生命操作 -復刻版-

中絶胎児の利用

中絶した胎児の組織が、病気の治療や研究に使われている。

  • 発達初期段階にあるヒトの胎児組織細胞は、活力が強く、拒絶反応が出にくいという特徴から、移植に適し、多くの病気の治療に使える可能性を秘めている。 現在の移植医療には、拒絶反応との戦い、免疫力の低下という問題が常につきまとっているが、中絶胎児の利用はこうした問題解決に新たな可能性をもたらすものと考えられている。現在、急性白血病、放射線事故、パーキンソン病、アルツハイマー病、糖尿病などさまざまな病気を対象に、臨床テストがおこなわれている。

胎児組織をどうやって入手するか。胎児組織は、子宮外妊娠による流産、それ以外の流産、死産、中絶によって、提供されうる。しかし、流産の場合には、施設の外で起こったり、あるいは、一般的に胎児組織そのものが正常でないので、治療には使えない場合がほとんどである。

アメリカ国立衛生研究所(NIH)のスポークスマンは、もし医学研究が流産や子宮外妊娠由来の胎児だけに頼れば、研究プログラムへの十分な供給はできないだろうと言っている。そうなれば、中絶された胎児が、研究にとっては適当な胎児組織の供給源とみなされる。

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