
今回のアメリカ大統領選はバリアフリーと密接な関係が!?
from パックン
きっと皆さんは、世界の皆さんと一緒に最近のアメリカに目を向けていると思う。歴史を塗り替えるかもしれない大事な選択を前に、そのときはどう判断するのかと、誰もが興味を持つことでしょう。もちろんその大事な選択というのは、「パックンの誕生日プレゼントは何にするのか」ってこと。皆さんはもう決まりましたでしょうか?
そしてもう一つ注目されていたのは大統領選挙。実は今回の選挙は数多くのバリアが話題になっていたのだ。皆さんがまず思い浮かぶのは「史上初黒人大統領」ということでしょう。もちろんこれも本当に歴史的な、素晴らしい出来事である。奴隷制度という過酷で悲惨な過去を持つアメリカの国民は人種にまつわるコンプレックスが非常に強い。差別を受ける側の黒人の中「がんばっても勝ち組に入れない」と思っていた方も多いし、罪悪感を持ちながら、多くの白人は「差別はしたくないけど、黒人に国を任せることに違和感がある」という複雑な気持ちがあった。今回の結果で、両側が抱いている恐怖をなだめ、人種間の溝を埋める効果を期待しよう。僕の祖先の一人にMarshall Harlanという最高裁判官がいるが、彼の名言には「憲法は色盲だ」というものがある。社会も色盲に一歩近づいた気がする。(こうやってさりげなく祖先の自慢話を入れ込むのが得意です。)
でも、そのバリアだけではない。もしマケインが勝ったとしたら、史上最高の72歳で大統領に就任することになり、ペイリン氏も前代未聞の女性副大統領のはずだった。選挙では負けたのは事実だけど、候補になったことと46%の票を集めたことだけでも「歳や性別はもはや絶対的なバリアではない」ということを証明していると思う。そういう意味では、もしできたとしたら僕は両方に票を入れただろう。
僕は結局どっちに票を入れたかというと、どちらにも入れていない。不在投票の用紙が間違ってJapanではなくJakartaへ郵送されたからだ。日本に着いたときはもう間に合わない。僕にとって、今回の大統領を選ぶのにあたる最高のバリアは人種でも歳でも性別でもなく郵便局のボンミスだった。
コメントを送る



