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そもそも「発達障害」って?

発達障害の原因は、まだすべてが明らかになっているわけではありませんが、脳機能の発達のアンバランスさにあるとされています。そのため、特定のことには非常に優れた能力を発揮する一方で、ある分野は極端に苦手といったようなことが生じます。
このような得意なことと苦手なこととの差、いわば凸凹は、大なり小なり誰にでもあるものです。ただ、発達障害があるとされる人は、凸凹の差が非常に大きく、そのために生活に支障をきたしているという状態なのです。

発達障害は行動や認知の特徴(「特性」)によって、様々な個別の障害に分類されます。主なものとしては、ASD(自閉症スペクトラム障害)、ADHD(注意欠如・多動性障害)、LD(学習障害)の3つがあります。 図のようにそれぞれの障害は重複することもあり、人によっては複数の特性をあわせ持つ場合もあります。

ASD(自閉症スペクトラム障害)

※2013年5月に精神医学の診断基準が改訂され、従来の「広汎性発達障害」「アスペルガー症候群」などがASDに一本化されました。

コミュニケーションおよび相互関係の障害
人の気持ちを理解するのが苦手、冗談や比喩が理解できない、興味のあることを一方的に話し続けてしまう、非言語的なサイン(表情・目配せなど)を読み取るのが困難 など
同一性へのこだわりや興味・関心の狭さ
日課・習慣の変化や予定の変更に弱い、特定の物事に強いこだわりがあるなど
その他の特性
聴覚・視覚・触覚など感覚の過敏性を伴うこともある

ADHD(注意欠如・多動性障害)

不注意
物をなくすことや忘れ物が多い、人の話を一定時間集中して聞けないなど
衝動性
予測や考えなしに行動してしまう、相手の話を待てないなど
多動
じっとしていられない、動き回る、しゃべりすぎるなど

LD(学習障害)

「読む」「書く」「計算する」などの特定の分野の学習だけが極端に困難

こうした特性は見た目では分からないため、周囲はつい「本人の努力が足りない」と思ってしまいがちです。しかし、努力をしてもなかなか改善が難しいということがあります。だからこそ、発達障害が「障害」として位置づけられたともいえます。