
「詩のボクシング」で生きづらさを叫ぶ!
リングの上で僕は叫んだ!
10月4日(日)東京品川のホールで、『詩のボクシング東京大会』 が行われた。
『詩のボクシング』 は10年前から始まった言葉による格闘技だ。
青コーナーの朗読者と赤コーナーの朗読者が、3分間ずつ自作の詩を朗読して、ジャッジが、どちらが良かったかを判定して旗を揚げる。本来ならば格闘技の要素に、文学の要素を掛け合わせた画期的なパフォーマンスイベントだ。僕はテレビでその様子を見ていて、以前から出演したいと思っていた。ホームページでの公募を見て応募した。幸いにも抽選で選ばれて出場できることになった。
僕は7年間、心身障害者のパフォーマンスイベント 『こわれ者の祭典』 で、自作詩の朗読活動を続けている。
僕の詩はいつも、自分が病気でどういうふうに辛かったか、またそこからどういうふうに回復していったかをテーマにしている。朗読の目的は 「生きづらさ」 を持っている方々に生きる勇気を届けたい、そのことのみをテーマにしている。
今回の 『詩のボクシング東京大会』 への出場にあたって、僕は考えた。
今まで通り、病気からの回復をテーマにした詩の朗読をしたらいいのか、それとも新たに文学的な詩を書いて朗読をした方がいいのか。
僕は3日間考え続けた。
でも僕のできることは、自分とよく似ている 「生きづらさ」 を持つ方々にメッセージを届ける事以外にない、と悟った。僕は7年間、朗読を続けていた詩を、この日も読むことにした。
抽選で選ばれた40人の朗読者が、全国から集まった。
東京大会は全国の地区予選で唯一、どの都道府県からも参加できる予選だ。
最初のワークショップでは抽選で選ばれた40人の朗読者が1分間ずつ朗読した。
代表の楠かつのり氏と参加者全員で講評をした。そして参加者全員の意見を参考として、最終的には楠氏の判断により本大会出場の16人が選ばれた。16人の中に僕の名前があった時、何とも言えない興奮を憶えた。
本大会からはお客さんも入り、通常の 『詩のボクシング』 と同じ大会形式となった。
リングを模した舞台へと上がった。
1回戦、女性の朗読者と対決。
女性の朗読は、自分の内面をしっとりとした文学性で表現した素晴らしいものだった。僕は負けたかも知れないと思った。女性の朗読を聞き終わったあと、僕はリングに立った。7年間朗読している 『仲間』 という詩を朗読した。「僕と同じ生きづらさを持つ人たち、それは仲間だ。……… 仲間がいれば、僕は生きていける。仲間」 朗読をしていると、客席の中に目元をハンカチで拭く女性の姿が見えた。この女性も、僕と同じような何かしら 「生きづらさ」 を持つ人かも知れない、そう思うととても心がヒリヒリとした。
判定は5対4、僅か1票差で僕は勝つことができた。
2回戦も女性の朗読者と対決。6対3で勝つことができた。
3回戦は83歳男性との対決。男性の朗読は人生遍歴を盛り込んだ感動的な内容だった。
幸いにも、6対3で判定は僕に上がった。
決勝戦は着物姿の女性との対決。決勝戦のルールは与えられたお題について、即興詩の朗読による対決となる。主催者の楠さんから女性には 「いじめ」、僕には 「着物」 というお題が出された。
「着物」 という言葉が与えられた時、頭が真っ白になった。どんな詩を朗読したらいいだろう。ぐるぐると頭の中で言葉が駆け巡った。僕は対戦相手の着物姿の美しい女性を見て、リングで取り敢えず絶叫した。
「着物姿の女性を見たら、欲情しましたっ!」
会場は大爆笑の渦となった。
僕は不思議と落ち着いてきた。
それから僕は、着物を着ていた若かりし母のことを思い出して、子供の頃に見た母の記憶、そして82歳になった現在の母の事をゆっくりと 『詩』 として話した。
3分間、語り終えた時に、何とも言えないスッキリとした気持ちがした。
判定は6対3で僕に挙がった。
4回の 『詩』 の朗読で、僕は自分の人生を出し切ったような気持ちがした。
11月21日、全国大会が行われる。僕は東京大会チャンピオンとして参加する。表現に優劣も勝ち負けも無いのかも知れない。僕は少なくとも1回戦で1つの詩を朗読することができる。
その朗読によって、会場にいらして下さった方々、そして出場者の方々、その場に集まって下さった方々に、何かしら僕の言葉のカケラを届けたい。
でも、すべての人々に 『思い』 を届けることはできないのかもしれない。たった1人の方にでも、何かが届けばそれで充分、満足だ。
僕はまた、7年間、読み続けてきた自分自身の 『生きづらさ』 をテーマにした 『詩』 の朗読をするつもりだ。7年間の思いを込めて、思い切り自分を表現したい。
詩のボクシングホームページ
(別ウィンドウ ※クリックするとNHKのサイトを離れます。)




やりましたね!
私は月乃さんの朗読が大好きです。
全国大会で初めて月乃さんの朗読を見る人を
ビックリさせて下さい。
私も応援に行きたいです!!
大分から東京大会に参戦した妻から、
東京大会の模様を聞きました。
「生きづらい」人のためにも、
全国大会でも精一杯頑張ってくださいね。
僕と妻も大分くんだりから!飛行機に乗って、
全国大会を観戦させて頂きます。
みちこ@摂食様
ありがとうございます!
当日はパジャマで出ますよ。
僕もビックリしたいです!
にぎにぎ様
大分から、本当に感謝です!!
期待にお応えできますように、がんばりますよ!