ハートネットメニューへ移動 メインコンテンツへ移動

双極性障害 双極性障害とは?

5. 病気であると気づきにくい

本人が自覚しにくい病気です。

前項で説明したように人生に大きな支障を及ぼす病気であるにも関わらず、双極性障害は見逃されやすい傾向にあります。その原因は、「うつ病」と間違われやすいことにあります。
双極性障害が「躁」状態から始まるか「うつ」状態から始まるかは人によりますが、多くの研究では約3分の2の人が「うつ」状態から始まるとされています。双極性障害の「うつ」状態は、うつ病の症状とほぼ同じです。そのため、明らかな「躁」状態が出てくるまでは、「うつ病」と診断されてもやむをえない面があるのです。
さらに、病気の経過をたどる中で、「躁」状態の期間と「うつ」状態の期間は同程度現れるのではなく、「うつ」状態の期間のほうがはるかに長いのです。本人が苦しいのは「うつ」状態のときであり、「躁」状態や「軽躁」状態のときは病気であるとは思いません。むしろ、「うつ」が治った好ましい時期と認識します。そのため、受診をするのはどうしても「うつ」状態のときとなり、本人が「躁」状態や「軽躁」状態のことを医師に話さなければ、やはり「うつ病」と診断されてしまうことが多いのです。

双極性障害を見逃さないためには、受診時の状態だけではなく、それまでの行動も振り返った丁寧な問診が必要になります。その際、これまでの人生で「躁」状態や「軽躁」状態にあてはまりそうなことがなかったかどうかの情報が不可欠です。本人のセルフチェックも大切ですが、自分ではなかなか分かりづらい状態のため、普段と変わったようすがなかったかどうか、家族や周囲の人の気付きも大切になります。