
2回目成人式と番組収録を終えて
(執筆:笹森理絵)
先日の福祉ネットワーク「大人の発達障害」はいかがでしたでしょうか。ご覧下さった皆様、ありがとうございました。
制作の途中で東日本大震災が起こり、スタジオ収録も日程変更を余儀なくされ、危うい状況になりましたが、スタッフのみなさんの踏ん張りや、多くの方のご協力により出来上がった番組でした。
そのせいか、何だかものすごく達成感のある収録で、参加させていただけてよかったし、6年ぶりに町永さんと一緒にお仕事ができたのもうれしかったです。
テンプル・グランディンさんの力強い言葉に励まされた方も多かったのではないかと思います。
収録の時に言おうと思っていて、途中で脳みそが真っ白に吹っ飛んで、伝え損ねたことを書いておきたいと思います。
最後、キュアサンシャインさんという3年生の女の子の質問にお答えした時のことです。
長所を活かして、そして自分自身の名前で生きていってほしいということをお伝えしましたが、もう一つ伝えたいことがありました。
確かに、発達障害という名前はついていますが、発達しないという意味ではありません。
確かに苦手な部分はありますが、この苦手な部分もずっとそのまま変わりがないということはないのです。
私も40歳を過ぎて感じていますが、20歳の時にできなかったことも、色んな経験をしたことで、できるようになっていることが実は多々あるのです。
時々、TVに出る私の姿をみて皆さんは「笹森さんは、全然そんなふうには見えないけど・・・」と感じていると思いますが、これはやはり、年齢を重ねながら成長してきたから、それなりのペースで発達してきたからです。
ですから、決してあきらめることなく、色んな経験をしてそして学んで成長してください。
何歳になったとしても、人は自分なりの発達を続けます。
身体は老化していくけれども、結晶性知能は年齢を重ねつつも熟してゆくからです。
そのためにも、周囲のみなさんにお願いしたいことは、発達障害の特性と二次障害である精神疾患の特性との違いを知ってほしいこと、それを踏まえて支援をお願いできればいいなということです。
両者は同じものではないし、発達障害の特性に対する適切な支援があれば、精神疾患に至る前にストップをかけられることも多くあるということを知っていただきたいです。
今、私が日々、感じていることは、発達障害の特性のしんどさと精神疾患からくるしんどさが、どうも混同してとらえられているなあというところでしょうか。
ここをしっかり押さえていただいて、支援に活かしていただけたら、発達障害支援もまたちょっと変わってくるのではないかと思っています。





そうですね。発達障害と名前はあるけど、「発達しない」わけではありませんものね(逆に加齢によってできなくなることはありますが。視力とか体つきとか・・・こればかりはどうしようもないですね)。少しだけどできるようになったというのがありますもの。
私たちの時代は「得意なことは(どうでも)いいけど、苦手なことにはがんばれガンバレ」と言われてきてしんどかったです。今はそうじゃない、「できること、得意なことを伸ばせばいい」時代になりつつあります。
発達障害はその人の一部。「発達障害の自分」より、発達障害という部分を切り離して、どう生きていったらいいか、という考えになってほしいし、そうありたい。
笹森さん、私たちの言いたかったことをテレビを通じておっしゃってくださりありがとうございました。
私も地域ではない「当事者部会」をつくれるよう邁進していきたいです。
Anonymousさんへ
番組をご覧いただき、また、コメントをいただいて、本当にありがとうございました。
もしや、私と近い年齢の方かしら・・・と、コメントを読ませていただきながら感じました。
そうですね、息子の学校の先生方と懇談会などでお話していても、時代は変わってきたなあと感じています。
さらに一歩進んで、違っていることは劣っていることではないし、違っていることはむしろ、面白いことなんだと、みんなが思える時代になるとよいですね。