「あしたが来るから死にたい」

「あしたが来るから死にたい」とメールをくれた、アルタイルさん。今年の春まで、陸上部でのレギュラーと大学進学を目指し、忙しい高校生活を送っていた。中学時代から、勉強や部活で活躍するアルタイルさんを、両親や周囲は褒めてくれた。それがうれしかった。しかし、高校に進学すると、状況は少しずつ変わっていく。レベルの高い部活に追いつこうと、がむしゃらな日々。比例するように疲れがたまり、授業にも支障が出始める。次第にアルタイルさんは、「他人から評価されて初めて、自分で自分を認めていた」ことに、気付いていく。