音サインを見直そう
2013年3月3日(日) [再放送]3月10日(日)
いま音声案内などの「音サイン」について、国の見直しが進んでいます。2002年の「交通バリアフリー法のガイドライン」で、公共空間につける音サインの種類を定めたが、必ずしも、視覚障害者が位置確認しやすい物になっていない、という。例えば音のスペクトルが多いほうが「人の耳に届いたとき方向がわかりやすい」という研究があるが、実際には、音のスペクトルの少ない、いわゆる「きれいな音」が誘導鈴に多用されている。
また駅のホームの階段の所には「鳥の鳴き声に類似した音サイン」を付けることになっているが、カッコウやスズメの鳴き声などが、駅ごと、ホームごとに独自につけられていて、初めて駅を使う人にわかりにくい物になっている。また、野生の本物の鳥の鳴き声が付けられることが多く、階段があると分かりにくい物になっているという。
国交省は「音サインのガイドライン」の見直しを進め、また経済産業省は「音のJIS」を作る準備を進めている。視覚障害者の移動の安全にかかわる音サインについての最先端の動きを伝えます。
出演:関 喜一さん(産業技術総合研究所 研究員)
武者 圭さん(サウンドスケープデザイナー)
司会:青木 裕子
【公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン】
「音サイン」についてもっと詳しくお知りになりたい方は、国土交通省のホームページから検索できます。
国土交通省ホームページ:公共交通機関の旅客施設に関する移動等円滑化整備ガイドライン(NHKサイトを離れます)
【公共交通機関の移動等円滑化整備ガイドライン改訂案について】
現在、国交省ガイドラインでは、公共交通機関の移動等円滑化整備ガイドライン改訂案について以下のサイトで、パブリックコメントを実施中です。締め切りは3月14日です。
電子政府の総合窓口 イーガブ:意見提出フォーム(NHKサイトを離れます)
【お問い合わせ】
出演者へのお問い合わせは、メールでお願いいたします。
独立行政法人 産業技術総合研究所、関 喜一 Yoshikazu SEKI
メールアドレス: yoshikazu-seki@aist.go.jp
サウンドスケープデザイナー 武者 圭
メールアドレス: kei@musha.biz