怖いと思うこと
2009年11月13日
私は性同一性障害当事者です。親に自分の事を話した際「生きていられるのは迷惑」と言われ、それからはメールアドレス以外わからないように離れて生きて来ました。
11月2日の放送を観たと母親がメールを送って来ました。
私はもうこの番組を観ていません。何故なら、あまりにも私の現実と、番組で語られている当事者の方達の現実がかけ離れているからです。
この番組に出演されている当事者の方はGIDであっても幸せである…といったスタンスの方達がほとんどのようで、私のように運命やら神やらこの障害そのものを憎みながら鬱々と生きておられる人はいらっしゃらない様子… ですが、その当事者の方達が私のようにひねくれておられない事はとても素晴らしい事ですし、番組を観ている当事者の方たちに勇気を与えてくれるのでしょう。それはそれでとても意義のある事だと思っております。ただ…
私は親が番組を観たという事にとても恐怖を感じているのです。私はそういう人たちとは違います。親に存在価値を否定され今生きている事も申し訳ない毎日です。
それなのに…番組を観て『あぁ、あいつはその道に進むために一人になって幸せなんだ』と単純に思われてしまうのかと思うと、とても恐ろしいような悔しい気持ちになります。
私は一人になって、手術するために頑張っています… でも、治療にも格差はあるのです。ある大学病院では「何しに来たの?どうしろと言うの?」と言われ診察もしていただけませんでした。
…どこまで頑張ればいいのでしょうか?
苦しみながら死ぬ方が、私のように苦しんでいる当事者の為になるのでしょうか?
毎日そういう思いで過ごしています。
ですが、番組を観た人はそんな思いをしている人が居る事などきっとわからない…
私は思うのです。番組で語られる人たちはとても恵まれた一部の人たちです。
それをちゃんと伝えて欲しいのです。日々生きるか死ぬかの思いで必死にあがき続けている人もいるのだと。この障害である事を決して幸せだと思えない人が居るのだという事を… こんな風に生まれてきて、本当に申し訳ないと思っている当事者も居るのだという事を… 私の親にこそ知ってもらいたいです。
40代




