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ハート ネット ピープル

映画「筆子・その愛-天使のピアノ-」に寄せて

日本における知的障害児教育の先駆者として、その生涯をささげた石井筆子の半生を描いた映画として現在公開中の『筆子・その愛-天使のピアノ-』。この映画では、実際に知的障害のある子ども200人にオーディションを行い、子役として起用しました。監督をつとめた山田火砂子さん(『はだしのゲン』『裸の大将放浪記』などを手がけた)と、石井筆子役を演じた女優・常盤貴子さんに撮影の模様を聞きました。

[写真] 石井筆子役の常盤貴子さん。子供たちがスタジオに入ってきたとたん、あったかな筆子先生の顔になったのが印象的でした。

??この映画の話が来たときにどんなことを思いましたか。
常盤:私、実は障害をもった人が登場するドラマや映画に出演することがこれまでも多かったのですけれど、そうしたお話をいただいたときに必ず思うのは、人を一つのコマのように扱う映画なら絶対に出たくないということです。こういう境遇ってかわいそう、みたいな型にはめるのが嫌いなんです。でも、山田監督は、「この子たち(映画に出演した子役たち)がしっちゃかめっちゃかすればするほど、私はそれを撮りたくなるのよ」と言われて、これは楽しみだと思ったのです。


??演じるのに苦労したところは?
常盤:楽しい場面に苦労はいりませんでした。あの子達は本当に自由で、見ていると私も素で大笑いしてしまう。子供たちの様子をずっと見ていたくてしょうがない、一緒にいたい。そう思わせる魅力を持っているんです。キラキラしていて、彼らのそばにいると、そのキラキラがうつるようです。いつの間にか引き込まれて、自分も楽しくなって、イキイキしてくる。

[写真] 「山田監督の印象は?」。尋ねられた子役のひとりから「監督は…、すごく、いい人でした」と言われて、とても嬉しそうなご様子でした。

??(子供たちの)演技指導は大変でしたか?
山田監督:いいえ。一切演技指導なんてしてないんですよ(笑)。いろいろ言われると萎縮しちゃうでしょう、だから「お好きにどうぞ」って。私は、あの子達に、あの姿のままで、やってもらいたかったの。


??障害のある子とない子が一緒に共演したということも大きな意味がありますよね。
山田監督:ええ。みな、この子たちの素敵な心をもらって帰ったでしょうね。

[写真] 出演者の子供たちと一緒にスタジオ収録。

(2007年2月14日放送の 福祉ネットワーク「石井筆子を知っていますか ?映画になった障害児教育の母?」より再構成)

映画「筆子・その愛-天使のピアノ-」の公式ホームページ(別ウインドウ)※クリックするとNHKのサイトを離れます。

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