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ハート ネット ピープル

パックンの子育て日記

[写真]いたずらっ子・ライジェルと僕。ベビーカーを傾けたからカメラ目線もバッチリだね。
from パックン
僕の家に、身長70センチ弱の小さい人がいる。僕みたいに歩いたり、しゃべったり、税金を払ったりはしないが、彼なりにできることがいっぱいある。特に得意なのは泡を吹くこと、箱から全部のティッシュを出すこと、パソコンのキーボードからキーをはずすこと。今僕が使っているノートブックパソコンからは、かつてあった「K」のキーが行方不明となった。打つのにどんなに苦労するか!

その父譲りの「困らせ芸」に長けているライジェル(6か月)はお出かけが大好き。狭い家から出て、広い、広い世界をはいまわり、新しいものや知らない人と接するときが一番イキイキしている。人見知りなどはせず、誰とでもすぐ仲良くしてくれる。手を握り目をじっくり見ながら「いつかこの人も困らせてやる!」と言う。まあ、音は「アアイイバァ ウウウエエッムップップ」だけど、意味は間違いないと思う。

ライジェル君とお出かけするとパパやママにも新しい発見がいっぱいある。電車の中の中吊り広告って、赤ちゃんの手で引き抜けるって知ってた? 他にも、意外なところにバリアがある。ベビーカーを押すようになって初めて気づいたのは、最寄り駅にエレベーターがないこと。東京はあらゆる技術を駆使する、世界のテクノロジーの先端に立つ街として有名。僕はその東京のど真ん中に住んでいる。最寄の駅は電子掲示板も、PASMOの改札口も、自動安全柵も全部最新のもの。だが、その駅の入り口には「階段」という、何千年前からある技術しか施されてない。

隣接している公共の施設のエレベーターを使うことはできる。でもそれは平日の10時?5時という限られた時間だけで、しかも池袋方面にしかない。つまり、池袋に行くときはエレベーターで駅まで降りられるが、帰りは使えない。それが嫌になって、いつか僕の妻と子供は帰ってこなくなるんじゃないか、といつも怖い。

この駅だけじゃない。ライジェルのおかげで最近よくわかるが、エレベーターがない施設は本当に多い。僕は大体平気だけど。ベビーカーを持って階段を駆け上がるのは別に苦じゃない。他の荷物や赤ちゃん自体は妻が持ってくれるし。でも、妻が一人で赤ちゃんを連れて行くときは本当に大変らしい。そこで誰かが助けてくれれば楽だけど、なかなか現れない。「手伝いましょうか」とベビーカーを持ってくれる人もたまにいるが、なぜか外国人ばかり。日本人である妻も言っていたが、日本人特有の恥ずかしさのせいか、手を差し伸べてくれる人が少ない。でもときどき、笑顔で手を貸してくれる人がいると本当にうれしい。

一番絶望するのはデパートなどのエレベーターにベビーカーで乗り込もうとすると、舌打ちをしたり、ため息をついたり、目を背けたりする人に会うとき。なんか迷惑そう。そんなことされると赤ちゃん連れで出かけづらい雰囲気になる。少子化も頷ける。
その一方、赤ちゃん連れを一所懸命守ろうとするヒーローもいる。エレベーターを押さえたり、道をあけてくれたり、やさしく話しかけてくれたりする人。そんな人と出会うのがお出かけの醍醐味にもなっている。
結果、うちの小さい人のおかげで、そとの人の小ささも寛大さもわかるようになった。
 
あっ、「K」のキーがあった。ライジェルが持っている。食べるな??!

コメント

 重度の車椅子生活者です。福岡に旅行した時、中心街の商店街ビルでエレベーターの乗降拒否の言葉を車椅子が乗ると人が乗れないとあからさまになげかけられました。針のムシロで何度もすいているエレベーターを待ち続け階下に降りた一人です。
 奄美市ではバリアフリーウォッチングなども行われ色んな面で改善も図られました。でも障がいを持つ方,健常な、地域の方たちとの交流拠点となる場所が皆無でした。
 心のバリアフリーを唱えても、心のバリアフリーなるものを理解出来ない方たちも多く居ました。障がいを抱えていても、地域社会で自然な営みが出来る事が願いです。
 昨年、若い世代の交流拠点を目的に障がいを持つ当人達・家族の方達が発起人になり、在宅障がい者{ライブ・ライフ・夢創花(むそうばな}を発足させました。[生きている生活の中で夢を創り出す花で有りたい!」の願いを託し歩み始めました。奄美で初の車椅子フォークダンスと車椅子バスケットボールです。
 両方ともボランティアの皆さんの指導や沢山の協力を頂き、交流させて頂くチャンスに恵まれています。
まだまだスタートしたばかりで、思考錯誤で、活動資金もない中で、会場使用料、運営費等の自己負担に喘ぎながらの{ライブ・ライフ・夢創花}です。
ノーマライゼーションやバリアフリーと叫ばれる中、やはり理解して頂く為には自らアピ-ルする必要性を感じ、地域行儀の参加・24時間テレビの募金活動参加にと活動の輪を広げつつ有ります。
 世話人代表として地域との接点・重度の障がいの若者達に何が出来、何をなすべきか。
会員の仲間と話し合いつつの課題山積の昨今です。
色々なバリアの多い離島奄美です。心のバリアフリーは必至です。公共の建物や色んな場所へのアクセス。人のサポート無しでは行動が容易に出来ないのが現状です。
家庭で引き篭もりを余儀なくされている、多くの弱者の仲間達が何時の日か自由に外出したり仲間と交流出来る事を願いながら活動を地道に仲間と続けたいと思います。

子どもの関係の仕事をするようになってから、子ども目線やお母さん達の様子&大変さが少しずつ分かるようになってきました(自分はまだ子どもがいないで)。
確かに駅の不便さはお母さん方にとって切実ですよね。お子さん&ベビーカー&子ども関係の諸々の大荷物を抱えて、やっとホームに辿り着いても、そこには混雑した電車。
なるべく空いてそうな車両を探したり、出かける時間を工夫したりはしても、決まった時間に出かけなくてはいけなかったり、時間によってはどの車両も混雑。
ベビーカーで乗るのを、迷惑そうに見る人や子どもがぐずるのを我慢できない“子どもな”大人も多いですね。
駅のバリアフリーも切に望みますが、本当に必要なのは人の心のバリアフリー、人を思いやる心なんですね。
私も人に手を差し伸べられるようにしないとな・・・と再確認しました。

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