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ハート ネット ピープル

変わりたいという思い

[写真] 白い歯を見せながら力こぶをつくる長男
[写真] 白い歯を見せながら力こぶをつくる長男

前回、奥さんが記した長男の小学校でのいじめ問題に取組み始めてから、2ヶ月以上が経過した。この間に、わたしたちが考えられること、できることは、なんでもやってきたと思う。
長男の症状は、当初、親が想像していたよりも重く 「急性ストレス障害」 から 「PTSD (心的外傷後ストレス障害) 」 に移行してしまった。
夜のフラッシュバック症状や不安発作、睡眠障害、朝方の抑うつ状態は、連日のように続いているけれど、昼間の長男はずいぶんと落ち着いてきたように見える。夜の不安発作状態を知らないと、案外、長男の抑うつ状態には気づかないのではないか、と思う。
また専門病院での心理検査においても、まだ多くの設問回答で、ストレス状態を示す結果がでたものの、中に 「相談できる人がいる」 「乗り越えられそうな気がする」 「信頼できる人がいる」 「自分は孤独ではない」 にマルが付けられていて、一筋の光が差すような思いがした。
今回、多くの苦しみを感じつつ、だからこそ、勇気を出す変化のきっかけになったこともある。長男はひどいアレルギー性鼻炎で、しょっちゅう鼻をかんでいたことから 「きたない」 と言われ、給食の配膳を他に回されたりしたことに、自分でも嫌気が差し、昨年12月にはレーザー治療を行った。これにより、鼻水は大幅に減少している。また、感覚過敏や、きつい嘔吐反射により、うまく歯磨きができず、虫歯の治療も障害専門歯科センターにおいてすら、遅々として進まなかった。これについても 「口が臭い」 「歯が汚い」 と言われることにはもう耐えられないからと、自ら全身麻酔による集中歯科治療 (乳歯三本抜歯をはじめ、歯石、歯垢の除去) を決意し、2月中旬に実行した。
また、いかにも弱そう、細い、非力・・・などについて、具体的に強くなれるという実感を得るために、昨年12月から、わたしとトレーニングを続けている。もちろん成長期という部分には、気を配りながら。最近では 「仲良し学級の他の子とぶつかったとき、相手のほうが吹っ飛んでしまった」 とか、中段突きをしてみたら 「初めて空を切る音がした」 など、具体的なエピソードがでてきて、継続する気持ちになっている。
「いじめる側にも問題はある」 ということについては、いつも賛否両論が飛び交うけれど、今回、長男が自分で変わりたいと強く願い、実行できていることに、よかったと思っている。
そんな中、長男の、残りわずかな小学校生活を、なんとか、いい状態で過ごさせたいという学校の先生方や、長男の幼馴染など、多くの人々の思いと具体的な行動で、徐々に変化が感じられてきた。
この2ヶ月間、断続的な登校においては、「なかよし学級 (特別支援学級) 」 にしか行けなかった長男。昨年12月時には、6年通常級がまったく拒絶状態だったのに対し、1月末には4人、「大丈夫、会って話しもできる」 という名前があがった。そして2月中旬には、いじめ問題以来、初めて通常級 「家庭科」 のクレープ作りに参加することができた。これには、先生や、幼馴染のサポートが大きかったこと、そして、毎晩、不安発作で苦しんでいることを知っている奥さんが、登校前に長男に対し 「いじめに参加した相手が謝ってくるかもしれない。自分が、どうしても納得できていないのなら、ムリに許すと言わなくてもいいんだよ」 と声がけしたこと。これで、本人は、別の選択肢 (無理やり許すと言わなくてもいい) が分かり、ホッとしたらしい。結果、その日は学年集会にも、終わりの会にも参加できた長男だった。帰宅した本人からは 「卒業旅行 (スキー2泊) にも行きたい」 と参加の意志を聞くことができた。
症状的には、まだ、良くなったり、悪くなったりを繰り返すとは思うけれど、子どもの可逆性、つまりは元に戻れる力を信じられる思いがした。
長男は卒業後の進学先に、バスで通う 「特別支援学校」 を選択した。このことも、きっかけは今回のいじめだったけれど、長男は自分で両方の中学を見学し、特別支援学校に体験入学して、最終的にそちらに行くことを決めた。その迷いの感じられない選択を応援したいと思う。
残り、あとわずかの小学校生活、この時間をまずは大事にしていきたい。

[写真] 親子で買った服か信号色だと気づき、記念撮影
[写真] 親子で買った服か信号色だと気づき、記念撮影

コメント

連日奥様のブログを見て『我が家にも訪れるかもしれない事』と思いました。
うちの息子は今春幼稚園へ2年保育で入園します。
今までは家での生活でしたが今度は色々な子供達と集団生活です。
これからが本番スタートだなといった気持ちです。

ご長男は嫌な経験を自分の前へ進む力にかえて頑張っておられますね。
そして笹森さんご夫妻も。

いつもいつもご夫妻の姿勢に感動するばかりです。

私も見習って息子と一緒に前進します!!

はしまゆさん

コメント、そして奥さんのブログを観ていただき、お心遣いをありがたく思います。

お子さん、これから集団生活で、心配もあろうと思います。

うちは長男、現在も1週間のうち5日間は、夜の不安発作でまだまだ、途上にいる感じです。

やはり、なるようにしかならない、という感じと思っています。

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