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都市部の若者における自殺未遂と性的指向の関係

2008年11月19日

同性愛者など非異性愛者の自殺未遂率が異性愛者の6倍

「わが国における都会の若者の自殺未遂率とその関連要因に関する研究」

「わが国における都会の若者の自殺未遂経験割合とその関連要因に関する研究」

関西看護医療大学の日高庸晴講師らがまとめた、「若者の自殺と性」に関連した研究調査が下記ホームページで公開されています(「わが国における都会の若者の自殺未遂経験割合とその関連要因に関する研究」)。

大阪・ミナミの繁華街、アメリカ村で15~24歳の男女約2千人に対し、これまでに自殺未遂をした経験があるかどうかについて聞いた街頭アンケートをもとにしたこのレポート。調査データによれば、有効回答2095人のうち(全体で声をかけた人数は4650人)男性(1035人)の6%、女性(1060人)の11%が「1回以上自殺未遂をしたことがある」と回答、全体では9%に上っています。

同調査では、自殺未遂の関連要因として、いじめ被害や薬物使用経験の有無、そして性的指向についても質問されています。
性的指向に関しては、回答者の男性全体のうち「異性愛でない」と答えた人が約5%おり、その自殺未遂率は異性愛者に比べ約6倍高かったという報告になっています。また、いじめに遭ったことのある人はない人に比べ5倍の自殺未遂率、薬物経験のある人はない人の約3倍。いじめ被害、薬物使用との関連性は女性の調査結果でも見られます。
 
本街頭調査は2001年8~9月に、近畿在住、性経験があり、月に1度はアメ村を訪れる人を対象として実施されました。厚生労働省エイズ予防研究の一環として行われました。

欧米では自殺未遂経験の関連要因として性的指向についても言及する調査はありましたが、日本でこれまでそういった調査事例は少なく、その意味でも若者の自殺未遂の実態と、関係するリスク要因を明らかにするうえで、貴重なデータと言えます。

わが国における都会の若者の自殺未遂率とその関連要因に関する研究

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