
味噌の仕込みのイベントに参加して
4月4日放送の福祉ネットワークの中でも紹介されていた、地域の人たちとの味噌づくりのイベント。参加したボランティアの方から感想が届きました。番組とはまた違った視点から語ってくれています。

12月中旬、グリーンの手作り味噌の仕込みに参加した。普段はグリーンの作業所内でおこなう作業を、今回は地域の農家さんのお宅を使わせていただいてのイベントでした。
グリーンから歩いてすぐのこの農家さん宅は、たたきと土間のあるどっしりとした母屋、その奥には加工所、広い庭にはいろいろな植木が植えられ、裏には手入れの行き届いた雑木山があるすてきな場所でした。そして、気さくな奥さんが笑顔でもてなしてくださる雰囲気がまたすてきでした。
わたしがグリーンのメンバーと会うのは、今回で2回目。前回、それぞれのメンバーの個性を垣間見て、とても新鮮な思いがあり、再会が楽しみでした。
午前中は、かまどに薪をくべ大釜で大豆を煮ているあいだ、奥さんの指導を受けながらこんにゃく作りでした。自家栽培の生のこんにゃく芋をすりおろしての贅沢なもの。
アクで手が荒れないよう、「オペ」さながらのビニール手袋をして作業開始。3.5kgもある立派な芋を洗い、いくつかに切り分けて皮を剥く。グリーンのメンバーは丁寧に黙々と皮を剥く。私より上手かと思うほど包丁捌きが上手。
剥いて切った生芋に水を加えてミキサーにかけ、鍋で煮ながら焦げないようにひたすら木べらで練り混ぜていく。この「練り」こそこんにゃく作りの要だそうで、けっこう力がいる。実際、私は途中でギブアップして所長の石田さんに代わっていただいた。「こんにゃくは、見た目は軟弱だけど作るまでには根性がいるんだ」と笑う石田さん。それを横目に、「ガンバル!」と自らを鼓舞する高野さん。ちょっぴり辛そうな表情ながらも黙々と作業する安藤さん。それぞれが奮闘しながらも、終始笑いの絶えない和やかな雰囲気。
できあがったこんにゃくは、さっそく刺身で試食。これが、想像以上の美味しさで感激したのだが、メンバーは黙々と味わっていた。これが、石田さんがおっしゃる「無言なのが美味しいというメッセージ」なのだと納得しつつ、やはり笑ってしまう。
昼食をはさんで、午後からが味噌の仕込み。大豆はグリーンで栽培された無農薬のものというのが、またうれしい。メンバーは午前と交替し、地域から参加されたお客さんと一緒に作業。お客さんは味噌の仕込み体験を楽しみ、持ち帰って自宅で熟成させることができる。

そしてつぶした豆と塩きり麹をまたよく混ぜたら、樽に詰めていく。このとき、玉にして樽に叩きつけるようにして投げ入れ空気を抜く。メンバーの理恵さんは、その際に「〇薙くん?!」などと毎回別の芸能人の名前を叫んで勢いをつけるので、周りは大爆笑。なんとも楽しい仕込みとなった。来年秋にはきっと美味しい味噌になるだろう。
作業が終わると、奥さんがお茶の用意をしてくださり、こんにゃくに自家製練り味噌をつけて味わった。途中、石田さんから「何が一番美味しかった?」と聞かれ、「ケーキ」と即答したメンバーの長島さん。実はそのケーキはグリーンの調理班が焼いたもので、お礼として持って来たもの。もちろん、みんな大爆笑。
私は自分から話しかけて相手と打ち解けるのが得意ではなく、今回もメンバーとほとんど話はできなかった。だが、あのすてきな場所で同じ作業をし、楽しく美味しい時間を共有できたことが素直に嬉しい。そして、グリーンに流れている自由な空気を感じた。
メンバーが思い思いに、面白く、楽しく、美味しい経験のできるすてきな空気。もちろん、私などが知らないところで、スタッフの方には一筋縄ではない苦労もあるのだろうが・・・
また、常に「よりよいグリーン」を考えながら活動しているグリーンに、お金や一般概念だけでははかれない豊かさを追求して進み続けるベンチャーのような印象を持った。また、次回は友人も誘って訪れたい。
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