すぐ来る津波すぐ来る津波

専門家が読み解く 日本海の津波
津波ひとくちメモ
最短1分で津波が押し寄せるおそれを指摘した、道の津波想定。
津波から命を守るため、避難のポイントや必要な日頃からの対策について、函館地方気象台の榎本弘防災管理官に聞きました。
津波警報は出るまでに約3分かかる
現在、津波警報の発表までには3分程度の時間が必要になっています。
震源が陸地に近いところだと、それよりも早く津波が到達する可能性があります。
ですので、特に海の近くの方は、警報を待たずにすぐに避難をしていただきたいと思います。
安全な場所に避難してから、地震情報とか、津波警報が発表されているかを確認することが大事です。
津波ひとくちメモ
津波を起こす地震の2つの特徴
まずは、強い揺れを感じた時は、近くで大きな地震が起きている可能性がありますので、津波が起きると思って避難することが必要です。
それから、強い揺れではなくても長い時間ゆっくりとした揺れ方をするような時は、津波を起こす地震の場合がありますので、そういった時も避難することが必要になってくると思います。
避難のポイント
あらかじめ家族や地域の方と、津波ハザードマップなどで避難する場所を確認しておくことがポイントです。
近くに高台などが無い場合は、津波避難ビルが指定されているところもあるので、そういう安全な場所をまず確認しておいて、すぐにそこに避難をすることが大事です。
それから、地震の揺れから身を守りスムーズに避難するために、建物の耐震化はもちろん、家の中に安全なスペースを設けることが大切です。
例えば、寝室で寝ている時に、地震で物が倒れてきてけがをしたり、出入り口がふさがってしまったりしないように、安全なスペースを設けることを、是非、実践していただきたいです。
津波ひとくちメモ
逃げる時は周りも巻き込んで
北海道南西沖地震の津波の際、奥尻島では、住民の方が「逃げろー!」という声を掛け合って、みんなで逃げて助かったという話を聞きました。
その10年前に起きた日本海中部地震のことも教訓としてあったのだと思います。
とにかく強く揺れたら津波が来るのだから逃げる、ということを常に頭の中に入れて、みんなで声を掛け合いながら躊躇せずに避難することが大事ではないかと思います。
避難先からいつ家に帰ればいい?
津波警報が発表されている間は、危険が伴います。最初の津波の後、いったん津波が収まったように見えても、第2波、第3波でさらに高い津波が来るということもあります。
残念ながら東日本大震災の時には、避難してから、また家族のことを気にして家に戻ってしまうといった行動で被災してしまった方もいました。
いったん避難したら、津波警報が解除になるまで絶対に家には戻らないで下さい。
津波ひとくちメモ
ハザードマップで「避難場所」と「避難所」の違いに注意!
実は誤解される方が多いのですが、緊急の「避難場所」と、「避難所」は違います。
まず、いちばん最初に逃げるところは「避難場所」です。
これは津波で安全なところに逃げましょうということで示されています。
一方、「避難所」というのは、ある程度災害が収まった後に長期的に滞在する場所です。
その違いを踏まえて、ハザードマップなどで自分たちがどこに避難すべきなのかを確認しておいていただきたいと思います。
津波は第1波、第2波、どれが一番高いかは分からない
第1波、第2波、第3波、どれが一番高くなるかは、その地震によって違います。シミュレーションはしていますが、実際のところ、第何波が一番高くなるかというのは、来てみないと分からない部分があります。
また、想定されている津波の高さより、さらに高い津波が来る場合もあります。最初から最大限の避難をすることが大事です。
津波ひとくちメモ
津波が来なくても訓練だという気構えで、まず逃げる
日本海側の地震の場合は「早く津波が来るんだ」という意識を持って頂いて、速やかに逃げるということに集中してください。
もし本当に来た時に1分、1秒、早く逃げていれば助かったのにと後悔するよりも、結果的に津波が来なければ訓練だったと思えばいい、というくらいの気持ちで、躊躇しないで避難していただければと思います。
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