【強み】をいかした防災情報 FMいるか!
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もうおなじみ!という方も多いかもしれません。
函館山にあるコミュニティFM局 「FMいるか」です。
地元のイベント情報や、音楽番組などを放送して30年。
日本初のコミュティFMとして地域に親しまれてきました。
そんな「FMいるか」が使命の一つ!としているのが防災情報です。
FMいるかの局長・宮脇寛生さんです。
長きにわたって番組制作やイベントの企画、時にDJも担当。
FMいるかの防災・減災のための取り組みを話してもらいました。
FMいるかが災害への意識を強めたのは2004年の台風。
道南の広い範囲で停電が起きました。
電気が使えない中、情報をラジオに頼った人が多く
自分たちが必要とされていると強く感じたと言います。
災害時、地域の皆さんに必要な情報は何か。自問を続けながら向き合ってきました。
発信を継続し続けたFMいるか。2018年の胆振東部地震ではリスナーから多くの
お便りが。その数は1500を越えたといいます。
「ガソリンが給油できる場所が解ってよかった」
「お風呂が入れる場所の情報・助かりました」
「いつも聞いてる声が聞こえて安心した」
「FMいるかさんありがとう」
など、継続して情報を発信することに確かな手応えがあるといいます。
また胆振東部地震の時には観光客からの問い合わせもありました。
海外から訪れる人が多い函館では、外国語での発信も必要だと考えました。
そこで原稿を翻訳して音声化するAIアナウンスシステムを配備。
警報などの原稿を、英語、中国語・韓国語に翻訳します。
災害が差し迫ったときには、外国語でのアナウンスも放送で流します。
力をいれる防災への取り組み。
取材の最後に宮脇さんが、エリアが狭い放送局の強みを教えてくれました。
宮脇さん「地域が狭いので、そのエリアの情報に絞り、継続して伝え続けられるんですよね。
ここが一番の強みだと思います。最後までフォローし続けられます。
他のメディアとの役割分担もできていると思います。」
このFMいるかの取り組みについては、5日放送のほっとニュース函館でも
お伝えします。皆さん是非ご注目を。
※このアナウンサー・リポーター日記は、
毎週、新しい情報をお届けしています。お楽しみに!