「リビング・ライブラリー」という不思議な図書館がある。それは架空の“生きている図書館”。
障害者やホームレス、同性愛者など、誤解や差別を受けやすい人々が、“本”となり、“読者”である聞き手と対話することをとおして、偏見をなくしていこうとする取り組みだ。2000年にデンマークで始まった運動で、欧米を中心に世界40か国以上に広がっている。
日本で中心となっているのは、東京大学先端科学技術研究センターの中邑賢龍教授。日本での開館を重ねていくうちに、講演会のような大きなステージではなく、顔と顔をつきあわせ語り合うことをとおして、本となる語り手にも、読者となる聞き手にも、心の変化が生まれていくと感じている。リビング・ライブラリーという場をとおして、本・読者それぞれの人生や抱えている思いが交じわり、対話の力で、新しい人生の物語が生まれているのだ。
福祉ネットワークでは、2009年12月京都で“開館”したリビング・ライブラリーの様子を紹介。
本として心を開き始めた人たちの言葉に込められたメッセージを見つめていく。 |