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強迫性障害とは?

1-1.「とらわれ」の病

わかっているのにやめられない。

「手を何回洗っても、きれいになった気がしない」「戸締りが気になって、何度も確認してしまう」・・・。ある特定の考えが自分の意思に反して繰り返し浮かび(強迫観念)、それによって引き起こされる不安や恐怖などを打ち消すために、同じ行動を繰り返すことを自分に強いる(強迫行為)のが「強迫性障害」の症状です。英語の疾患名Obsessive Compulsion Disorderを略してOCDともいわれます。
原因は今のところわかっていませんが、脳の神経伝達に関係していると考えられています。発症の背景には、ストレスや生活環境の大きな変化があるケースが多いようです。
強迫性障害になる人の割合については、調査の時期や方法によっても違いがありますが、世界的におおむね人口の0.5~2%と報告されており、決して珍しい病気ではありません。また、未受診の人も多く存在すると考えられています。発症年齢は10代~20代の若い時期が多く、平均すると19~20歳ですが、小児期から症状が始まるケースもあります。
強迫観念・強迫行為によってとらわれるものは、人によってさまざまです。また、一つのことだけではなく、複数のことにとらわれる人も多いようです。具体的な症状の現れ方は、次の項で説明しましょう。