
「ハートをつなごう」に寄せて

「ハートをつなごう」はNHK教育テレビの福祉番組。ぼくは堀尾正明キャスターの回りで、ソニンちゃんといっしょにMC役をやらせてもらっている。平日の夜8時からの放送なので、なかなかみんなには見られないかもしれない。
その番組がとうとう放送開始1周年を迎える。今回は感想をひとつ書いておこう。福祉番組というと堅くておもしろくなくて、肩がこるという印象をもつかもしれない。そんな人こそぜひ一度チャンネルをあわせてみてほしい。
なにせこれまでの福祉番組の灰色のスタジオとは、セットからしてまったく違う。原色のジャングルにシカやブタやオウムやアヒルのリアルな模型が、ところ狭しとおいてあるのだ。椅子だって真っ赤である。
ぼくはこの番組は福祉番組ではないと、ひそかに思っている。最高の娯楽番組なのだ。これまで若年性アルツハイマー、発達障害、性同一性障害をテーマとしてとりあげてきたのだけれど、どれも目からウロコのおもしろさだった。
この世界にあるほんとうにおもしろいものというのは、コメディアンのギャグではない。クイズ番組のトリビアでもないし、世界のドッキリ映像でもない。なによりもおもしろいのは人間なのだ。
様々な障害のある人が、それぞれ個性豊かで、つまらない冗談をいったり、あれこれ悩んだり、それでも明日にむかってちいさな努力を重ねたりしている。障害者もあなたやぼくと同じ人間なのだ。自分はそうではないと思っていたけれど、ぼくにはきっと偏見があったのだろう。障害者に会うつもりでスタジオに座っていたら、普通の人間に出会った。まずそのことに、深く心を動かされたのである。
この番組の収録はときに4時間を超えるようなハードなものだ(だいたいNHKは収録が長いので有名)。障害のある人はみな話したいことをたくさん抱えているので、その話をじっくりと腰をすえてきくことになる。締切明けで睡眠不足のときなど、集中の糸を切らさずに長時間きき耳を立てるのは、正直かなりハードだ。
それでも毎回のように新たな出会いと発見がある。番組収録中に泣きそうになったことも数しれない。かわいそうだから泣くのではない。厳しい障害があっても、この人はこんなに素晴らしい。周囲の人たちのサポートに頭がさがる。障害のまえに人間がいる。その人のパーソナリティがある。そう思うと、自然に涙がにじんでくるのだ。
ぼくたちは簡単に障害という言葉をつかう。けれどもぼくの会った障害のある人たちは、それぞれのオリジナルな方法で自分の可能性を実現していた。それは「普通」といわれるぼくたちなどよりも、はるかに豊かでカラフルだった。
これからは障害という言葉自体をやめませんかと、提案したいくらいである。その代わりに「可能性」ではどうだろうか。発達障害の代わりに発達可能性、性同一障害の代わりに性同一性可能性、認知症の代わりに認知可能性。それでいいじゃないか、十分だと思うのだ。
読者のなかには、そういうのは特別な人たちで自分とは関係がないという人もいるかもしれない。けれど、障害をもたない人だって様々な生きがたさをもっている。誰にも欠点や苦手はあるものだ。障害のある人に優しい世界というのは、「普通」といわれる大多数の人にとっても生きやすい世界である。障害のある誰かのためにではなく、ぼくたち自身のために、誰もがサポートしあえる世界をつくる。それが豊かさのつぎに求められていることだ。試しに「ハートをつなごう」を気軽に見てみてください。泣かされちゃって、涙がぽろぽろでも責任はもてないけどね。




こんにちは。あえてニックネームではなく実名で書かせていただきます。
最近では熊本で講演をさせていただく機会を与えていただいてます。
僕の話は変わってます。どうせ同じ理解をしてもらうならさわやかに話、さわやかに聞いて、さわやかな気持ちで帰っていただきたい。これが僕のポリシーです。
これに気付かせてくれたのがハートをつなごうです。
僕自身もこの番組に初めてメールするまで存在をしりませんでした。
今の心境はこうです。
「僕にとって障害は悲観的になる要素はない。悲観的になった瞬間、己を否定してしまう。辛く苦い経験をしたのは事実だ。けれども僕は今生きてる。そうならば全ての過去が僕にとってベストな過去だったと今は言える」
です。
親御さんにも伝えました。「お子さんが例え二次障害に陥ったとしても決して止まらないで下さい。なぜならお子さんの命の鼓動はその瞬間も成長してるからです。それを一番分かられるのは当事者だからといって僕でもない先生でも支援者でもない。おなかの中からその鼓動を感じていた親御さんですよね。それを忘れないで下さい」
と。
最近、歌詞を書きました。
「君の命、それは世界中でたった一つしかない未来への可能性だから」
石田衣良さんの「未来の可能性」に似てますが、そこにたどり着きました。
「命=可能性」と今は考えています。
人生にやり直しというものは無くていいと思います。どんなに苦労してもそれはその人にしか感じれない賜物と思うから。その賜物はいつしか他人への愛情、優しさに変わると僕は信じています。
これからもハートをつなごう、石田衣良さんのご活躍楽しみにしています。
こんにちは、石田さん。
私は、去年8月放送分で、出演をしました、岸でございます。
石田さんにコメントを寄せている、高野君とは、とても仲良しになりましたね。(九州タックを組んでおりますね。)
お互いに、大事な情報を伝えたり、伝えてもらったり、このユニークな個性を楽しんでおります。
まだ、就労をしておりませんが、いまが一番の青春をするときかも、こんなに自由なときはないかも、人生を考えるときはないかも、と持ってとても楽しんでおります。
石田さんがおっしゃっていた、障害を「可能性」いいですね、面白いですよ・・・言葉は。
確かに私たち、個性を持った人にはたくさん可能性がたくさんあります・・・人生これからです。
私も一つの言葉を、提案したいのですがいいですか、障害・個性を持った人たちを「ユニークピープル」と呼んでみませんか。
よかったら、次の収録のときに使ってみてくださいね。
可能性という言葉、ユニークピープルという言葉、ハートをつなごうから広がれば、とても素晴らしい社会へつながる第一歩になると思います。
これからも、番組を応援しております。
楽しみに、視聴者として、時には出演者になるかも?ということで、よろしくお願いしますね。
みなさん、「ハートをつなごう」にチャンネルをあわせてみてください、可能性がある人、多くの個性を持った人が出てきてます。
高野くん、岸くん、久しぶり。
コメント、どうもありがとう。障害よりも可能性というほうが、やっぱりいいよね。
ハートをつなごうから始まった輪を、もっともっと広げていこう。
つぎのシーズンもソニンちゃん、桜井さんといっしょに楽しみながら、がんばります。
こんにちは、石田衣良さん。
お久しぶりでございます、ハートをつなごう楽しく観ております・・・どんな可能性を持った人が出るか、いつも楽しみですよ。
今回、コメントありがとうございます。
高野君から・・・石田さんからメッセージが来ているよ、わたくしに教えてくれて、私もびっくりしているところです。
私たちは去年7月の収録後に、2度ほど、福岡・熊本であったりしたり、ブログで色々な近況報告を伝えたりしているのですよ。
うれしいです。
可能性、ユニーク、個性、特徴、などなど、ここの大切なものを大事にしながら、私も人付き合いでございましたり、色々発見もしてみたいと思います。
楽しく、やって生きたいと思います。
これからも、よろしくお願いします。
いつも出演者のみなさんの真摯な態度に好感を持ちつつ拝見しております。これまでのテーマは抵抗なく視聴できたのですが、今回のテーマ『虐待』では初回から見ているのが辛くなりました。多分、自分がこの問題のサバイバーだからでしょう。気になって3夜目の放送日にTVのスイッチを入れましたら、そこには私と似たような経験をされた女性が映し出されていました。私も何人ものセラピストのお陰で今日があります。そして今、新たに「私だけではないんだ。」ということを再認識することができました・・・。子育て中の皆さんに一言。「三つ子の魂百まで」という言葉に怯える事はありません。気づくことが重要なのです。焦らず少しずつでも自分と向き合っていくことで事態は必ず好転していきます。大丈夫、大丈夫。
今日熊本県水俣市でこの番組にご出演されたことのある、高野善郎さんの「生きるアキラメナイで輝き続けよう」という題名の、アスペルガー症候群の当事者という立場での講演会がありました。
この番組の「二次障害」というテーマの時にご出演された時の映像を交えて、ご自身の体験談や障害についての考えをわかりやすくお話しされました。
私にもアスペルガー症候群の中学生の子供がいます。今日の講演は障害に対する周囲の理解にも大変役に立ったと思うのですが、なにより障害を持つ子供の親である私にとって、将来への大きな希望となりました。
医師や医療従事者の講演はたくさんあると思いますが、今日のように当事者の方による講演の機会がもっと増えていったらいいと思いました。
石田先生、いつも小説や連載を読ませて頂いております。私も、34歳女性です。
私は、広汎性発達障害と診断受けております。
京都大学付属病院精神科児童外来にて、主治医に、診察・投薬・精神対話療法をうけてます。
また、コメント入れますね。
頑張って下さい・・・。