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統合失調症 統合失調症からの回復

目次

(監修:東京都立松沢病院 岡崎祐士院長)
※所属は監修時

4. リカバリー

症状が残っていても、夢や希望をもち主体的に生きることは可能です。

最近、統合失調症のご本人や支援者の間で、リカバリー(recovery)ということばが盛んに使われるようになりました。ぴったり当てはまる日本語のことばがないので、そのままカタカナで使われています。
リカバリーとは、「精神障害のある人が、それぞれ、自分が求める生き方を主体的に追求すること」であり、それを支援することが、医療関係者や福祉関係者に求められるということだと思います。
リカバリーの目的は、症状をなくすことではありません。治療によって症状を和らげることはもちろん必要ですが、何より大切なのは、本人が、こういう生活がしたいという夢や希望を持ち、それを周囲が支えることです。たとえ統合失調症の症状が残っていても、症状とうまくつきあいながら、学校に通ったり、働いたりしている人は少なくありません。結婚・子育てをしている人もいます。誰にでもリカバリーは可能なのです。
最近では、このリカバリーを最大限にするように一貫して支援することを治療の基軸とし、その一環として精神科リハビリテーション(心理社会的治療)と薬物療法が位置づけられ、国際標準の治療指針となっています。