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2012年11月19日(月)放送
「BENBUキャンパスツアー 慶應義塾大学 パート2」
慶應義塾大学キャンパスツアーの後編。「念じるだけで画面の人物が動く!」リハビリテーションへの活用が期待される研究や、カバの汗の役割を解明する面白研究など、慶應伝統の"実学"の精神が生きる現場を紹介。さらに、学生同士の熱い議論にBENBU部員が圧倒される国際政治学の授業や、大学では珍しいフェンシングの授業も取り上げたぞ。
― 番組概要 ―
キーワード「獣身人心」
福澤諭吉が提唱した言葉や慶應義塾大学の研究の基礎となってきた7つのキーワードを紐解きながら、大学の実態に迫る今回のキャンパスツアー。
4つ目のキーワードの「獣身人心」とは、学問にのぞむにはまず運動で身体を鍛えておくことが大切という、福澤諭吉の教えだ。
実は体育の授業にも力を入れている慶應大学では、32種類の中から授業を選択できる。サッカー、テニスなどのなじみのスポーツだけでなく、水球、気功といったちょっと珍しい種目もある中で、今回見学したのは「フェンシング」。

今年の夏に行われたロンドンオリンピックでフェンシング、フルーレの団体戦に出場し、見事に銀メダルを獲得した三宅諒選手も文学部4年生でフェンシング部に所属しているんだ。
福澤諭吉"初めてクイズ"
福澤と慶応義塾大学の歴史に詳しい都倉武之准教授から面白い話を聞いたぞ。

【第1問】
福澤が日本に初めて、海外から持ち込んだものとは?
  1. 自転車
  2. 三輪車
  3. 乳母車
【第2問】
福澤が日本に導入したのはどれでしょう?
  1. 簿記
  2. 速記
  3. 英検
【第3問】
福澤が日本語訳した、現在では国会などで普通に行われている『あること』とは?
高校生へメッセージ
都倉武之准教授
「福澤諭吉という人は非常に前向きで、プラス思考の人でした。ですから高校生の皆さんもプラス思考で明るい将来を切り開いてもらうといいなと思います。がんばってください。」
キーワード「学部越えた研究」
慶應義塾大学医学部のある信濃町キャンパスでは、学部の垣根を越え、理工学の研究を医学に応用することでリハビリテーション医療の新たな技術開発を行なっている。
念じるだけで機械が動く「ブレインマシンインターフェイス」という研究をBENBUメンバーも体験!

人の脳波を読み取るこのシステムではただ念じるだけで、モニターのキャラクターを自在に動かせたり、麻痺した身体の補助具を動かすことができるのだ。念じる力を生かした、理工学と医学のコラボレーションが実現している。
高校生へメッセージ
牛場潤一准教授
「みなさん、今勉強しているのは、いろんな数学とか物理とか化け学とか分かれて決まったレールを走っていると思うかもしれないけど、もっと自由に発想をして色んな垣根を越えて自分が信じる新しい価値を是非追い求めて学問をして行っていただきたいなと思います。」
キーワード「独立自尊」
慶應義塾大学の精神として「独立自尊」いう言葉がある。それは自分の頭で考える。自尊というのは自分を大切にする。人に言われたことをそのまま繰り返すのではなくて、難しい問題を自分で考える。これが「独立自尊」という福澤諭吉先生が大切にした言葉。
「独立自尊」の学びを体験するために、BENBUメンバーも国際政治学の特別授業に参加。最初から答えがあるわけではない問題に取り組む際、自分自身の決断がそのまま答えになることを体験した。授業では、ただの思いつきではなく、根拠や裏付けをもって自分の意見を述べる。それが将来、自分の道を切り開いていく力を養うことになる! これが独立自尊を学ぶということなのだ。
高校生へメッセージ
細谷雄一教授
「全国の高校生の皆さんも、ご自身が思っている以上に大きな可能性とチカラがあるとういうことを気づいていただいて、それを育んでいかれる中でご自身の進みたい道を見つけてほしいと思っています。」
キーワード「実学」
犀川陽子専任講師は、天然物質化学の分野で、面白い物質を自然界から見つけることと面白い物質を自分たちの手で化学反応で合成する研究を行なっている。先生たちのグループの「見つけ出す研究」で発見したのが、カバの「汗」に関する仕組み。カバは赤い血のような汗をかき、皮膚を紫外線や菌から保護していると言われていたが、その仕組みは解明されていなかった。赤い汗をかくカバとかかないカバの種類に着目した先生は、汗の赤い成分に注目し、その成分に日焼け止めや抗菌の作用があるのでは?という仮説を立てた。動物園に通いながら汗を採取し、試行錯誤する中でついに汗から赤い成分を取り出すことに成功。その分子構造を世界で初めて解明した。
このように、実学とは、自ら疑問を持ち、仮説を立て、観察・実験によって実証していくこと。
高校生へメッセージ
犀川陽子専任講師
「最近はちょっと疑問を持った時に検索すればすぐ答えが出てきちゃうっていう感じがあるかもしれないですけどでも常に疑問を持ってみるというつもりで日々を過ごしていて、もし自分しか気付かないような不思議なこと、これって誰も気付いてないんじゃないかっていう疑問を見つける事が出来たら、それは研究への第1歩だと思うので、色んな物に興味を持って疑問を持って過ごしてみてください。」