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ハート ネット ピープル

スタジオの、謎のクマ君

[写真]ETVワイドのセットでクマ君と一緒に。

ETVワイドをご覧になった方は、スタジオにたくさんのぬいぐるみのクマ君がいることに気付いていると思う。キャスターの私の隣にドカンと座り、出演者の前に小さなクマが勝手にくつろぎ、後ろに寝そべっているクマもいて、なんとクレーンカメラをブランコにしているクマもいるぞ。

「あのクマはなあに?」「どこで手に入りますか?」と言った反響、問い合わせが、番組の度にドッと来る。

そこで今回は、史上初めて明らかにされる、あの、スタジオのクマ君の謎に迫ってみよう。

その前に皆さんご存知のETVワイドについて、やはり少し触れておきたい。今や、静かな注目と人気を集めつつあるこの番組(マ、このくらい言わせてください)、ひとつのテーマを二時間三時間と文字通りワイドにじっくりと考える生放送である。これまでに「発達障害」「認知症」「うつ」「いじめ」「自殺」といったテーマを取り上げて来た。どれも当事者自身が自ら語る重くて深刻な問題だ。でもね、だからといって眉間にしわを寄せて悲壮な面持ちで語り合いたくない。普通の日常の感覚で、何でも話し合いたい。そう思ってこれまで放送して来た。だから生放送の中で涙もあるし、笑い声も起こるのである。

そんな番組の雰囲気に大きな役割を果たしているのが、このクマ君。

よーく表情を見てもらいたい。ちょっと困った表情をしているでしょ。目がしょんぼりと言った感じで下がり目になっているし、耳はピンと立ってはいなくて、うなだれるように折れ曲がっている。普通のぬいぐるみ人形のようにかわいいだけではないのだ。

ではなぜこんな顔つきなのだろう。

それは今の世の中で声をあげられない人達のため息がゼーンブ集まって、ある日、このクマ君が生まれたからなのである。

今の社会は健康ハツラツという価値が貫いている。元気ハツラツがいちばん、というのが今のみんなが願うことだ。でもね、そうであればもちろんいいのだが、誰もが病気になったり失敗したりして、弱気になったり落ち込んだりする時があるはず。そんなとき、このクマ君は一緒になって困ってくれる。一緒になってどうしようと悩んでくれる。「がんばれがんばれ」とは言わず、ただキミのそばにずっと寄り添ってくれる。そんなクマ君だ。

こんなクマ君が、世の中にたくさんいればいい。できれば社会全体がこのクマ君のようであっても欲しい。困ったとき、悩んでいるとき、キミは一人ではないよ、このクマ君がきっとそばにいるよ。そんな思いを込めていつもスタッフはひとつひとつこのクマ君をスタジオのあちこちにそっと、丁寧に置いていく。

このクマ君、何も話さないけれど、時に番組を見ているキミの方に振り向き、何かを話し始めるはずだ。

私にはそんな風に見えることがある。

ちょっと気持ちが萎えているキミ、最近なんだか世の中、少し息苦しいと思っているあなた。スタジオのクマ君に会ってください。

コメント

町永さんのこの記事の書き込みから
一月以上遅れてのコメントでごめんなさい。
書き込みをするまでとても勇気がいってしまって・・・
こんなに遅くなってしまいました。
昨年7月に「女性のうつ」に夫婦で
出させていだいた森岡の妻の方です
その節は大変お世話になりました。
「ハリネズミのような夫婦でした」とのコメントで思い出していただけるでしょうか?
このクマちゃん出演の記念にスタッフの方がくださいましたので。
今もPCの上に鎮座して私を見守ってくれています。
日々、更年期やうつで苦しまれておられる方と自分のHPやメールを通じお話をさせていただきながら
実生活でも、自分と同じ苦しみを持っておられる方のために
今の私になにが出来るだろうか・・・と
自問自答を繰り返している毎日です。
そんな日々を「肩の力が入ってない?」と
このクマちゃんが見守ってくれているような気がします。
肩の力を抜いてあるがままに日々を生きていくこと
難しいですけどそうできればと思いつつ
クマちゃんを見つめ返しています。

森岡さん、町永です。
PCの上のクマ君、きっとそこが居心地がいいんでしょうね。
「女性のうつ」の放送スタジオに森岡夫妻が出演なさり、「ハリネズミの夫婦」のように、寄り添いつつ互いに傷つけあっていたというお話に、スタジオ中が息をのむ思いで聞き入っていたことを思い出します。
当事者でなければわからない気持ち、そしてそのことを語ることで少しでも今苦しんでいるひとの役に立つなら、ということで、ご出演いただきました。
よく私たちメディアの側は「番組を作る」と何気なく言いますが、私たちのできることは「作る」と言うことに潜む傲慢さをなるべくそぎ落とし、ああした「場」を提供すること、そしてひたすら聴き、なるべく多くのひとにお伝えすることにつきるのではないか、そんな風に思います。
あのクマ君をそんな風に受け入れてくれて、スタッフ一同とても喜んでいます。あのクマ君を考えてくれたのは、若い気鋭のアートディレクターです。番組の趣旨をプロデューサーからじっと聞き取って、そしてあのクマ君が生まれてきたのです。彼もきっととても喜ぶと思います。
森岡さん、最後にはとびきりの笑顔で互いの顔を見合わせていたダンナさま、そしてクマ君によろしく。

①番組でたくさんのくまが出演しているのをみて、NHKにメールで問い合わせましたが、返事がこなかったので、ネットで検索し、このページにたどりつきました。くま君をぜひ発売してください。あのかわいいくま君を部屋において日々起こる大小様々なつらい出来事をいっしょに乗り切っていきたいと思います。日本全国に私のような人がたくさんいると思います。お願いいたします。(明るい表情のくま君を発売してださいね)
②うつ病やひきこもりに対する認識を深めてもらうため、特番を月に1度は放送していただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

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