過去の放送

2013年4月29日(月)放送
「集中力を支配する!」
毎回好評の花道恒例のテーマ“集中力”。この回では、集中力を自在に支配するチカラを伝授。物事に集中できないのは、脳の中が散らかっていて、一つの作業を効率よく行えない状態。いわば、まな板の上に色々ものがあって、調理できないようなものなのだ。キミの“脳のまな板”の余分なものを片付け、さらにはまな板自体を大きくするようなトレーニングを紹介。これを知れば、キミは集中力の支配者となれる!
― 番組概要 ―
集中力のカギは「脳」

勉強しようと机に向かったもののなかなか始められない。ついつい携帯を触ってしまう。そんな時に、ぜひ欲しいのが「集中力」。その集中力をキープするカギを握るのが「脳」だ。脳の中でも、集中力を司る「前頭前野」を鍛えれば、集中力が高まるという。

今回はその方法を脳科学者の中野信子先生に教わったぞ。

『集中する』とは

そもそも人間は、本来「集中してない」方がリスクを管理する上では安全だといえる。いろいろな方向に注意をはらうことができ、危険を避けることができるからだ。しかし、勉強するためにはその散漫な意識を集中させる必要がある。前頭前野を鍛えることで、散漫になっている意識を自力で一カ所に持ってくことができるようになるぞ。しかも、前頭前野は20代前半までにかけてようやく完成する部分。高校生の年代は鍛え時の年齢なのだ!

前頭前野の鍛え方

例えば キャベツを千切りにしたいと思った時、まな板の上がいっぱいでは切ることができない。
その場合、まな板の上をきれいにする、まな板自体を大きくする、などの方法が考えられる。集中力を司る前頭前野でも同じことが言えるんだ。脳のまな板の余分なものを片付け、さらに、まな板自体を大きくする方法の一つを紹介。

<2-BACK TASK>

ランダムに1つずつ数字が表示される中で、「2つ前に出た数字」と同じ数字が出たら手を叩く、という単純なゲームだ。

出てくる数字だけに注意を向け続けることで、いつのまにか脳のまな板の余分なものが消えていく! まさに集中力を鍛えるにはうってつけのゲームだ。

上手に出来なくっても大丈夫!このゲームは『できる・できない』よりも、集中して繰り返すことが大事。それにより頭のまな板、つまり集中力を司る前頭前野の勉強で使えるスペースが広がるのだ。
適当な数字を並べ、家族や友だちとぜひ試してみてくれ!

勉強への集中力

まな板の準備が整えば、いよいよ勉強への集中力について考えてみよう。ポイントは集中力スイッチONとOFFのコツを掴むことだ。

集中力スイッチONのコツ

「勉強しなきゃ!!」と思って、準備はするもののマンガや携帯に手が伸びてしまい集中のスイッチが入りにくいのは、スイッチを入れるのに必要な≪「楽しかった!」「おもしろかった!」という経験≫が欠けているためだ。しかし、勉強で「楽しかった!」という経験をしている人は決して多くはない。

そこで、大切なことが「できるイメージ」持つこと。脳は意外と単純で、自分が何かができたと感じると「うれしく」なって勉強にスッと入れる集中力が生まれるという。その方法として『3ワードパズル』を紹介しよう。

<3ワードパズル>

部屋にあるモノ、頭に浮かんでいることなど、3つの言葉を挙げ、それを使った文章を作る。

例題:シャーペン・お腹が空いた・フライパン
▼回答例(※クリック)

関連のない言葉を、自分なりに1つにまとめ上げたことで、「やった!出来た!」「やればできるじゃん!」 と、脳がうれしくなる! さらに、文章作りに頭を使っているうちに、いつのまにか雑念を追い出す効果も。ここで勉強を始めれば、スッと集中力のスイッチがONになるぞ!

<中野先生からのアドバイス>

3ワードパズルをやった後に、すぐにやりたいタスクに取りかかることが大事。もし勉強以外の他のことをやってしまうと、せっかくできた良いイメージが途切れてしまう。
3ワードパズルで脳が喜んだら、その状態をキープしたまま次に移るようにしよう。

集中力スイッチOFFのコツ

人間の集中力は無限には続かない、いずれOFFになるのが自然なこと。勉強中も当然、休憩を入れることはよくあることだが、重要なのはその休憩に入るタイミングだ。

「1問完了!」「1ページ終わった!」と、スッキリ区切りのイイところで休憩に入るというキミ。実はそのタイミングでやめるのは、パソコンでいうと完全に電源を切るシャットダウンの状態にするようなもの。これでは再び起動するのに時間がかかってしまう。休憩を終えて、すぐに集中するためにはスリープ機能のようにいつでも立ち上げられる状態でいることが理想的なのだ。

<休憩は問題の途中に入れる>

例えば、英語の長文読解で、長文を読み終わり、それに続く設問をざっと見る。ここで「休憩!」。 数学なら、問題を読んで「こんな解法かな?」と思ったところで「休憩!」
まさに解き始める、というところであえて休憩を入れるのがスイッチOFFのコツだ。

休憩中は、好きに休んで構わない。しかし、そんな時でも、キミの脳は「あの問題は…」とどこかで気にしている。つまり、メモリーが働いているのだ。そのため、再び机に向かった時、集中力のスイッチが“ON”に入りやすくなる。
「脳のまな板に問題をのせ、調理寸前!」ここで集中力をOFFにすることで、休憩後、ONにしやすくなるのだ。

<花道の先輩の休憩・終了タイミング>
  • 試験本番をイメージして常に90分単位で勉強していた。90分という中でどれだけ自分ができるかでやってたからやってる途中でも時間が来たらそこで終わり。
  • 前の日の夜の寝る前に机の上に漢字ドリルなど簡単な物を机に置く。朝起きたらとりあえずそれをやってやるかと思える。
<中野先生からのアドバイス>

ノーベル賞学者が、寝る前や入浴中に閃いたりしたという話を聞く。このように休憩中でリラックスしている時にも、「問題がどこかにある」という状態を作ることはできるので、新しいアイデアや新しい発想を閃きやすくなる。

これまでキリのいいところで休憩をとったものの、なかなか勉強に戻れなかった、というキミはぜひ試してみてくれ!

プロに聞く「集中力」
同時通訳者

進行する話の中身を瞬時につかみ、遅れることなく別の言語に訳し続ける同時通訳者の集中力を保つ秘訣は、「先を読むこと」だという。聞いたものを訳すばかりではなく、次にどんな話がくるのか?先を予想。つまり受け身ではなく積極的に話の展開を読むことで集中力が保たれているのだ。
授業では先生の話をただ聞くのではなく授業の展開を予想しながら臨むと集中力が保たれるぞ。

小学受験塾講師

有名小学校受験で高い実績を挙げている塾の講師。ワンパク盛りにもかかわらず集中できる子どもたちの基本は「人の話を注意して聞くこと」。 キミも友だちや家族の話をしっかり聞くことを心がけてみよう!

予備校講師

集中力を高めるためには、まずは明確で強く、そして高い目標をきっちりと心に刻みつけること。 強烈な動機、つまり何が何でも志望大学に受かってみせるその想いが集中力を高める。そしてその次には、即行動。どうしようかな、やめとこうかなと思っているうちにだんだん集中力がかけていく。すぐに行動する。いったんスタートを切ってしまえばゴールは思いのほか近いから。まずいいスタートをきること!

集中力を知り尽くしたプロが勧める三つの方法。キミもぜひ参考にしてみてくれ!