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発達障害を生き抜くために 「苦手なこと」を理解する

わたしは、今まで、人並みにできないとやっきになってできるまでどんなに時間がかかってもやってました。
人の10倍は練習しないと普通になれないと思ったからです。
しかし、肩がバンバンはるようなやり方しかしてこなかったんだなと感じます。
大事なのは、自分のできる範囲で克服に近づけるようできること。できないことは、無理しないことなんだと思いました。
(かすみ花さん・30代)
「できないことを把握する」ことは、大事なことだと思います。
でも、もし、すべて克服できたら、障害ではないと思います。
できないことの把握は、克服するためだけじゃないと思います。
努力不足でできないわけじゃなかった
→別のなにかに置き換えよう
→工夫して、練習して、できるようにしよう
→努力不足、なまけているという評価はしない
「通常の努力でうまくできるようにはならない」ことへのストレスの緩和も目的と思います。
(りぅさん・40代)

発達障害のある人が日々の生きづらさを軽減していくためには、どうすれば生活上の不適応を減らせるかがポイントになります。そのためには、まず、ありのままの自分を受け止め、「どのような場面でつまずきやすいのか」を分析し、理解することが大切になってきます。
自分の苦手なことが整理できると、具体的に何に気をつけたらよいかがわかり、今後の方策を立てるために役立ちます。苦手なことを完璧に克服することは難しいかもしれませんが、意識を変えたり、生活を工夫することによって、「障害」を「凸凹」の範囲に収めることができる可能性は十分にあります。

では、当事者のみなさんは、実際にどんな工夫をしているのでしょうか?
次節では、職場での場面を中心に、いくつかのケースを見ていきたいと思います。

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