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#8月31日の夜に。

生きるのがつらい
10代のあなたへ

精神科医・松本俊彦のコラム 10代のあなたへ…

いま「学校がつらい」「生きるのがつらい」と感じている皆さんの心が、ほんの少しでも軽くなりますように。
「#8月31日の夜に。」に寄せられたメッセージに対して、精神科医・松本俊彦さんが感じたことを綴るコラムです。

#6 新学期開始1カ月 苦しんでいるあなたへ

新学期が始まり、1カ月が過ぎました。4/5「生きるためのテレビ 新学期前夜。」放送後、新しい環境に苦しんでいる10代の方々から、たくさんのメッセージが届いています。

新しく始まる環境が辛い。
信頼出来る友達は皆んな別の学校、誰一人として頼れる人が近くにいない。
いつも死にたいとしか思えない。
こんなに辛いなら学校なんて辞めてしまえばいいのに、そんな簡単に辞められない。
どうして学校に行くのが常識なのか、働くのが常識なのか、いつ死ぬのか分からないなら、自分の好きなことをして今ある人生を楽しみたい。
これから始まる新しい学校生活が嫌で嫌でもう消えてしまいたい。
(ふぇいさん・女性・10代)

<松本医師より>

好きなことをして今を楽しむのはすごくよいこと。
そして、嫌なことを嫌といい、苦手な人から逃げる力は、人生をサバイバルする上でとても必要な能力。その力を大切にしてほしい。
でも、本当のところ何が嫌で誰が苦手なのかは、試してみないとわからないよね。
だから、未知の人や未知の環境が新たにあなたの人生に登場したときには、3回だけチャレンジするようにしてほしい。
3回目になってもやっぱり「嫌」「苦手」という感じがちっとも薄まる様子がなかったなら、あなたの勘はきっと正しい。安心してそれらに背を向けて、好きなことをして今を楽しもう。