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2012年11月5日(月)放送
「問題を読み解く」
「定期テストはできるけど実力テストは苦手」「基本問題はできるけど応用問題ではとたんに行き詰る」 そんなキミに必要なのは"問題を読み解くチカラ"。ポイントは、問題を分析し、見える条件と隠れた条件を分けて洗い出すこと。そのコツをクイズ形式で、楽しみながらトレーニング。 さらに、花道の先輩たちが、実際の受験勉強で"問題を読み解くとき何に注目すればいいのか?" 勉強に役立つノウハウを語り合ったぞ。
― 番組概要 ―
問題を解ける人・解けない人の違い
テストの問題で、2人とも「わかった!」と思って解いたのに、Aくんは正解、Bくんは不正解となってしまった。その理由は、2人にある決定的な違いだ。
キミはAくん・Bくんどっちだろう? それを確認するために早速問題にチャレンジしてみよう!
問題
2階建てバスに乗って街を観光中。
あなたは、お客の数をバスガイドに尋ねました。
すると、1階には25人、2階には1階の乗客の40%の人数が乗っていると言います。
さて、バスには何人乗っているでしょう?
花道の先輩 座談会(1):「問題を読み解く」とは?
  • 出題者の意図をしっかりと読むこと。例えば英語の本を読んでるんだったら、自分の好きな読み方をして自分の好きな解釈をすればいいわけだけど、問題の場合は『こうゆうふうに読んでこう解いて』という出題の意図や出題の仕方をしっかり見ないといけない。
  • 数学の問題だと、少しの情報量しかない場合に、自分でわかった!と思いこんで解いた後に、冷静になって問題文を読んでみると全然違うってことも結構ある。
  • 問題を理解しないと点数は取れない。結局何を聞いているか分からないという状態は一番やっちゃいけない。
  • 選択肢で不適切な所を選ばないといけないところで適切なことを選んだために2、3点落とす。小さいことかもしれないけどそれが合格点を左右するところかも。
やはり問題が何を要求しているのか、正確に読み取ることが、受験ではとても重要になってくるようだ。
問題を読み解けない原因
問題を読み解けない原因はいくつかある。

(1)知識不足
言葉や単語自体がわからない、取り上げられているテーマや事象自体がわからないと問題を解けない。しかし、これらは勉強で補うことができる。

(2)問題を読み飛ばす
問題を読み飛ばし、丁寧に読んでいないと、自分なりの解釈で問題を読み進めてしまい、うっかりミスにつながってしまう。
隠れた条件を探す
問題を丁寧に読めばOKということではないぞ。重要となるのは、「隠れた条件」に気づくことだ!
キミが出合うさまざまな問題には、必ず答えを導くための「見える条件」と「隠れた条件」がある。「見える条件」とは、問題文からそのまま読み取れる条件のこと。一方、「隠れた条件」とは、問題文には書かれていないが、問題を解くのに欠かせない条件のことだ。
花道の種1「分解」
問題文を一区切りごとに分け、それぞれの「見える条件」と「隠れた条件」を抜き出す。
花道の種2「ということは?」
「隠れた条件」を探し出す時には、問題文に対して「ということは?」と問いかけてみよう。

最初の問題を、花道の種を使って条件を洗い出すと図のようにまとめることができるぞ。

花道の先輩 座談会(2):「隠れた条件」はなぜ重要?
  • 出題者にしてみれば全員が100点を取れる問題を作っても仕方がない。何重にも要素が組み合わさって、それをかき分けていったら答えにたどり着くようになってる問題が多い。
  • 「隠れた条件」を見つけ出さなくても、解ける問題はある。「隠れた条件」を見つけることで、解きやすくなる問題もある。例えば英語の文法問題にしても、知識だけを使って文法問題を解くのか、論理的な解法を考えて、問題には書いてないけれどそれを洗い出すだけで解き方がかなり早くなったりする。
  • 「見える条件」が分かる人は多いと思うけど、「隠れた条件」を探し出せる人は限られている。難易度が高い大学ほど「隠れた条件」をどれだけ見つけられるかを試す問題は多いと思う。裏に書かれてるものを理解する力は必要になってくる。
  • 「隠れた条件」をいかに見つけるかが合格に近づくポイントになるかも。
隠れた条件を見つけるトレーニング
数学の例題

ここに『正三角形ABCがあります』。
「見える条件」はこの一文のみ。この背後にある「隠れた条件」をいくつ見つけることができるかな?

【解答例】
  • 線がすべて等しい。
  • 内角がすべて60°
  • 面積の公式は「底辺×高さ÷2」
  • 線対称の図形 など
キミはいくつ答えられたかな?
国語の例題1
「コウノトリは絶滅の危機に瀕している。
だから、私たちはコウノトリを保護しなければならない。」
この文章は、ある「隠れた条件」によって成立しているが、それが何か?

【解答】

1行目と2行目の間に、『絶滅の危機に瀕した動物を、私たちは保護しなければならない』という「隠れた条件」があるから成り立っている。
国語の例題2
「部長はかっこいい!だから、部長はモテる!」
この文章にある「隠れた条件」は何か?

【解答】
『カッコイイ人はモテる』
国語の例題3
「ドクツルタケは毒キノコだ。だからドクツルタケは食べられない。」
この文章にある「隠れた条件」は何か?

【解答】
『毒キノコは食べられない』
国語の例題4
「遊ぶ約束をした場所に友達が来ない場合、しばらく待てばその場を去ってよい。
私はもう20分待ったから、去ってよい。」
この文章にある「隠れた条件」は何か?

【解答】
『20分待てば、しばらく待ったといえる』

普段のなにげない会話も、「隠れた条件」で成り立っていることが多いぞ。意識して探してみよう。

隠れた条件を使った問題 実践編
問題

10リットル、7リットル、5リットルの容器があります。
そのうち10リットルの容器に水がいっぱいに入っています。
これらの容器を使って、1リットルの水を量りたいのですが、最低何回、水を入れ替えれば量ることができるでしょう?

まずは、問題文を分解して「見える条件」を確認。そして、それぞれの「見える条件」に、「ということは?」と問いかけて、「隠れた条件」を見つけよう!
ヒント
1リットルの水を量るということは、1リットルの差を汲み分ければよい、とわかる。
問題では、10リットル、7リットル、5リットルの容器があると書いてあるので、汲み分けられる数字は、10、7、5のみ。
これを使って、1リットルを量るためには、それぞれの数字よりも1多い数。すなわち11、8、6を生みだす必要があると考えられる。ただし、水は10リットルしかないので11は不可能。ということで、「8リットルか6リットルの状態を作り出すべし!」という隠れた条件が見えてくるぞ。
花道の先輩 座談会(3):教科ごとの「隠れた条件」の見つけ方
「隠れた条件」を見つけるチカラは、もちろん入試でも必要になってくる。その方法を、教科ごとに花道の先輩に聞いてみた。
  • 数学の文章題で3、4行になってる問題文を一気に読むと、どんな条件があったかを把握できなかったから、一文読んでそこまででどうゆう条件が出てきたかをメモしたり、目印を付けたりして整理する。情報がきれいに整理できたから格段に解くスピードも上がった気がする。
  • 世界史の問題で、15行ぐらいの長い物は世紀に必ず丸印をつけて人物は四角をつけて空白に時代の線を入れておく。1回目で分かりやすく整理しておくと、何度も読む必要がなくなる。
  • 図にしてみるのは分かりやすい方法だと思う。言葉で書いてる問題の文章を図で分解してみる。例えば小説を読んでる時に太郎さんが出てきたら、太郎さんはどんな人物関係なのかを図でまとめたりすると、場面が変わりやすくなって隠れた条件に気づきやすくなった。
  • 生物の問題では、問題文中に出てくる実験データなどを自分なりに隅っこに表に書き直して、解く時はその表を見ながら解くようにすると、文章を何度も読む必要はなくなる。
花道の先輩 座談会(4):入試問題最大の『隠れた条件』とは?
実は、大学入試には、受験生が知っておかなくてはいけない、最も重要な「隠れた条件」がある、と先輩たちは言う。それは「出題傾向」だ。
  • 大学の入試問題だと(学校ごとに)傾向もあり、過去問を勉強したらそれだけで本番の問題を理解するスピードも上がる。詳しく説明しなさい、と言われたら、2行埋まるまで書かなきゃいけないなどの分量で求められる中身の濃さが分かってくる。
  • 傾向は経験しないと分からないし、何度も失敗しないと分からないから、前もってパターンを把握することは重要。
  • 例えばセンター試験はほぼ毎年形式は変わらないし分量も変わらない。だから分量と制限時間が分かってるとそれがすごい「隠れた条件」だといえる。この時間でこれだけ解かなきゃいけないと分かっていたらおのずとスピードも決まってきて、問題の読み方も決まってくる。
今日の一言
問題を読み解くには『隠れた条件』を見つけよう!