生命操作 -復刻版-

無脳児からの臓器提供

無脳児とは、文字どおり脳のない状態ではあるが、通常、脳幹は存在している。

  • 原因は不明であるが、出生の1000~2000例に1例といわれている。
    頭蓋骨が欠損しており、ふつうは超音波診断でわかる。

    出生後、数日で亡くなる場合がほとんどであり、積極的な治療をおこなったとしてもいずれは死にいたる。しかし、脳幹が機能しているあいだは自発呼吸がある。

  • 正常な脳
    このような無脳児を、臓器提供者として考えられないかという議論が、以前からおこなわれている。臓器不足のなか、ことに乳幼児に移植するための臓器が足りないからである。
    しかし、無脳児の脳死判定は難しい。特に、脳波の測定は困難である。また、無脳児から臓器を摘出する場合は、出生直後から生命維持装置が必要であるが、その状態で脳死にいたるまで待つと、臓器が移植に適さなくなるという意見もある。

現在は、出生前検査が広く行われるようになり、無脳児の誕生自体が減っているが、宗教的理由などで出産する例もある。

該当するケーススタディ