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ハート ネット ピープル

性同一性障害・特別編

[写真] 「ハートをつなごう」 ではすっかりお馴染み、杉山文野さんは今年の春、乳房を取る手術を行いました。現在の心境について語ってもらいました。
[写真] 「ハートをつなごう」 ではすっかりお馴染み、杉山文野さんは今年の春、乳房を取る手術を行いました。現在の心境について語ってもらいました。

今回はNHKのスタジオを離れ、二ノ宮悠生さん (編集部注:「ハートをつなごう 性同一性障害」 第4弾第5弾にも出演。性同一性障害に関する講演会や交流会を行うNPO法人 「GIDmedia」 を仲間と立ち上げ活動しています) が店長をしている高田馬場のバーでの番組収録ということで、みなさん、一段とリラックスして話ができたようですよ。
内容は、胸の手術をし就職をした杉山文野さんの心境を伺ったのが1回目、2回目は文野さんが夏に出会った鹿児島の中学1年生、まりあさんの揺れる心の一大ドキュメントでした。

まりあさんの回については、見終わった後、文野さん、ソニンちゃんは涙ボロボロ。石田さんは石田さんで、女子用の制服を着ないで体操服で学校に行きたいと家族に話す中で 「泣かないでちゃんと理由を話しなさい」 とお父さんに言われたまりあさんが長い沈黙のあと振り絞るように言った 「怖い! 一人になるのが怖い・・」 という言葉に激しくショックを受けたご様子でした。石田さんは、まりあさんが沈黙している間、作家として自分ならこんな言葉を書く・・と考えていたそうですが、それを遥かに超えた言葉に衝撃を受けたとのことでした。(どんな言葉を考えていたかは教えていただけませんでした)
一人体操服を着て授業を受けていることで、自分が女性としての性に違和感を持っていることが皆に知られるのが怖い! 「変な人」 として仲間はずれになるのが怖い! というまりあさんの気持ちが痛いくらいに伝わってきました。「怖い」 シンプルだけれど、まさにそれが本音なんですよね。
中学一年生という若さ(幼さ)で悩むまりあさんがいじらしく、またその気持ちを家族全員で受け止めようとしている姿に大きな感動を覚えました。

今回も是非ご覧になってくださいね。

[写真] 社会人となった杉山文野さん。「人生の第2章が始まった気持ちです」
[写真] 社会人となった杉山文野さん。「人生の第2章が始まった気持ちです」
[写真] ハートをつなごうMC三人もリラックス。「いつもより本音が出ている気がするね」と石田衣良さん。
[写真] ハートをつなごうMC三人もリラックス。「いつも以上に本音が出ている気がするね」 と石田衣良さん。
[写真] さすが店長! 二ノ宮さんのシェイカーさばきも初披露です!
[写真] さすが店長! 二ノ宮さんのシェイカーさばきも初披露です!
[写真] 収録の最後にはみんなで乾杯!
[写真] 収録の最後にはみんなで乾杯!

コメント

ご無沙汰しています。以前参加をさせていただきました中也です。
今回の文野君の手術について番組を見ることに自分ですごく迷いました。
自分の中でセーブしているものが、崩れてしまうような気がしたからです。
今でもTシャツになった時、風呂に入るとき胸が気になります。風呂の後などは吐き気がすることも・・・
今は全てを受け入れてくれた両親が「健康な体にメスを入れるのは・・」と唯一反対しているのでせめてその部分は両親の気持ちを尊重してと思っています。その気持ちも、番組をみたら崩れてしまいそうなとても危うい決心だったりします。そんな不安定な決心のまま見たら・・・

やはり、番組は最後まで見ることはできませんでした。妻にその事を言うと「いつも強くいなくていい」と・・少し肩の力が抜けました。

それから、文野君も言っていましたが、性別で苦悩してきた自分が結局、男性という性別になることを望んでいることへの矛盾。カミングアウトというハードルを抜け、社会の中で生活、家族を持つというハードルをぬけた今でも、自分が何者なのかという問いを考え始めてしまうと不安感や自分の考えの矛盾で頭の中がいっぱいになることがあります。

先日、里子制度について職員の方たちとお話をさせていただいた際、何回にもわたる議論をしていただた結果、戸籍上僕が「男性」になれば里子制度の登録は許可していただけるという事になりました。里子制度は子供ができない大人の制度ではなく、子供たちが家族の愛情を受けるための制度です。僕たちも自分たちに子供ができないからこの制度をと考えたわけではありません。この点は長い時間かけて職員の方にも夫婦で話をし、ご理解はいただけました。なので、職員の方のお返事も大変矛盾するようで申し訳けないのだけれど子供たちへの心の負担を懸念するとこういう答えに今はなってしまうとの事でした。

思いや信頼関係、理解しあう気持ちだけでは「性別」という壁を乗り越えられない場面はあって、それを乗り越えるには手術が必要でした。

うまく話しが整理できませんが、次のステップへの一歩は踏み出しましたが、ハードルを越えるにはまだ時間がかかりそうです。

ご無沙汰しております。
今年の5月に父を亡くし、それまで自分の体の性は男性、でも心は女性、ホルモンも一時的にしていましたし、性別適合手術もしたいと考えていました。
しかし、父を亡くした今、残された母を護れるのは私だけ、そう考えるとホルモン投与だけでも肝臓機能悪化で健康な体(と言っても私も7年鬱病を患った身ですが)にメスを入れるべきかどうか、それを迷っているため結局番組はまだ拝見させていただいていません。
母や家族には一応もう手術はしないと伝えてみたところ、とても安心したと言われ、余計にメスを入れてはいけない、そう考えるようになりました。
思えば体が男性で生まれたのは、私が生まれる前からC型肝炎に感染していた父が亡くなった後に母を護る役目を誰かが担わないといけない、それが長男(母からは長女と言われていますが)である私、そう思うようにもなってきました。
でも、それで本当に幸せなのか?自分に正直に生きているのか?と言われるとわかりません。
この10月からとある女性モデル養成スクールのスタッフを務めていますが、そこの社長が私の亡くなった父の親友でありますからすべてを打ち明けていますが、しばらくは伏せておこうということになり、女性ばかりの職場で男性スタッフが私一人なのでとても窮屈にも感じているのもまた事実です。
こんな今、この回の番組を見て自分の今の考えが揺らいでしまうとすべてが崩れてしまう、そう思って見ることができていません。
でも、私が女性の体になって一番ほしいのはやはり愛する人との間の子供。
でも、それは手術をしても決して手に入らないもの。
決して手に入らない家庭をもつという幸せ。
そう思うと手術をするメリットって何?単に見た目を変えて安心したいだけ?そう自問自答する毎日です。
同年代の親戚や自分の弟、妹がどんどん結婚して子供をもうけていくのをただただ寂しく眺めている私。
亡くなった父に結婚式を見せてあげれなかった私。
父が亡くなってからもう半年経つのに自分のこと、家族のこと、仕事のこと、これからのこと、そして亡くなった父との思い出。
考えることが多くなりすぎてすっきりした睡眠がほとんどとれないのも鬱にはならなくても残っている症状です。
自分の性は自分、そう今は言い聞かせています。
でもそれでいいのかという自分がいるのも事実です。

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