ハートネットTV

#8月31日の夜に。

生きるのがつらい
10代のあなたへ

精神科医・松本俊彦のコラム 10代のあなたへ…

いま「学校がつらい」「生きるのがつらい」と感じている皆さんの心が、ほんの少しでも軽くなりますように。
「#8月31日の夜に。」に寄せられたメッセージに対して、精神科医・松本俊彦さんが感じたことを綴るコラムです。

《緊急コラム》 座間市で起きた事件を受けて

神奈川県座間市で、男女9人が遺体で見つかるという痛ましい事件が起きました。
容疑者が、ツイッターに死にたいという気持ちを書き込んでいた人にアプローチしたと報道されています。
真相の究明はまだこれからですが、この事件はSNSやWEBのあり方を改めて私たちに問いかけているように思います。

ハートネットTVでは、これまで「生きるためのテレビ」の放送や、このサイト、ツイッターでの発信などを通して、「死にたいほどつらい気持ち」を安心して表現できる場をつくることを目指してきました。
今後もその方針は変わらず、取り組みを続けていきたいと思っています。

事件を受けて、精神科医の松本俊彦先生にメッセージを寄せていただきました。

<松本医師より>

自殺系サイトを悪用した座間市の事件、本当に悲しいです。

「死にたい」と誰かにつげる行為には、「死にたいくらいつらいが、このつらさが少しでもやわらぐのであれば、本当は生きたい」という意味が込められています。

そして、安心して「死にたい」といえる社会、あるいは人とのつながりこそが、人を自殺から守るのです。

自殺系のサイトや掲示板がいけないと結論するのは、待って欲しい。

まず考えるべきなのは、安心して「死にたい」といえる安全な場所を死守するにはどうしたらよいのかではないでしょうか。