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コラム

美術セット 萩尾家

「半分、青い。」の世界観をつくる要素の一つ、美術セット。
今回は律の実家である「萩尾写真館」と「萩尾家」について、美術担当の掛幸善デザイナーに聞きました。

萩尾家のテーマは「青」「当時のハイソサエティ」「多角形と多面体」

「色」をキーワードにしている「半分、青い。」の美術セットですが、番組のテーマカラーである「青」は、特別な色として大切にしています。監督とも「使いどころを決めて使っていこう」という話をして、ポイントを絞って使用しています。
その中で「青」をヒロインのカラーにしなかったのは、やや直接すぎる表現になってしまうのと、鈴愛のカラーイメージに合わなかったからです。台本を読み進めてみると、律が青色のクレヨンを大切にしているエピソード(第1週「生まれたい!」第6回)があったり、律の衣裳も青系が多かったため、青は律のテーマカラーになりました。そこから萩尾家のテーマカラーも「青」になり、セットの中で多用しています。

萩尾家のセットにはもう2つ、テーマがあります。1つは「当時のハイソサエティ」。老舗の写真館を営んでいるというところから、洋風でヨーロピアンな雰囲気をイメージしました。色や柄を抑えめにして、置物も厳選することで、品のある空間を演出しています。

そして最後のテーマは「多角形と多面体」。“理系思考である律の個性”を表現するために、ちょっと複雑な形をセットに取り入れたかったんです。家全体も多面体になっていますし、特に律の部屋では、窓の形やインテリアで多面体を多く使っています。

▲おしゃれなヨーロピアン調の建物。青を基調として老舗らしい店構えにしています。
  • ▲受付横には、自然光がたくさん入る撮影スペース。良い写真が撮れそうな雰囲気に。
  • ▲店の裏側が住居部分。萩尾家は多面体の形をした複雑な建物。窓が多いのも特徴です。

▲大きな窓に囲まれた風通しの良いリビング。ピアノが置いてある場所は和子のスペースという設定。
  • ▲アンティークで高級感のある電話。
  • ▲律や鈴愛たちの幼少期の写真を飾り、家族愛を表現。
  • ▲年代物のカメラが並んでいるリビング奥の壁は、弥一のスペース。レコードもコレクションしています。
  • ▲ふくろうの置物も高級感があるものをチョイス。すずめの置物で楡野家との繋がりも演出。

律の部屋は、幼少時と高校時代で家具が大きく変化しています。幼少時は、裕福な家庭で溺愛されている子の部屋のイメージで、母・和子が家具を買いそろえた設定にしています。一方、高校生になると、律本人が好きそうなテイストを取り入れ、当時流行していた黒い家具を増やしました。カーテンや机、テーブル、照明なども変わっています。

▲勉強好きな律らしい、本がたくさんある部屋。高校生になると本が収まり切らなくなった、と想定して、扉の側の本棚を大きくしました。

▲幼少時に律が作ったマーブルマシンは、監修の方に制作していただきました。
  • ▲理系の律らしい、科学を感じるインテリア。左下はエッシャーの星型。律はエッシャーの本をドラマの中で読んでいます。
  • ▲テーマの1つ「多面体」らしく、律の部屋には六角形の窓を設置。そして亀の甲羅の柄も六角形というつながりが。ちなみに亀のフランソワはペットでもあり、律の友人でもあります。

▲学習机は髙校生になって買い替えました。80年代に流行したガラス天板のローテーブルも取り入れ、かなりシックな印象に。

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