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ハート ネット ピープル

“自力でできた”という実感が大事


通級指導学級・教諭の月森久江さんは、発達障害をもつ生徒と20年以上むきあってきた、指導のエキスパートです。

過去受け持っていた子の1人に広汎性発達障害を持つ豊田貴也君(16)がいます。豊田君は中学2年から不登校になりました。きっかけは中学1年の体育祭。ハードル競技の途中、みんなの前で転んでしまいました。「失敗をみんなに見られた」。その後豊田君は、教室に居ることが苦手になり、やがて不登校になりました。広汎性発達障害の子どもは予定外の出来事が起きたときにひどく動揺する一面を持っています。

豊田君は自信を失ってしまっている。それを回復させるきっかけが必要だ。
「そのためには『自分でできた』という実績を積まないといけないんです」そう月森先生は語ります。

月森先生は、二年生が全員参加する冬のスキー教室に狙いを定めました。
「教室の外で、一度集団生活ができれば自信がつくはず。ただし、絶対に失敗はさせてはいけない」

そこで、本番までの2か月間、豊田君に徹底的にシミュレーションをさせました。スキー用具の使い方、ホテルで友達とするトランプのルール、さらには宿泊するホテルで布団をどこに敷くかまで、あらかじめ打ち合わせておきました。

さらに月森さんは豊田君にはげましの言葉をかけ続けました。
「『自分に自信をもちなさい』と言われました。正直最初は厳しくてイヤでした。でも生徒のためを思って厳しくしていると分かってきた。自分のことを考えてくれている。今の自分じゃダメだな、と思いました」(豊田君)

いよいよ訪れたスキー教室本番。3泊4日の間、豊田君はゲレンデで、ホテルで、ずっとクラスメイトと一緒に過ごしました。
家に帰ってきて、お母さんに何度も何度も「楽しかった」とスキーの話を繰り返した豊田君。

豊田君は再び以前のように学校に通うようになりました。中学3年の体育祭では、以前失敗したハードルに再挑戦、完走しました。現在、定時制の高校に進学し、部活と授業の掛け持ちで忙しい毎日です。

月森さんのコメント;
「やってもらっている間はいつまでも力がつかないんです。『自力でやっている』と実感しながら目標を達成してはじめて本人の自信になる。しかし縁の下では教員がお膳立てするわけです。本人は知らず知らずそこに乗っかって歩いているけれども、自力でやっていると思う。これが大事なんです」

(2006年10月30日放送「ハートをつなごう」より再構成しました)

コメント

私の場合、今月の10日から、発達障害者コースのある、職業訓練校に通っています。今日から、物流導入訓練、明日から、パソコン作業もあります。また、各日に、個人日誌発表があります。それら、一つ一つを、マイペースでクリアにしていって、「できた」「できる」という自信をつけていく事が大切なのかもしれませんね。

私は九州に住む2年前に発達障害があると診断をうけた者です。私は学習障害、注意欠陥多動性障害、自閉性障害があり衝動的と診断うけていてまた二次障害として精神障害があります。最近、精神科の主治医に注意をうけます。色んな約束がまもれないからです。仕事も12月にやめてしまいました。でも6月から障害者の小規模作業所に通う予定です。心配ですがやってみます。

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