仕事をしているため夫婦水入らずの旅行は久しぶりです。
マッサージを受ける由紀子さん  日頃忙しい自分へのご褒美。由紀子さんは前から受けたかったホテルオリジナルの美容マッサージにうっとりです。
 一方、プロゴルフのトーナメントも行われる有名ゴルフ場で、検診には乗り気ではない啓一郎さんもこの時とばかり楽しみます。

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宮崎市内のある病院

 今回、PET検診を担当するのは宮崎市内にある病院で、がんの診断や治療が専門です。 この病院では2年前、PETなど最先端の画像診断機器を導入しました。 高度な医療が宮崎でも受けられるようにという狙いからでしたが、その費用はおよそ10億円かかりました。

 そのため受診料も高額になり、一番安いコースでも10万円を超えます。 地元の人の受診だけでは採算があわないと考えたこの病院が目を付けたのが、県外から訪れる観光客です。 旅行会社と提携し検診ツアーを始めたところ、受診者は20%増えました。 この病院では全てのコースでエコーやCTなどPET以外の検診を組み合わせています。 複数の検診をおこなうことで見落としを減らすのが狙いです。

検診結果を聞く葦原夫妻

およそ3時間ですべての検査が終了します。 撮影した画像を見ながら、どの部分にがんの疑いがあるのかを医師が解説し、問題があればそれにふさわしい対処法を指導します。

画像で色がついている所ががんの疑いがある場所です。 脳や膀胱にも色がつきますが、もともとブドウ糖が集まりやすい場所のため、がんではありません。

検診結果を報告する医師

「ご主人の方は実は腸に淡く集まっています。黄色く全体にポツポツ集まっているところを異常ではないとはなかな言いにくいので、受けたことがなければ大腸のカメラなどうけてみることをお勧めします。」(医師)

 医師が指摘したのは大腸にある小さな黄色の部分です。PETだけではがんかどうか判断できないため、内視鏡による精密検査をすることを勧めました。

啓一郎さん

「多分、大腸のチェックは行くと思います。言われなかったら大腸ファイバーなんて絶対入れなかったですから。痛いし、時間かかるし。もし見つかったら見つかったで、それはそれでもうけもんですから。そういう意味では漠然とどこが悪いと思いこんでいたよりはいいと思います。」(啓一郎さん)

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岸本葉子さん

岸本: 検査って「見つかったらどうしよう」という怖さで、なかなか一歩踏み出せないけれども、こういう形ならいいのかな、って思います。  ただ、PET検診はそれだけで、全身が分かると思い込んでいましたが、他の検査と組み合わせる事が大事だって分かりました。  そういう意味ではまだまだ「夢の検査」という訳ではないんですね。

渡辺徹さん

渡辺: 人間はどうして自分を知る事がこんなに嫌なんでしょうね。  調べて悪いところが出たらどうしようって、悪いところを早期発見するために検査が必要なのにね。  こういったツアーをきっかけに思い切れればいいですね。

 ※啓一郎さんと由紀子さんのその後・・・
啓一郎さんは大腸癌の検診(大腸内視鏡も含めて)を受けることを決めました。 年内は全てスケジュールが詰まっているので1月に検査の予約を取る予定です。 また、食事のサイクルと体にいいものを摂取するなどの配慮をしていかなくてはと感じていて、できることから改善していきたいと意識していらっしゃるそうです。

●ホームページに寄せられたご意見
「がん検診へのPETの大量投入を」〜神奈川県・鷹取さん・60代)
 PETで検査をすると、全身のがんの有無がはっきりと分かります。 なぜ、こんなにすぐれた機械が集団検診で使われないのか、強く疑問に思います。 現状では、費用も高額で、自費ではおいそれと受診できないのが実態です。

 ところが、PETをはじめ最先端の検診というのは、本当に効果があるのか、実はまだよくわかっておらず、国立がんセンターで、研究が行われています。

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国立がんセンター総長 垣添さんの体験
国立がんセンター がん予防・検診研究センター

  2004年2月、国立がんセンターの敷地内に作られた『がん予防・検診研究センター』です。 国内に2機しかない、高い解像度を誇るPET-CTを始め、一度に数百枚のX線写真を撮影し、ミリ単位のがんまで発見できる「ヘリカルCT」など最先端の検診機器が揃えられています。

 こうした新しい技術を利用してがん検診を行う一方、データを蓄積し、どの検診が有効なのか探る研究が進められています。 この最新鋭の検診設備の効果を国立がんセンター総長の垣添忠生さんが実際に体験しました。 持論の検診の大切さを身をもって証明したのです。

 垣添さんは2005年5月、検診センターのがん検診を受診しました。

「男性がなりやすいがんのコースを全部上から下まで調べてもらったんですけど、その中の超音波の検査をしてもらったときに偶然左側の腎臓にがんがあるのが見つかりました。
超音波検査で発見された腎臓がん そのときの超音波検査の写真の丸い玉がが癌なんですよ。検査受けながら、「ここになんかありますね」って、私も「あるねー」ということで。はじめはびっくりしましたけど、すぐ「これは早期がんでちゃんと治るんだから見つかってよかったなー」と思いました。しかも私は泌尿器科の専門ですからね。国立がんセンターの総長が自分の専門領域のがんで死んだら話がどうにも世の中に伝わりませんから。大変よかったと思ってますね」(垣添さん)

 この時、他の部分にがんがないかを調べるため、PET-CTも受診しましたが、この検査では垣添さんの腎臓のがんは映りませんでした。

垣添さん

「世の中にはPETががんを数ミリで見つけられる万能の検査と時に言っていますが、検診におけるPETの意義はこれからの研究的で明らかにしていかないといけない状態です。」(垣添さん)

 検診によって、非常に早い段階でがんが見つかった垣添さん。 手術まで普段通りの仕事をしていました。 発見された時期は大切な海外出張を二つも控え、なんとか調整がつくのはわずか1週間だけでした。
 入院はわずか1週間。 退院した翌週には、がんについての国際会議に出席するためスイスのジュネーブに垣添さんは向かいました。 その後も垣添さんは国内外への出張を精力的にこなしていきます。

垣添さん

「早く見つければ一部分切除で済むし、1週間で退院できるんだし、そのあとはまったく普通に仕事ができます。これで命を落とすことはありませんから、ぜひ適確な検診を受けてください。」(垣添さん)

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岸本: 早期で発見できれば日常生活への影響ってあんなに少なくて済むんだなって思いました。  わたしの場合は自覚症状が出てはじめて分かりましたけど、それでは本当は遅いんだろうなって思いました。

渡辺さん

渡辺: 自ら経験された方が、国立がんセンターにいらっしゃるっていうのは心強い気もしますが、PETを勧めてみたり、万全じゃないって言ってみたり、いったいどっちなんですか?


祖父江さん

祖父江: 今までの話にあったように、万全と考えるのはいかがかな、と思うのが現状です。  あくまで補助的な検査として考えるというのが、今の段階では適当かと思われます。  また、PETにも得意、不得意な部位があることが分かってきています。  PETを受診するメリットとしては、一回の検査で全身を検査できることがあげられます。

効果が実証された検診
効果が実証された検診
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右の表の見方
A・・・強くすすめる
B・・・すすめる
赤部分:国立がんセンター がん予防・検診センターで追加研究を行っている検診

祖父江: この表の「効果が実証された」とは、科学的な方法によって、検診を行ったことによってがん死亡率の減少が認められた検診の事です。
 検診のメリットとデメリットを数字で把握し、必ずメリットがデメリットを上回るようになって初めて「効果が実証された検診」となります。
 国立がんセンター がん予防・検診センターでは赤部分について、メリットがデメリットを上回る検診かどうかの研究をしている段階です。
 デメリットとは、例えば大腸内視鏡を行うと、ある一定の割合で穿孔や出血などが手技の中で起こっています。

●ホームページに寄せられたご意見
「がん検診はしない方がいい?」(愛知県・椿さん・50代)
検診をしても100%信用はできません。また、もしがんが見つかっても、手術や抗がん剤漬けで助からなくなってしまうかもしれません。 身体を信じて、健康に気をつけて暮らしている方が良いのではないでしょうか?

祖父江: 検診は100%正しいわけではなく、間違った判断を下される方がある一定の割合で出てきます。  がんがあるのに陰性と判断されたり、一方、がんがないのに陽性と判断される事もあります。 岸本さん

岸本: 100%でなくても、がんになってからの治療や再発後の厳しい状況を考えると、ちょっとでも見つかる可能性があるなら、私はがん検診を受け続けると思います。
がん検診を受ける年齢と頻度
がん検診を受ける年齢と頻度
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祖父江: ただ、「効果が実証された検診」の表の青部分に関しては、既に「効果が実証」されていますから、対象年齢の方は是非受けていただきたいです。

●ホームページに寄せられたご意見
「4年間続けてマンモグラフィー」(千葉県・ポン子さん・60代)
 毎年乳がん検診で視触診、マンモグラフィーを受けていました。 2年前、医師の触診で右乳房の付け根に痛みが走り、思わず声をあげました。 精密検査でエコーを受けたところ、結果はやはり、乳がんでした。
 全摘の手術を受け、病期2b、リンパ節転移ありで、術後の抗がん剤を受けました。 4年間毎年検診を受けていたのに、なぜ?という思いです

 メールを寄せてくださったぽん子さんに話を伺ってきました。

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見つからなかった。でも検診は大切。
吉川本子さん

  メールを寄せてくださったポン子さんこと吉川本子さんです。
 吉川さんは、今から3年前、乳がんの手術を受けました。 40代の後半から、がんの検診は欠かさず受けてきました。 7歳上のお姉さんが胃がんを患うなど家族にがんの患者がいたため体には特に気遣ってきました。 平成11年からはマンモグラフィによる乳がん検診を受けるようになりました。 当時、市の検診で行われていた視触診より、圧倒的に発見率が高いと聞いたからです。 平成11年から13年までの3年間、マンモグラフィでも何の異常も発見されませんでした。

 しかし、一年後の検診で、触診を受けた本子さんの右胸に激痛が走ります。

「下側なんですけど、飛び上がるくらい痛かった。あ、ここに固まりみたいなのがあるねって、その時医師に言われました。」(本子さん)

 この時検診で見つかったのは、すでにリンパ節への転移が始まっていた乳がんでした。 がんの大きさはおよそ2センチ。 前年の受診の時になぜ見つからなかったのか・・・動揺したまま手術をうけます。

夫の俊作さん

「当時は精神的にものすごく不安定でした。 ちょっとはれ物に触るような感じでしたね。」(夫の俊作さん)


本子さんの乳がんの位置 マンモグラフィー検診の様子
本子さんの乳がんの位置 マンモグラフィ検診の様子

 本子さんのがんは右胸の下にありました。 マンモグラフィでは、乳房を挟んで薄くして撮影します。 本子さんのがんは、撮影しにくい場所にあったというのが、医師から受けた説明でした。

 今月、手術からちょうど3年を迎えました。 再発もなく夫の俊作さんと旅行に出かけられるようにもなりました。 本子さんはこの3年間、毎年、マンモグラフィ検査を受け続けています。

「無意味じゃなかったと思います。もう少し早く見つかっていれば、もっとよかったですけれどもね。受けないでずっと過ごしていたら、もっとひどくなっていたかもわからないでしょ、進みますからね。だから、そう自分で言い聞かせています。」(本子さん)

 本子さんは、がん検診に複雑な思いを抱きながらも自分の子供に検診を勧めています。娘の貴子さんの誕生日に送ったメールをみせていただきました。

あなたは月一度の自己検診を怠らず、今年も病院で検査を受けてネ。

パソコンに向かう本子さん

「同じような文ですけど送っています。自分だけ安心、がんにはならないって思わないで受けて欲しいですね」(本子さん)

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渡辺さん

渡辺: こういう番組はデメリットの部分も情報として伝えなければいけないのは分かります。 決して万能ではない、過信してはいけないということですよね。 でも、そのデメリットの情報がインプットされてしまうと、「じゃあ検診を受けてもしょうがないのではないか?」と思いがちではあります。
けれども、経験されている方々が、それでも受診したほうがいいとおっしゃっているんですから、デメリットの部分よりもメリットの部分に耳を傾けるべきだと思いました。

祖父江: マンモグラフィで乳がんを見落とされたケースについては、マンモグラフィ自体の限界も勿論ありますが、検診を行っていた施設で正しく行われていたのかが問題になります。
 正しい装置を使って、資格を持った検査技師が撮影を行い、読影医師がきちんとした能力を持っていたか、ということも本来は吟味すべきです。 マンモグラフィ資格認定制度があり、(※クリックするとNHKサイトを離れます)NPO法人 マンモグラフィー検診精度管理中央委員会」のホームページで資格を持っている医師・技師の確認ができます。

 日本では、2004年から「乳がん」の検診が大きく変わり、視触診からマンモグラフィを中心とするようになりました。 しかし、まだまだ、機器の数が足りないなど、問題があります。

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充実した検診体制を求めて
診察中の浜中さん

 広島県尾道市で皮膚科を開業する浜中和子さんです。12年前に乳がんを患いました。
医師でありながら、がんになって初めて患者の気持ちを知ったという浜中さん。 ターミナルケアの普及やがん患者の心のサポート、そして患者の立場から乳がん検診の普及に取り組んできました。

浜中さん

「こうやって仲間が死んでいく。 なんで死ななきゃいけないっていったら、もう発見したときには遅かったりとか、転移があったりとか・・・そういう形で発見されてしまったから、お乳だけでなく命までなくしたわけでしょう。」(浜中さん)


 乳がんの早期発見に役立つマンモグラフィ。
しかし、その数は決して十分ではありませんでした。
3年前、浜中さんの地元広島県はマンモグラフィを使った検診の実施率は、全国の都道府県の中で下から5番目でした。
集まった署名 まず、実施率を上げるためにマンモグラフィの台数を増やしてほしいと署名活動を展開しました。広島県知事に直接会い、乳がん検診の受けやすい環境作りを求めました。今年度、広島県は1億6500万円を投じて11台のマンモグラフィを購入するなど、明るい兆しも見え始めています。

 なぜマンモグラフィの受診率が上がらないのか。
NPOの調査を見ると、一番多い理由が、自治体で取り入れられていないなど受診の機会がなかったこと。二番目が、何の症状も心配ないという本人の意識の問題でした。

 浜中さんは、患者としての体験を伝えることでこうした現状を変えようと地道な取り組みを続けています。 山口県周南市で行われたホスピスについての講演会で、浜中さんは最後に乳がん検診の大切さを訴えました。

講演会で乳がん検診について訴える浜中さん

「乳がんになってもそれが早期発見してもらえれば、今は温存療法といってお乳を全部とらなくてすむし、一部とって命も失わなくてすみます。そのためには定期検診を受診してもらいたい。年に1回の定期検診にせっかくマンモグラフィが入っても皆さんが受診しなければだめなんです。」(浜中さん)


 全国の検診を充実させて1人でも多くの命を救いたい、浜中さんの訴えは続きます。

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祖父江: 乳がんは40代を中心に非常に増えてきています。  40代の方は社会的にも非常に重要な役割を担っているので、影響力も大きい。  乳がん検診という科学的な根拠のある、死亡率を下げられる手立てがあるので、是非とも受けていただきたい。  初潮年齢が早く、初産年齢が遅い、授乳の機会が少ないといった要因を持っている人たちに乳がんが多いということが分かっています。  今の40代の方々はそういう要因を持った人たちが多いという事です。

渡辺: 正直、どういう心積もりで検診を受けたらいいのか混乱してしまった部分もあるんですが、  検診を受けて何もなかったという事は自信にもつながるし、家族への愛情表現にもなるのかな、と自分自身に言い聞かせなければいけませんね。

岸本さんと渡辺さん

岸本: 悪い話の方が広まりがちですが、わたしの周りでも無料で受けられる検診で早期発見できた人がたくさんいるんです。  デメリットだけでなく、メリットにも耳を傾けて、勇気を出して検診を受けて欲しいと思います。

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