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ハート ネット ピープル

ナチュラルサポート その2

上から、長男、二男、奥さん、三男。拡大・縮小コピーと言われている。 
[写真] 上から、長男、二男、奥さん、三男。拡大・縮小コピーと言われている。

二男の担任の先生との面談のことについて前回書いた。
その面談のとき、長男の特別支援学級の担任が、二男の担任に、二男を心配して様子を訊きにこられたことも聞いた。これは、奥さんが、長男の特別支援学級担任への連絡ノートに二男のパニックについて書いていたから。二男は、特別支援学級にも、けっこう出入りしているし、パニックを起こして攻撃の的になるのは、もっぱら長男だから。
その日の長男の持ち帰った連絡ノートには、「二男君はパニックを起こす前に、どうやって回避するか対策を立てないといけませんね。わからない問題をひとつだけやって終わりにする。1時間後にもう1回やってみる。電話で誰かに聞いてみる(私でもよいです)など、平時に方法を考えて決めておくことにしましょう。」という先生からのコメントが書きつけてあった。

この、さりげなくも具体的にサポートを申し出てくださっていたことが、ありがたいなと思った。
この先生、ナチュラルサポートを、まさに自然にされている方だなと奥さんとよく話している。長男はおかげで、実に落ち着いた学校生活を送れている感じがする。前の夏に長男が5泊6日もの合宿(「自然学校」)に行ったとき、先生からの連絡ノートを見てつくづく思った。このとき、先生は学校に残した他の生徒のフォローがあり、4泊5日で、1日早く学校に戻らなければならなかった。
(連絡ノートの一部から)「懇談会の時にお伝えしますが、予想通りの生活ぶりでした。自分の部屋の子や女子を加えた班の子との生活に浸りきっていました。ふもとの村で別れる前には、私の所へやって来て、肩もみをして、腕をつかんで、ひたひたと触りながら、『この感触を覚えておこう』と一人言を言いました。クー(長男)らしい別れ方でした。」
これ、実に絶妙な表現なんだけど、長男は言葉で心情を表しにくい面があって、この感触で無意識に気持ちを表している。これにも、さりげなく「らしい」と認めているあたりが、さすがだなと思ってしまった。

そして長男、二男とわたしが習っている空手教室の館長。
実は、最近、二男は「級」で長男に抜かれてから、いまいち空手にヤル気を見せなくなっていた。前は、暇さえあれば空手の形(カタ)を練習していたのに。技術的にはずっと自分のほうが上だと自負していただけに、なんとも不納得だったみたい。
で、このサイトの「最後は自分で選ぶ」の回で、空手教室のホームページに掲載されていた「親子演舞」の写真を使用させていただくにあたり、このサイト掲載内容を初めて館長にご覧いただいた。
館長は、日曜日、練習時間の合間に電話をくださり「内容を読み、初めて知った。気づかなかったが、何とか、自分にまかせてもらえないか」とおっしゃってくださった。
次の週、館長は、帯色ごとに分かれて練習していた二人を館長班(試合前などの練習生に、特に館長が指導する班)に入れていただき、マメに声がけいただきながら練習をしていただいた。
練習後、館長にご挨拶すると、館長は語りだした。「確かに、おとうさんの言われるとおり、技術の差は歴然としていますよ、でもね・・・」そこに、やってきた長男、二男を近くに呼び寄せ、館長は語りかけた。「二人ともよく聴きなさいよ。(自分の帯に刺繍された「空手道」文字を指し示しながら)「空手」なら、強ければいい、技術が優れていればいい。でも、見てみ、「道」がついとるやろ、道は心やからな。兄さんは、心が先に生まれてきたんや、それを抜くことはできん。まだ、分からんかもしれんけど、かまへん。大丈夫や、わしが、ちゃんとしたるからな、安心せい」といって、二人の頭を撫でてくれた。
内容は、確かに二男には(同じ二男であるわたしにも)、理解し難いものだったかと思う。でも、「大丈夫や、わしが、ちゃんとしたるからな、安心せい」と言われたこの言葉は、二男の心にも届いたと思う。
二男は、その日から再び、何気に空手のカタを練習している。
発達障害に対する療育やトレーニング、知識も大事だが、その前にある、この「気づき」のナチュラルサポートには、改めてシンプルな説得力を感じた。

 空手の進級試験待機中、男子三兄弟 
[写真] 空手の進級試験待機中、男子三兄弟
 

追記:2年越しで奥さんが執筆した本が、とうとう出版されます。当事者・親・支援者の立場で書いた、読みやすい個性的な内容なので、ぜひ手にとって見ていただければ嬉しいです。

『ADHD・アスペ系ママ へんちゃんのポジティブライフ 発達障害を個性に変えて』
(著者:笹森理絵 出版社:明石書店 刊行日:2009年1月20日)

コメント

こんにちは、笹森さん。
あ、だんご4兄弟とおもっておりましたら、「あ・・・1人だけ、へんな人発見!」・・・ご主人さん失礼ですね、わたし。奥さんのなんちゃって、1番弟子のわたしなので。(へんな。)

転換が、ちょっと早めで、ナチュラルサポート1は、しっかりと斜め読みつつしながら、ですねまず、素晴らしい担任の先生だと感じますね、いいことですね。先生から・・・二男は「告白ですか(違いますかね・・・人間的に好きという意味で。)」
あ、その先生紹介してください・・・。(笑)
「変な人(わたし)のことが好きかもしれませんね。」
冗談ばっかりこぼして、すみませんね。

真面目に。
空手教室の館長さんの話を読ませていただいて、納得ですね。
「道」の心を大切にしている姿が、素晴らしい評価の仕方だな感じましたね。
人間って、誰だってですけど、人間すぐうまく場合もあるけど、ちょっと失敗した過程を知っておくことにより、世の中・・・難しいけど、この前は失敗したけど、違うやり方があるよね、経験値が上がってくるのは、先人のことばだな感じました。

わたくしは、まだ未熟ですね。
ですので、私はいろいろ知っているつもりでも、いろいろと商店街のおばちゃん、おじちゃんと話したり、また発達のソーシャルスキルの先生、作業所のスタッフなどがいるのですね・・・やはり、先に生まれた人の経験は、抜くことはできませんね。

時々親にかみついたりする、自分もいますね・・・そこは、やはり親は大切にしないといけないな感じるところです。

ものすごく説得力がある言葉ですね。

「発達障害の当事者として」やはり、先人がいるので、安心だけではございませんが、いい部分を貫いて、どうにか再就労できる、そのためには、今は悩むことも大切かな感じてます。

奥さん、本出しちゃったのですね。
・・・石田衣良さんが帯に、コメントをいいですね。

いつか書いてみたいな感じます・・・本を、わたくしなりの生き方・・・それは、師匠コメントかな。(奥さんに)。

師匠とは違うが、加湿空気清浄機買いました・・・必要経費ですね。エアコンだけでは物足りないので、加湿と空気清浄機を含めたもの、家電販売員(元)は家計にやさしい価格で。
カゼ、インフルエンザには、気を付けてくださいね。

岸さん


こんにちは。


はて、わたしの奥さんはいつから弟子をとるようになったのでしょう?


もし、奥さんが師匠とするならば、すでに「青は藍より出でて藍より青し」の域に達しているのではないでしょうか、岸さん。


ナチュラルサポートは、まさしくナチュラルでこそです。


きっと岸さんの周りにも、何人もおられるのでしょうね。


わたしも、そのような方々に助けられ、救われて生きています。


あ、風邪は気をつけましょうね、お互い。

こんにちは、笹森さん。
今回の「ナチュラル」を、自然と解しまして、自然なサポートとは、どのようなものか、考える機会を与えて下さいまして、ありがとうございます。
それで、サポートに必要な、知識と、それと伴う全身運動(サポートのために、体を使うこと)についてですが、知識が体をゆさぶり、また、体を動かすことで、知識がゆさぶられる、そんな知識と、それに伴う全身運動の相互関係が、試行錯誤という形となって、経験を、積み上げていくことに、私も、気づいてきました。
知識が、こうであるとか、こう行動したら、絶対にこうなるとか、そういう確実なものを、私は、つい求めてしまいます。それは、心が安定するからです。(疑い続けることは、心を不安定にさせます。)
私は、亀さんなので、読んですぐには、気づかないのですが、パソコンの電源を落として、ベッドにごろっと寝て、他の考え事をしているときに、「そういえば、あれは!」と、気づくことがあります。私は、気づくのに、2日以上、かかるときもあります。
笹森さんと交流のある特別支援の先生や、空手の先生は、すぐに、具体的な支援を提案できて、行動できるところが、さすがだと思いました。
気づくのに2日以上かかる、私のような亀さんも、遅ればせながら、人を理解したい気持ちは一緒ですので、申し訳ないのですが、あたたかく見守ってやってあげて下さい。
最後になりましたが、冬の季節ですが、あたたかにお過ごし下さいますように。

ブルーシイさん

こんにちは。

全身運動のくだりが、みょーに気に入りました。

わたしも、ゆっくりですよ。

すぐにわからないことが、たくさんあります。

なんとなく?違和感を覚えて、あとで、あー、なるほど~それでか、と腑に落ちるまで日数を要することもありますし、いまだ気づかないこともあります。

じわじわ行きたいと思います。

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